俳優・中山優馬が7月9日より上演予定の舞台『ダディ』(演出:小川絵梨子)を主演することが20日、発表となった。
主人公のアフリカ系アメリカ人のアーティストであるフランクリン役に中山。フランクリンのパトロンで、年上の美術コレクターのアンドレ役に俳優・大場泰正、フランクリンの友人であり青年俳優のマックス役に原嘉孝、がSNSインフルエンサーのベラミー役を前島亜美、フランクリンの才能を見出すアートディーラーのアレッシア役を長野里美、ほか谷口あかり、菜々香が参加し、敬虔なクリスチャンで気難しいフランクリンの母親・ゾラ役に神野三鈴が起用されている。
物語は、若いアフリカ系アメリカ人のアーティストであるフランクリン(中山)が、LAに住むセレブの初老アートコレクターであるアンドレ(大場)に出会い、その魅力に抗えず、2人は熱い関係を深めていくところから始まる。フランクリンの友人で駆け出しの俳優、マックス(原)やインフルエンサーのベラミー(前島)、そしてフランクリンの才能を見出すアートディーラーのアレッシア(長野)は2人の関係に関して黙認するが、クリスチャンでこうるさいフランクリンの母親、ゾラ(神野)は、自分の息子が危険にさらされていると疑いを持つ。そして、彼女は彼ら2人の関係を崩そうとアンドレを追い詰めていくのだが……。
今回の起用に中山から「非常に繊細な作品だと思います。いろいろな刺激に満ち溢れた作品で、今までの自分が体験した事のないであろう世界に出会える気がしています。この作品が皆様に届く頃には、小川絵梨子さんの演出のもとどんな自分に出会えるのか、どんな作品になるのか?今からとても楽しみです。コロナウイルスが引き続き猛威を振るう中、万全の対策のもとけいこに励みたいと思います。ぜひ劇場で見届けてください」と、メッセージを寄せている。
舞台『ダディ』東京公演は7月9日から同27日まで東京グローブ座にて、大阪公演は8月5日から同7日までCOOL JAPAN PARK OSAKA TT ホールにて上演予定!
■出演キャスト
中山優馬
大場泰正、原嘉孝、前島亜美、谷口あかり、菜々香、長野里美、神野三鈴
■キャストコメント
○大場泰正
「ダディ」日本初演に参加できることを大変嬉しく思っています。
登場人物達のあいだに、また彼らと私自身とのあいだに、どのような「愛」が成り立ちうるのか?
理解することなどできない存在だからこそ、なおさら繋がりたい、出会いたい。
「ダディ」という作品世界の海に、素っ裸で飛び込んでいこうと思います。
○原嘉孝
人種差別、セクシュアリティ、政治が生む人間ドラマを生々しく、よりリアルに表現でき、お客さんにお届けできるのが舞台の素晴らしさの1つだと思います。
そんな作品が、ニューヨークのオフ・ブロードウェイから日本にも上陸しましたよ!
いまからけいこ場がすごく楽しみです!
ぜひ劇場へお越しください!
○前島亜美
ベラミー役の前島亜美です。この作品に携われること、出会いに心から感謝しています。
アートに関わる人物が多く登場しますが、作品の根本的なテーマは、日常を生きる私たちにとっても身近なものであると感じました。「ダディ」という作品の美しさ、芸術を理解していけるよう学び、愛や痛みについてもしっかり目を向けていきたいと思います。
プールの周りで起こる物語へ“とにかく飛び込んでみる”気持ちを大切に、頑張ります。
○谷口あかり
さまざまな人物の、表と裏、喜びと悲しみ、それぞれの叫びが入り乱れる作品。影のシンガーと言う役は物語を大きく動かすことはありませんが、光にも闇にもなり、その場の空気感を作っていったり、誰かの心を代弁しうる存在なのかなと思っています。
素晴らしい共演者の皆様の中、この作品の彩りになれるよう、楽しみながら挑戦していきたいと思っています!みなさまに劇場でお会いできるのを楽しみにしております!
○菜々香
この度、影のシンガー役を務めさせていただきます。
今回、『ダディ』が日本初上演の作品という事で、携わることができて、とても光栄に思います。LGBTがテーマになっている作品が増えている中で、私自身も考えることや感じることが多くなっていました。その中で今回のこの作品のお話があり、とても興味深く感じました。私が演じる役は、フランクリンをはじめとする登場人物の魂として歌うのですが、私にとって初の試みになります。これから稽古を通してお客様に何を伝えられるのか、キャストのみなさまと作品を深めていくのが楽しみです!
みなさまぜひ、劇場でお待ちしております!
○長野里美
何から何まで初めて逢うタイプの作品です。たぶん、ビジュアル的に見たことのないような刺激的なものになるのではないかと……。その中で、この「鋭い目を持ったアートディーラー」のアレッシアという、私の役はどんな役割を果たすのか、今はまだ正直まったく分っていません。でも、遭遇したことのない美しさや面白み、そして初めて出会う演出家や共演者との共同作業を、初日までわくわくしながら追い続けたいと思います。
○神野三鈴
小川絵梨子さんと作品を創りたい。
熱を孕んだけいこ場でひとつの生き物をみんなで産み落とすような時間にまたこの身を差し出したい。
その願いが叶うことに心から感謝しています。こんなに魅力的な仲間と一緒に冒険の旅に出られることに。
父親を愛情込めて呼ぶダディ !
でもその呼び声は胎内の羊水の中でまだ見ぬ不確かな父の姿を渇望するかのように聞こえる。
それは神も同じ、、姿は見えないけど存在し支配、導いてくださるはずの万物の父、神。
子の胎動を感じながら母になる。父はいつ父になるのだろう。父性の不在。
ゾラが、私が、産まれてから渇望し愛し戦い続けているものに全身全霊で挑みたい。
劇場という胎内で。
※中山優馬過去記事
・中山優馬ピアノ演奏に音楽監督から「これだけ弾けるんだ」とビックリ!奥村颯太 関西ジャニーズJr.外部舞台出演に「勢いにのって」や大東立樹「思いを込めて全力で」
・伊藤英明、中山優馬、広末涼子、萩原聖人が勢ぞろい!「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」場面写真公開で仲村トオルや高笑いするイッセー尾形も
・本髙克樹 ドラマ初出演で「現場では堂々としているようにしました(笑)」!中山優馬の撮影現場も見学で「お魚の話」で盛り上がる