俳優・井上真央(35)、尾野真千子(40)、村上虹郎(25)が24日、都内ホテルでBS松竹東急株式会社の開局記念スペシャルドラマおよび番組編成にかんする記者発表会に登場した。
松竹と東急の両グループがタッグを組んで誕生した総合編成の新たなチャンネル『BS松竹東急』(チャンネル番号:260・無料放送)が26日より放送をスタート。この開局に合わせて本日登壇の3人が出演している開局記念特別企画ドラマスペシャル『夜のあぐら ~姉と弟と私~』が制作された。
同ドラマは父(岸部一徳)の死に直面した主人公・秋子(井上)。ある日、姉・春子(小野)からひきこもりの弟(村上)とともに緊急招集をかけられる。父の遺産を愛人のミドリさん(南果歩)から守るために力を合わせようと声をかけられるのだが……。家族というつながりを再発見し、不器用ながらも前を向いて歩いて行こうとするヒューマンストーリーとなっている。
井上は役を演じてみて「過ごした時間が長くても短くても、こういう思い出なんだなということを感じました。家族の中でも、それぞれ捉え方が違うというのは構成が違ってもあるんだなと感じました」としみじみ。
お互いの印象の話題になり井上は村上へ、「自由なんです。ペットを飼ってるみたいで。パッと見たら急にご飯を食べてたり、寝てたりとか歌って、踊ったりとか見てて飽きないというか」というと尾野も「そんな感じです」と、笑みを浮かべながらうなずく。
井上としては個人的に「姉と弟がほしいとおもっていたんですけど、姉が居たらこういう感じかなって。春子さんはいやかなと思いますけど(笑)。でも、年齢近い姉がいたら相談できるんだろうなと思ったり、姉に言えないラフな話とか弟に言えたりして」と、いう関係性に憧れるそうだ。
兄弟の話が続き、村上は、「基本的には自分は間逆なんです。下にたくさんいて、上にはまったくいないので、ちょっと楽でいいなと思いました。ある程度物事を勝手に進めてくれるので」と、弟の立場を演じてのことを話していた。
秋子は元ピアノ講師という設定のためピアノを弾くシーンもあるそう。この役作りへ井上は、「小学1年生のときに習ったんですけど、うまく鳴らなくて、ふてくされてやめたんですけど、今回は練習して教えてくださった先生がとっても褒めてくださったんです。調子に乗って頑張れて。秋子は心に秘めるタイプなので、弾くことで秋子の一面が見せられたらと思って、秋子らしい弾き方というのを先生と探りながらでした」と、順調だったという。
この話を聞いていた村上としては、「もともと弾いてなかったんだと聞いてビックリしました」と、驚いたそう。すると井上は「一生懸命練習してましたけど、そのときに虹郎くんに弾いてみてと言ったんです。そうしたら『弾けないんですよ』と言いながら、すごく弾けてて、時間を忘れちゃいました。作業しているスタッフが手を止めるくらいですし、今弾いてほしいくらい」というと、なぜか村上は嫌そうな表情を浮かべると「母親に『音楽やってるフリするな!』と怒られるんです」と、母・UAが関係しているよう。しかし井上は止まらず話を続けようとして、村上は「やめましょうこの話は」と、ついにはストップをかけてしまうほどだったが、逆に会場は盛り上がっていた。
さらに音楽に関連して、尾野によると撮影現場で「みんななんとなく歌いだすんです」とともに村上について「何か口ずさんでいるんですよ」と、証言。これに井上が再び「声は聴き入っちゃいますよ。(歌手)デビューしますよ!」と大胆予想をぶちあげると、村上は「PRODUCEしてくださいよ」と、やたらとPRODUCEの部分の発音のいいコメントで笑っていた。
そして井上から、「個人的にホームドラマってすごく好きなんです。BS松竹東急さんが開局ドラマとして 作ってくださったのは個人的に嬉しいなと思います。家族って難しい面もあるけど、奥が深くて面白いなと思いました。また、これから踏み出してほしいなと思いましたし、観てくださる方、観終わった後に、ご自身の思い出を思い返したくなるような優しいドラマになっていると思います」と、メッセージを寄せていた。
※初稿にて村上虹郎さんの母親のお名前を誤表記しておりました。お詫びして訂正致します。