舞台『フルーツバスケット』（脚本・総合演出：毛利亘宏 ）初日に向け囲み会見が4日、東京・日本橋三井ホールで開催され本田透役・吉田綾乃クリスティー、草摩由希役・北川尚弥、草摩夾役・橋本祥平、草摩綾女役・仲田博喜、草摩はとり役・伊万里有、草摩紫呉役・安里勇哉が登場した。
『フルーツバスケット』は、漫画家・高屋奈月氏が1998年から06年まで『花とゆめ』（白泉社）にて連載した人気少女漫画作品で、全世界コミックスの累計発行部数は3000万部を突破していることで知られている。19年4月からは新スタッフ＆キャストにより全編アニメ化となり、足掛け3年に渡りテレビ東京ほかにて放送され反響を呼んだ。さらに今年2月18日からはTVシリーズ総集編に新作映像を加えた『フルーツバスケット －prelude－』が全国の劇場にて上映されている。
吉田は「最初このお話を頂いたときは、世界中で愛される作品の主役がどうして私なのか」と、プレッシャーを感じ葛藤していたというが「けいこを進めていくにつれ楽しみな気持ちが大きくなり、今は『フルーツバスケット』の世界をいろんな方に広められたらと思います」と、気持ちを。
続けて「アニメから飛び出てきたような世界観をみなさまにお届けできたら」（北川）、「草摩一族＋αで一丸となって作品に取り組みました。主人公の透と出会うことで成長していく各キャラクターの姿を見せられたらと思います」（橋本）、「今日はタツノオトシゴの勝負下着を履いてきました！綾女・はとり・紫呉のマブダチトリオ3人はキャストも同い年同士で仲の良さが伝わるかなと思います。この3人の他愛もないシーンも楽しんで頂きたい」（伊万里）、「透・由希・夾も素敵ですが、われわれ真のマブダチトリオで、透たちに負けない気持ちで頑張りたい」（安里）、「どのキャラクターも中心人物と言って過言ではないくらい濃いキャラクターが集まっている。重たいシーンもありますが、そんな空気を一変して笑って楽しんでもらえるような綾女を演じていけたら」（仲田）と、それぞれ気持ちを明かした。
役作りで難しかった部分へ、橋本は「夾はつらい過去を背負ったキャラクターで、僕は真逆の育ち方をしたので、彼をどこまで理解できるのか悩みました。せめて全力で彼に寄り添おうと思いけいこ期間を過ごしてきましたね」と工夫をしていたという。
一方、伊万里は「キャラクターがスッと自分の中に入ってきた」といい、「自分は普段あまり泣く方ではないのですが、原作を観ていて大切な人との思い出を自分の手で消さないといけないというシーンにはツーッと涙が出てしまいました」と、役の仕上がり具合を窺わせた。
“自分以外で気になるキャラクターは誰か”という質問に、安里から「安達勇人さん演じる利津は大きなインパクトをみなさんに残せると思う」とアピール、仲田は「全キャラクター魅力的ですが、由希のことは自分の役柄も相まってつい兄目線で見てしまう」とのことだった。
さらに、自身の役で特に注目してほしいシーンへは、北川から「顎クイをするシーンがあるので顎クイです！」と勢いよく話すと、キャスト陣からも「さすが王子様！」と囃し立てる声があがり、和気あいあい。
橋本は「自分を鼓舞するためにも言いますが、最後の夾のシーンは『フルーツバスケット』の物語としても重要な部分を担っているシーンになりますので、ぜひ注目してみて頂きたいです」と、アピールした。
最後に、本番に向けて吉田は「こういった時勢の中で本日無事に初日を迎えることが出来たことを感謝しております。誰一人欠けることなく千秋楽まで全員で走り切れたらと思いますので、よろしくお願い致します」と、メッセージを寄せた。
舞台『フルーツバスケット』は4日から同13日まで日本橋三井ホールにて上演予定
※記事内画像は（C）高屋奈月・白泉社／舞台「フルーツバスケット」製作委員会 2022
囲み会見
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