『しろくまカフェ』全話一挙上映会開催記念舞台あいさつが20日、都内で開催されパンダくん役・福山潤、笹子さん役・遠藤綾が登壇した。
漫画家・ヒガアロハ氏が『ココハナ』(集英社)に連載している作品。シロクマくんが経営するカフェを舞台に、常連客のパンダくんやペンギンさん等、愛らしい動物キャラクターたちが繰り広げるほっこりスローライフを描いた、癒し系&脱力系の新感覚動物物語が紡がれている。2012年4月から1年間、テレビ東京ほかにてTVアニメが放送されており、本日登壇の2人のほかにもシロクマくん役・櫻井孝宏、ペンギンさん役・神谷浩史、ラマさん役・小野大輔、グリズリーさん役を中村悠一が演じている。
以下、公式レポート部分。
TVアニメ全50話を4週に渡って上映していく全話一挙上映会。その第10話~第13話の上映後に、福山潤(パンダくん役)、遠藤綾(笹子さん役)が、福山が歌うエンディングテーマ『Bamboo☆Scramble』とともに登壇した。
自身の楽曲について福山は「10年も前ですけど色褪せないですね!」と会場の笑いを誘いつつ、MCから《10周年》への思いを聞かれると、福山は「ずっと作品の記憶が残っているのでそんなに経っている印象がないのと、(作品を)愛してくださっている方がずっといらっしゃるので、《10周年》というのが不思議なんですよね」とコメント。遠藤も同じく10年経った気がしないと話し、「(今でも)TVで動物を観ると「しろくまカフェ」のキャストさんたちの声が聞こえてくる」と自身の中で今も色あせない作品であると語った。
作への出演が決まった経緯について質問されると、福山はシロクマくん役の櫻井孝宏と共に受けたと回答。「たまたま櫻井さんと同じ番組をやっていて、終わった後に“一緒にオーディションやりましょう!”という経緯だったことを覚えています。」と明かした。一方の遠藤は日常的なセリフが多いキャラクターだったため、日常の言葉をセリフとして発することが難しかったと当時の印象を語った。それを聞いた福山も、自身も含めて動物を演じる声優陣もデフォルメされていない動物たちにどのような声を当てるかで悩んだと語った。
声優陣がさまざまなアプローチで役に臨む中、可愛くて高い声のパンダくんをどう作ったのかと尋ねられた福山は「自分の中で高いという印象がなく、無理なく演じていたのですが、“パンダくん、まだ出来ますか?”って聞かれることはあるので、その時は、“もちろん、全然できるよ”(笑)と答えます」と自信たっぷりに回答。遠藤は役と自分との共通点を聞かれ、あまり似ていないとしつつも【周囲に直ぐ染まるところ】と【頑張らない感じ】を意識して演じていたと話した。
役作りからアフレコの時の話になると、ペンギンさん役の神谷がツッコミのセリフを言う時に腕が漫才のツッコミの様に動いていたと遠藤が明かし、福山は「しろくまカフェ」以降神谷が他にもペンギンの声をやっていたことに触れ、神谷の声を【嘴声】と評した。本日の舞台あいさつには不在だったが、福山も遠藤も「ペンギンさんの話だけで2時間話せる!」と大きな盛り上がりを見せていた。
この日上映された第10話~第13話について聞かれると、遠藤は「半田さんとパンダくんの関係性が良く描かれていて好きな回でしたね。ただエンディングが半田さんの曲で終わらなくて良かったなと思いました(笑)演歌調なので(笑)」とコメント。福山は「(13話で)パンダくんがずっとふざけているのに最後良いことやるじゃないですか。それによって株が上がることに対して僕が現場ですごく非難されました(笑)」と当時のエピソードを披露した。また半田さんの笹子さんへの想いが描かれていることに対して遠藤は「いい感じになって欲しくないんです。永遠に!いい感じになっちゃったら一つの物語」が終わっちゃいそうで。」と笑顔で言い切り、会場を沸かせた。
印象に残ったゲストキャラクターは?という質問に関して福山はメガネザルを演じた石田彰を挙げ、どう演じるかをスタジオにいたキャスト陣が固唾を呑んで聞いていたというエピソードを披露。遠藤はキャラクター名とキャスト名が、どちらも動物であるアライグマ役のくじらが印象深いと答えた。
先日の配信イベントではキャスト陣から“新作をやりたい!”という声も上がった本作について、新作への想いを問われた福山は「キャスト含めていろんな人たちがやって欲しいって言っている作品ので、逆にやらないのが不思議です(笑)」と語り、遠藤も「やりたいです!キャストに会いたいですね。あの愉快な人たち(笑)半田さんとの恋は実りません!」と新作への期待を強く語り、客席からも拍手が巻き起こった。
最後に福山は「44話の『いつもの動物園』と『雨の動物園』を劇場で観たいですね。控えめに言って僕の熱演が見れますので(笑)当時まさかパンダくんに泣かされる日が来ようとは!と心を動かされたお話なので。」とアピール。さらに、「皆さんの前でお話しさせて頂くのは10年近くぶりで、皆さんのご支持と、我々の愛を確認して頂けたと思います。本日はありがとうございました」と改めて作品への想いと感謝を語った。遠藤も「楽しかったり、しんみりしたり、ほっこりしたり色んなテイストがある作品で、本当に楽しくって。10年経ちますけど、こうしてまだまだ作品と繋がっていられるのはみなさんのお陰だなと思います。これからも“笹子さん役の遠藤綾です”と言える機会がたくさんあると嬉しいなと思います」と感謝の気持ちを伝えた。最後は笹子さんが歌ったエンディングテーマ「みずいろ」が流れ、終始和やかな笑いに包まれたままイベントは終了した。
※記事内画像は(c)ヒガアロハ/しろくまカフェ製作委員会 2012
※福山潤過去記事
・櫻井孝宏、神谷浩史、小野大輔が「しろくまカフェ10周年記念配信イベント」でトーク!「フィーチャーしちゃダメだろう」という話数や福山潤に3人で「トークショー」とツッコミ【公式レポ】
・福山潤「科捜研の女 -劇場版-」アナウンサー役で出演で「恥ずかしくなるくらい緊張」や「張り切って演じました」!伊東四朗も出演発表
・福山潤「ひとりのBOCCHI SHOW」開催で前回は「伝説ができあがった」と自画自賛?ラップスキルの上達ぶりも披露【ライブレポ】