俳優・佐藤健(32)が15日、東京・目黒のめぐろパーシモンホールで『第76回毎日映画コンクール 表彰式』に登壇した。
『毎日映画コンクール』は1946年(昭和21)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞。演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などのスタッフ、日本映画を代表する名女優田中絹代の名を冠する賞など、幅広い部門を設けていることが特徴となっている。2021年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)となる。
この日は、映画『護られなかった者たちへ』で男優主演賞を受賞しているが、男優主演賞の前にTSUTAYA 映画ファン賞・日本映画部門『るろうに剣心 最終章 The Final』の表彰に大友啓史監督と登壇。同賞は一般ユーザーの投票により決まる唯一の賞となっており、2021年1月1日~12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された映画を対象に、『日本映画部門』『外国映画部門』でそれぞれNO1を決めるもので、『外国映画部門』は映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に輝いている。
黒のフォーマルな装いで登場した佐藤。登場すると壇上にいた大友監督と笑顔でがっちりと握手を交わし「ありがとうございます、みなさん。監督もおめでとうございます」と、ほほ笑む。
さらに佐藤は、「頑張ったあの日々が報われましたね。スタッフ、ファンの方のみなさまの愛を感じました。その力を感じましたので、原動力に変えて精進したいと思います」と、今後への気持ちを語った。
司会の生島ヒロシからは大友監督へ佐藤のこの10年での変化を尋ねると、大友監督は「ご存知の通り、『龍馬伝』からですが、どこに出しても恥ずかしくない俳優になりました。今後も佐藤健を宜しくお願いします」と、我がことのように胸を張った
生島からは作品のアクションのすごさを称えられたが「とにかくアクションチームのみなさんが支えてくれて、間違いなく僕は、世界で一番優秀なアクションチームだと思っているんです。あーだ、こーだと言いながら作っていく過程が楽しかったです」と、懐かしむような表情を見せていた。
■受賞一覧
日本映画大賞:「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)
日本映画優秀賞:「すばらしき世界」(西川美和監督)
外国映画ベストワン賞:「ノマドランド」(クロエ・ジャオ監督)
男優主演賞:佐藤健「護られなかった者たちへ」
女優主演賞:尾野真千子「茜色に焼かれる」
男優助演賞:仲野太賀「すばらしき世界」
女優助演賞:清原果耶「護られなかった者たちへ」
スポニチグランプリ新人賞(男性):和田庵「茜色に焼かれる」
スポニチグランプリ新人賞(女性):片山友希「茜色に焼かれる」
監督賞:濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」
脚本賞:吉田恵輔「空白」
撮影賞:笠松則通「すばらしき世界」
美術賞:原田哲男「燃えよ剣」
音楽賞:林正樹「すばらしき世界」
録音賞:浦田和治「孤狼の血 LEVEL2」
アニメーション映画賞:「岬のマヨイガ」(川面真也監督)
大藤信郎賞:「プックラポッタと森の時間」(八代健志監督)
ドキュメンタリー映画賞:「水俣曼荼羅」(原一男監督)
TSUTAYA映画ファン賞・日本映画部門:「るろうに剣心 最終章 The Final」
TSUTAYA映画ファン賞・外国映画部門:「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」
田中絹代賞:宮本信子
特別賞:岩波ホール(エキプ・ド・シネマの活動)
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