アニメーション映画『ブルーサーマル』（監督：橘正紀／配給：東映）公開直前イベントが28日、東京・ニッショーホールで開かれ都留たまき役の堀田真由、倉持潤役の島﨑信長、空知大介役の榎木淳弥、矢野ちづる役の小松未可子、橘監督、主題歌・挿入歌を担当したバンド『SHE’S』のボーカル担当の井上竜馬、ベース担当の広瀬臣吾、ギター担当の服部栞汰、ドラムス担当の木村雅人が登壇した。
漫画家・小沢かなの氏の漫画『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』が原作。青空の下で発生する上昇気流“ブルーサーマル”。うまく乗ることができればグライダーをより高く押し上げてくれる“つかまえたら幸せになれる風”といわれている。そんな奇跡のような上昇気流を求めて航空機・グライダーに青春をかける、青凪大学航空部の大学生の青春アニメ作品となっている。
イベントは『SHE’S』による主題歌『Blue Thermal』の生演奏からスタートし、場内は熱気を帯びるなかでのものに。
島﨑は堀田が声を当てる主人公・都留たまきの先輩で青凪大学航空部の主将・倉持潤役を演じた。島﨑は「もともと声優って音の部門の中でも声の部分、さらに一部分を担っていますが、より分業になっている部分もあって、別録りされている方もいるので、どんなふうになっているんだろうとワクワクどが高かったんです」と、完成した作品を見ることを心待ちにしていたという。そうして観てみた感想として、「いまだからこそ余計に観てもらいたいと感じました。とっても前向きだし、楽なことばっかりじゃなく、ずっと楽しいずっと明るいわけじゃないですけど、観終わった後に、もうちょっと自分もやってみようとか、こういうふうに生きてみようと前を見上げたくなるようものになっていました」と、伝えることに。
榎木は映像面の部分へ、「雲の形とか、地面の草も細かくて、これ描くの大変だったんだろうなって思って」と、思わず見入ったと話せば、小松は自身の地元・三重が舞台になっているので、懐かしさとともに「劇場にいながら風を感じました」と、笑みが浮かんだ。
一方、堀田は本作にオーディションで挑み、声優に初挑戦となる。「エンディングロールを観たときに、これは夢じゃなかったんだと思いました」と、感想を。さらに、堀田としては、声優特有の“息芝居”が大変だったと話すと、島﨑は「ジャンプしたときの息とか、アニメ的にはわかりやすくなる息のことなんです」と解説することも。
そんな堀田の演技へ榎木が「完璧でしたよ！」というと、島﨑は「本当に素晴らしかったよね！」とうなずく。榎木によると、「最初から声優の技術も持ち合わせていらっしゃいましたし、普段からお芝居をされているので、こっちが食らいついていく感じで必死でしたよ」というと島﨑も「逆に僕らは普段から、声優の作法とか文法に縛られている部分があって、その声優の文法に縛られず出てくるので、僕らは必死になったんです」と、しみじみだった。
作品にかけて、一目惚れしたものは？との質問も飛んだが、島﨑は「指ぬきグローブって知ってますか？中二病の代名詞として知られているものです。僕は昔、指ぬきグローブつけてまして、格好いいと思ってました。つけてゲームセンターでゲームをしていたんです。格闘ゲームじゃなくて、アイドルを育成するゲームをしていて」と、照れくさかったのかどこか棒読みのような言い方になりながらコメントをして場内を沸かせることに。
榎木はといえば、「昔飼っていた犬が動物病院でもらってきた犬なんです。そのときに何匹かいて係の方から『どの子がいい？と言われて選べたんですけど、小学生の僕に唯一僕に歯向かってきた子がいて。僕に向かって吠えるし、噛もうとするし、活きが良いな生命力が強そうだと思って、その子にしたんですが、18年くらい長生きしてくれて。あの反骨精神は生命力につながっているなって」と、懐かしげに目を細めていた。
アニメーション映画 『ブルーサーマル』は3月4日より全国公開予定！
