ダンスロックバンド『DISH//』で俳優・北村匠海(24)が17日、東京・TOHO シネマズ 六本木ヒルズで映画『とんび』(監督:瀬々敬久/配給:KADOKAWA イオンエンターテイメント)完成披露舞台あいさつに俳優・阿部寛(57)、薬師丸ひろ子57)、杏(35)、安田顕(48)、大島優子(33)、麻生久美子(43)、瀬々敬久監督(61)とともに登壇した。
作家・重松清の同名小説が原作で初映画化。幾度途切れても必ず繋がってゆく親子の絆を描いており、主人公の破天荒ながら愛すべき父・ヤス役を阿部、ヤスの息子・アキラ役を北村が演じることとなる。
北村は、幼少期から青年期などを演じたということで「いろんな年代の一瞬一瞬を切り取っていく中で、温かさや、愛に満ちたもの本当に体現してて、それがスクリーンでみなさん元に届くことが嬉しいなと感じています」と、笑みを浮かべる。
阿部からは北村へ「鳶が鷹を生んだという感じです。僕が言ったことをサッとまとめてくれるんです。本当に父親思いだと思いました」と、こちらも息子のように思っているそう。逆に北村からすると阿部へは、「阿部さんの胸に飛び込んでいく毎日でした。僕は途中参加で、思春期から最後までだったんですけど、阿部さんがヤスとして、ちっちゃいアキラとして過ごした時間の雰囲気が漂っていてこの作品への熱量や、ヤスとしての愛情を肌で感じていました。正直全力でぶつかりに行く、父だなと思って。大きい背中でした」と、熱弁を振るう。
さらに、北村は阿部の役者魂を劇中の酒場のシーンで感じたそうで、「ヤスがお酒を噴き出すシーンがあるんです。“本当にすごいな、正気か!?この人!”と思って。それは阿部さんが噴き出すお酒は度数の高い、アルコールを出した方が消毒できていいだろうという阿部さんも配慮があって、燃料みたいなアルコールを噴き出すんです。その飛距離もすごくて、現場はお酒の匂いがしていました」という。これに阿部は「90度くらいのお酒なら飛沫も消毒しなくてもいいかなと思ってやっていました」と、新型コロナウイルス禍でもスタッフのことまで配慮に入れたといい北村は「すごいですよね」と、圧倒されたそうだ。
一方、阿部は北村に関して、「初めて子供であるアキラに反抗期に反抗されるシーンは、現場で1日中悲しくて。北村くんに怒られているような気がして」と役に入り過ぎてシュンとしてしまったというエピソードも語られた。
イベントでは、作品にちなんで、登壇キャストの家族写真を公開するコーナーも開催。北村は、幼少期に家族で釣りに行った際の写真を披露。北村はウニの殻の上にカニを乗せていたが、これは「家族で釣りに行くことが多くて、でも僕は、磯に行って生き物を獲っている少年だったんです。匠海って名前で海がつくのは、父が海好きだったので。一説によると、名前を鯉太郎ということで迷っていたらしいんです。だから、仲いい人には鯉太郎と呼ばれているんです。海と過ごした少年時代でしたね」と、自身の名前のルーツとともに思い出を。
そこからさらに、「父は同じ11月に生まれたB型で、いまとなっては良き飲み仲間ですね。最近、父・母へお酒を飲んでいて、飲ませすぎたと思って自粛してます(笑)。ファッションや、映画や、音楽や、全部父母の影響受けているんです。音楽では幼少の頃に母に『これかけて!』という曲が『EGO-WRAPPIN’』の『くちばしにチェリー』で、随分ませた子供だったなって(苦笑)。それくらい影響の受けやすい子供と、自分たちの趣味を押し付ける父母という感じでした」と、ほのぼの話も披露していた。
映画『とんび』は4月8日より全国公開予定!
※北村匠海過去記事
・北村匠海「日々を彩るものを発信していけたら」!ジュエリーを贈る女性とは「自分の家族のようになりたい」【原稿ロングめ】
・北村匠海ブラックコーデで“トレンドリーダーになってほしいと期待”から「ジュエリー ベスト ドレッサー賞」男性部門受賞!ウィットに富んだスピーチ切り出しも
・北村匠海 主演作公開で「寂しさを実感しています」や黒島結菜は紅白歌合戦の勇姿見守り「とてもよかったです」!映画「明け方の若者たち」公開記念舞台挨拶開催