俳優・奥野壮(21)、陣内孝則(63)、新羅慎二(45)が1日、東京・渋谷のユーロライブで映画『灰色の壁 ―大宮ノトーリアス―』(監督:安藤光造/配給:アルバトロス・フィルム)完成披露舞台あいさつを安藤監督とともに開いた
1969年、関東の郊外、埼玉県岩槻市が舞台。暴力団「青葉会」が大宮周辺を支配するなか、巨大暴走族も生まれ若者の抗争が日々絶えない。そんななか県下一の勢力を誇る暴走族「桜神會」(おうじんかい)の吉田正樹(奥野)が名を上げていた。しかし、青葉会とその参加の暴走族「魅死巌」(みしがん)の企みにより正樹は少年刑務所送りにされてしまう。そこで娑婆にいる「桜神會」のメンバが次々に青葉会に買収されていることを知った正樹は、少年刑務所の“灰色の壁”を出るべく、まずは模範囚となることからはじめ……。
劇場前には劇中使用バイクのKAWASAKI・ゼファー改(ZR400)、壇上にはスズキ・GSX400Eが展示され雰囲気満点のなかイベントがスタート。奥野は、「この作品の撮影は1年半以上前で、公開も1年延期してようやくのお迂回になりましたコロナ禍の中ですけど、こうして公開できることを嬉しく思っています」と、待ちに待った公開への思いを。
作品内では、リーゼントに特攻服を披露している奥野。「正直めちゃくちゃったちゃ大変でした。僕としては怖く強くという演技をしたんですけど、監督からしたら物足りなかったみたいで、『もっと怖く』といわれて(苦笑)」と、厳しく指導が……あったと思いきや安藤監督から「だって初日遅刻してきて……」と、切り返し奥野は大焦り。
そんななかで奥野は「強いって、怖いって何だろうというのを疑問に思いながら演じていました」と、悩みながらだったという。そこで新羅が「答えでた?」と尋ねると、奥野は「出ませんでした。でも、僕なりの怖さをだそうだそうと必死こいて撮影していました」と、精いっぱいをぶつけたそうで安藤監督も「出てたよ」と、認められるものになったそうだ。
本作へ安藤監督からは「仮面ライダーや戦隊モノとかの正義を演じた方を、悪役にした感じです。裏というか、いままで描かれたことのないもの」を見せたかったという。その発言通り、奥野は『仮面ライダージオウ』で主人公を演じたのをはじめ、陣内も2013年の『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』で仮面ライダーソーサラー役で敵役として出演、新羅も『湘南乃風』として、『仮面ライダー鎧武』の主題歌を担当と仮面ライダーつながりとなっており、新羅が「『仮面ライダー』つながりなんですね」とつぶやくと、陣内は「ギャラがいいんですか?」といきなり生臭い話が飛び出す。奥野は再び焦りながら、「そういう話はちょっと……」と、止める一幕も。
ちなみに、この日は、奥野と『仮面ライダージオウ』の敵役であるオーラ役で共演し、本作では正樹の妻を演じている紺野彩夏からもメッセージが寄せられることに。紺野のメッセージを聞いた奥野は、『仮面ライダージオウ』の撮影当時は「“殺すような目で見てくれ”という指示があったので、今回は夫婦役で絆みたいなものをどう表現したらいいんだろうというのがあったんです」と戸惑いもあったそうだが、「1年間一緒にやっていたから安心してやれた部分もあります」と、任せられたそうだ。
ほかにも、作品にかけてやんちゃエピソードはないかとの質問も飛び、奥野は「いやないでしょ。なさそうでしょ!(笑)
小学生のときに、取っ組み合いのケンカをしたくらいの可愛い話です」と、飛び抜けたものはないのだとか。そんななか、新羅は少女漫画『キャンディ キャンディ』が学生時代好きだったそうだが、そのことで不良に絡まれ『キャンディ キャンディ』の本を使って返り討ちにした武勇伝を明かし、盛り上がっていた。
そして、奥野は「撮影もそうですが、魂込めて撮影しました。シリアスなシーンが多いですが、この映画を通して、何か思うことがあったらいいなと思っています。素敵な作品です。ぜひ多くの方に観て頂けたら!」と、アピールしていた。
映画『灰色の壁 ―大宮ノトーリアス―』は25日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開予定!
※奥野壮過去記事
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