ジャニーズJr.・小川優が20日、東京ドームシティ シアターG ロッソで舞台『淡海乃海-現世を生き抜くことが業なれば-』(演出:松多壱岱)公開ゲネプロを内海光司、賀集利樹、小宮孝泰、アイドルグループ『HKT48』武田智加らとともに開催した。
作家・イスラーフィール氏のデビュー小説で書籍版は累計80万部を突破している作品。コミカライズ、オーディオブック化、2度の舞台化とメディアミックスされているシリーズで、本作は舞台化初演版作品を大胆にアレンジしており、『淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~』(TOブックス)を原作とした転生時代劇ドラマが紡がれる。小川は転生者で年若い“竹若丸”こと戦国武将・朽木基綱役を、竹若丸の“中身”である歴史好きの50代の現代日本人の『俺』役を内海が演じる。
役衣装で会見に臨んだキャスト陣。小川は「子供も、50歳も見せないといけないので、自分で切り替えをしっかりやりたいと思って」と、演じるうえで切り替えをポイントにしてきたという。
小川にとって本作は単独初主演。しかし、「いわゆる座長として何をしたらいいかというのは正直いまだに分かっておらずでして……」と、苦笑い。そこで内海と賀集にもどう振る舞うか相談したそうだが、「『特別何かをするとかなくてもいいんじゃない』『頑張って最前線を走って、みんながついてきたらいいよ』と頂いて」と、迷いも吹っ切れたという。
とくにジャニーズ事務所の先輩である内海とは本作で初共演。小川は「大先輩だから怖いかもしれないと思っていたんですが、すごく気さくな方で。大先輩だけどお兄ちゃんみたいな感じなんです!」と、頼っているそうだが、1つだけ疑問に思う部分もあるようで、「ご自分のことを『人見知り』とおっしゃってて、そこだけは信用できないなって。けいこ現場でも『ヤクルトあげるよー』とみんなに配ってて、ジャニーさんみたいで。それで話しかけられる方も多かったと思いますし」と、雰囲気を作っていたという。
その小川の証言を裏付けるように、内海は「ジャニーズJr.の内海光司です」と言おうとすると、小川が「違いますよ!内海さん!(笑)」と思わずツッコみが飛び会場には笑いがあふれる。さらに、小川は内海から気を使ってもらったといい「僕がけいこで荷物を置いていた場所に戻ると、椅子のところに毎日違う食べ物が置いてあって、『食べていいよ』って。毎日違うもので、ありがとうございました」と、お礼をしていた。
また、小川は、「普段僕は本番前に緊張しないんです。ですが、2日前に、刀を抜いたときに長いはずが、すごく短いといういう夢を見て、初めて緊張していると感じて。いまも口がカラカラなんです」とも告白。内海もそんな小川から「昨日夜中にメッセージで『めちゃめちゃ、緊張してる』と来て」という暴露し、そのアドバイスに内海が何と送ったのかへ小川は「『緊張?嘘つけ!』と返ってきました」と、ひょうひょうとしたメッセージが返ってきたそうだ。
一方、武田は、「時代の動きもあって、ただただまっすぐには生きられない、感情の揺れ動きが大きいのですが、らしさを出していけたらと思っています」と、意気込むとともに、「こうした舞台に出させて頂くのが初めてで吐きそうなくらい緊張しています。作ってきたものをみなさんにお届けできれば」と、話していた。
作品の見どころへ、演出の松多氏からは「竹若丸と『俺』との関係性です。現代人が戦国時代に放り込まれて一体どう生き残るのかや、内海さんの演技から覚せいしていく感じがあると思います。危険もいろいろありますが、勇気と知恵で切り抜ける力を感じるのではないかなと思います」と、見どころをアピールしていた。
そして小川から「竹若丸と『俺』とのやりとりや自分の中の葛藤、せめぎあいがあります。それぞれが自分の家を護らなければいけないというものがあるので、その視点から作品全体を観て頂けるとすごく、入り込んでみれるんじゃないかなと思います。50歳の『俺』が入った、普通の歴史モノとのは違った楽しみ方ができるものを観に来て頂ければ」とアピール。これを見ていた内海は「しっかりしてるなー」と、目を細めていた。
舞台『淡海乃海-現世を生き抜くことが業なれば-』は20日から29日まで東京ドームシティ シアターGロッソにて上演予定!
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