下野紘“最近、愛してやまないもの”は「健康」! 前野智昭との「殺し愛」公式インタビューが解禁

下野紘“最近、愛してやまないもの”は「健康」! 前野智昭との「殺し愛」公式インタビューが解禁1

 現在放送中のTVアニメ『殺し愛』。本作でリャンハ役を演じる声優・下野紘、ホー役を演じる前野智昭の公式インタビューが3日、解禁となった。

 本作は、Fe氏が『月刊コミックジーン』で連載している、殺し屋たちが織りなす歪なサスペンスを描いた作品。累計発行部数は75万部を突破(2021年12月現在の電子DL数を含む)。さらに、ドラマCD化もされている作品だ。

 以下、公式インタビュー部分。

 ――第4話では、ついにリャンハとホーが相対することとなりました。
 前野:ホーがリャンハを煽って心を乱そうとしても、全然挑発に乗ってくれなかったのが印象的でした。
 下野:動じてなかったよね。
 前野:ホーに達成感や高揚感があったぶん、リャンハを前にしてちょっと空回りしている感じもありました。前半、リャンハからの電話を受けたときに、タバコを吸ってむせるシーンがあるんです。やっとリャンハの居所を掴んで、スンウさんの仇を取れるという喜びに溢れたシーンなんですが、リャンハがまったく取り合ってくれない。その温度差が面白かったです。

 ――逆にリャンハは常に冷静でしたよね。
 前野:シャトーを人質に取られて内心キレていたのかもしれませんが、なかなかそれを表面に出さないんです。唯一、爆発があった直後にシャトーを心配したような表情を見せたくらいですよね?
 下野:そうですね。あとは、演出でリャンハの表情がうまく隠されていたのもいいなと思いました。たとえば、前野君が言ったホーと電話をするシーン。怒っているのかなと思わせつつも、その表情を見せず、心情が汲み取れないような演出になっているんです。
 前野:底知れないキャラクターなのがよくわかりました。ホーのような直情型の人間は、きっとイライラさせられると思います(笑)。
 下野:演者としては表情が見えなくて大変なんですけどね。少ない情報から感情を汲み取って、さらにその感情を抑えていかないといけないので……。
 前野:テクニカルな話になってしまいますが、この作品はアフレコの段階で画ができているのがとてもありがたい一方で、オフゼリフ(画面外の声や話者の口もとが見えないシーンのセリフ)のタイミングがすごく難しいんです。
 下野:映像ができているということはカット番号やボールド(セリフのタイミングと尺を示すガイド)がないということなので、完成しているからこその難しさはあります。ただ、画ができているほうが圧倒的にやりやすいよね?
 前野:そうですね。キャラクター同士の距離感やアクションが非常にわかりやすいです。
 下野:リャンハは表情が見えないときもありますが、見えるときは細かい表情のニュアンスがわかるので、本当に助かっています。

――そのリャンハが「しまった」と声を出すシーンもありました。
 下野:シャトーが単独で襲撃犯を追っていったところですね。ここも案配を探るのが難しいポイントでした。最初はもう少し感情を込めたのですが、「そこまで出さなくて大丈夫です」とディレクションをいただいて、軌道修正したんです。
 最後の爆発の直後も同じでした。台本には「――!!」と書かれていたんですが、シャトーの危機に動揺を見せつつも、感情を出しすぎてしまうと余計な含みをもたせてしまうかなと思い、ほとんど息づかいを入れなかったんです。「アドリブ(の息づかい)を入れてください」と言われることもなかったので、台本に「……」や「――」と書かれていてもあまり息を入れないほうがいいというのが、ようやくわかってきました。
 前野:今回、リャンハが動揺する姿を見て思ったんですが、やっぱりシャトーは何か特別な存在なんでしょうね。
 下野:リャンハ自身のバックボーンはまだまだ謎だらけですが、シャトーが大切な存在であるというのは確実だと思います。どういう感情によって大切だと思っているのかはまだわからないですが……。少なくともリャンハにとって重要な存在だというのはよくわかりました。
 前野:好意を寄せつつも、距離感をはかりかねているところもありますよね。
 下野:確かに、つきまとってグイグイいくわりにどこか一線を引いたところがあります。手は出さないぞ、というような(笑)。それもまた彼女を大切にしているように見える部分です。
 前野:シャトーとしても、距離感を掴みづらいですよね。信用するには危険すぎるし、油断したら殺されてしまうかもしれない。
 下野:そういった意味では、シャトーの不安感、不信感はすごく共感できます。

 ――前回のインタビューでも下野さんがおっしゃっていましたが、単純なラブではなさそうですよね。
 下野:なぜシャトーに対して優しく接するのか、ここまで固執するのか。今後、明らかになっていくのかなと思います。
 前野:現段階ではまだ想像の域を出ませんけど、二人の過去が絡んでくるのは間違いなさそうですね。

 ――シャトーが関係していた17年前の事件で、ソン・リャンハという名前が出てきました。
 下野:でも、そのソン・リャンハという少年は亡くなっているんです。シャトーも本名は違っていましたし、気になるシーンばかりでした。
 前野:ソン・リャンハが亡くなっていたって、どういうことなんでしょうね。
 下野:結果、今のソン・リャンハも一体何者なのかますますわからなくなって。過去が明かされたと思ったら、さらに謎が深まりました。

 ――では、第5話以降に期待していることや楽しみにしていることを教えていただけますか?
 前野:ホーは「第2ラウンド」と言っていたので、2人のバトルに期待したいですね。ホーとしてはなんとしてもスンウさんの仇を取りたい一心だと思いますが……とはいえ、すでにリャンハに撃たれているので、そこから二重、三重の予防線を張っているであろうリャンハにどう立ち向かうのか、楽しみにしています。
 下野:ホーはよくも悪くもまっすぐだから、リャンハとは相性が悪そうだよね。
 前野:そうなんです。リャンハにとっても想定外のことが起こっているはずなんですが、彼は突発的な事態でも実力と経験値でリカバリーできるんですよね。その自信があるから、心を強く保てる。ホーとしてはとてつもなく厄介だと思います。
 下野:あとは、バトルも含めてリャンハとホーがやり合う姿をもっと見てみたいです。第4話は会話がホーから一方通行なところがあったので(笑)。掛け合いもたくさんあったら嬉しいです。

 ――さて、キャストの皆さんへの共通質問も伺えればと思います。『殺し愛』のタイトルにかけまして、「最近、愛してやまないもの」を教えていただけますか?
 下野:僕は「健康」。
 前野:確かに大事です! 僕は……やはりこういうご時世になって車移動が多くなったので、愛車ですね。崖から落ちないように気をつけながら運転したいです。
 下野:大型二輪に襲われないようにしてね。
 前野:はい。大型二輪に襲われても危険を避けられるようにしたいです。……いや、普通に事故に気をつけます(笑)。

 ■公式サイト
 https://love-of-kill.com

 ■公式Twitter
 @LoveofKill_info / #殺し愛

 ■公式TikTok
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 ※記事内画像は(c)2022 Fe/KADOKAWA/殺し愛製作委員会