木村佳乃が絶賛の映画「光をくれた人」トークイベントに登場
女優・木村佳乃（41）が23日、東京・秋葉原のアキバシアターで映画『光をくれた人』（監督：デレク・シアンフランス／配給：ファントム・フィルム）トークイベントに登場した。
心を閉ざしオーストラリアの孤島で灯台守になったトム（マイケル・ファスベンダー）。そこに、美しく快活なイザベル（アリシア・ヴィキャンデル）が現れ2人は結ばれる。幸福な生活を過ごしていたが、度重なる流産により傷つくイザベル。そんなある日、見知らぬ男の死体と女の子の赤ん坊がボートに乗って現れ、2人は過ちと知りつつその女の子を育てることに。しかし、その4年後、娘の産みの母・ハナ（レイチェル・ワイズ）と出会ってしまう……。
上映後にイザベル風の装いで登壇した木村は開口一番「私は数回観たんですけど毎回思いっきり号泣しています。久々にこんなに泣いて、それぞれのキャラクターの気持ちが分かって共感してすごく心が切なくなるシーンや、いろいろ考えさせられる映画です。これは泣きますよ」と熱弁し、場内にいた観客の男性にも誰に共感したのか尋ねてしまうほど、相当に作品に惚れ込んでいる様子が伝わってくるようなコメントからイベントをスタート。
作品については「最初はゆっくり始まって、結婚するまではドキュメンタリーを観ているような感じで。誰も悪くないのにあんなことが起こるなんてと、ストーリーに引き込まれて」と、心を揺さぶられたという木村。
自身としては「私も2人の娘がいるので」と、ハナに感情移入するそうだが、「ハナもイザベルも子供が幸せになるようにと思っている本当にいい母親なんです。でも、ちょっとした掛け違いで……」とも。
木村は、キャスト陣とも「共演してみたい！」と話していたが、実は本作ファスベンダーとヴィキャンデルは本作を通して本物の恋に落ちたというロマンスがあり、「すごく好きなシーンがあって、2人の新婚生活でイザベルがトムの膝に座って髭を剃るっていうシーンがあるんです。ハリウッドでは刃物を使ってはいけないらしいんですけど、この2人から『はぁ、素敵だなぁ』って。トムがイザベルを見る目が本気なんですよ。本物の俳優同士が本気でやっているという感じですよね」と、うっとりだったそうだ。
ちなみに、イベントの開催された同日は恋文の日だそうで、手紙に関するエピソードも披露。中学一年生のとき、アメリカでの日本人が1人もいないサマーキャンプに行った際に、母親から手紙をもらい気持ちが奮い立ったといい、「初めて手紙をもらって泣きました」と、しみじみ。
さらに、作品にかけて“光を与えたい存在”へは、「大切にしたい人がたくさんいますけど、娘と主人（東山紀之）ですね」と、即答。母と妻としては、「私すごくおばあちゃんっ子ですごく強い人で大好きだったんです。祖母が『きょうやりたいことは失敗を恐れずにきょうはやりなさい』とずっと小さいときから聞かされていたのを思い出します。いまは2人の娘にお世話とお仕事でバタバタですけど、大変幸せですし、お仕事も大好きなので、自分のできることは精いっぱい200％やりたいと思っています。守りたいという存在ができるんです。夢はおばあちゃんになることで、娘のために絶対長生きしてやるぞって。娘の……孫の世話をしたいと思っていて」と、自身の中にある目標も語っていた。
それを受けて司会から理想の母親ですねと声をかけられると、「顕著に出るのが疲れているときに、イライラ、ムカムカしてどうしでも出ちゃうんです。それでさっきはあんなに強く言う必要がなかったんじゃないかと反省して、『ママは非常に疲れてて、さっき怒っちゃったけど、本当にごめんね』と、素直に謝っています。人間ですから間違うこともあります。私の子供ですけど、人格を持った人間なので自分の思い通りにしようと思わないんです。そのおかげで見事に普通にやんちゃな子供で子供らしい子供に育ってます」と、子供への愛あるエピソードも披露していた。
木村が「人生で観た映画中5本の中の1本」と言わしめ「絶対観て！とにかく観て！！素晴らしいから！！！とオススメします！」と、絶賛だった映画『光をくれた人』は26日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー！
木村佳乃
木村佳乃
イザベル風の衣装で登場