歌手で俳優・蒼井翔太が23日、都内でミュージカル『DOROTHY~オズの魔法使い~』製作発表会見を 俳優・桜井玲香、鈴木勝吾、作・演出を務める田尾下哲氏、作曲・音楽監督を務める宮川彬良氏とともに開催した。
作家ライマン・フランク・ボーム作の童話『オズの魔法使い』をベースにしたミュージカル。主人公の少女・ドロシーはとある都会の大学生という設定で、オーケストラ部に所属しコンサートマスターを務めている。学生最後の定期演奏会を前に追加リハーサルを決定したドロシーに対し楽団員たちからは不満が続出。それまで頼られることしかなかったドロシーはショックから練習室を飛び出す。自らヴァイオリンを封印しようとすると不協和音が鳴り響き現実とはかけ離れた異世界・音楽の都「OZ の王国」に誘われることとなり……という物語。ドロシー役を桜井、かかし役を蒼井と鈴木がWキャストで務める。
蒼井はミュージカル出演へ「ステージの上で表現をするということは、同じところだなと思います」と、歌手活動との共通点を挙げるとともに「ミュージカル、ステージの上で表現する人間がたくさんいる。いればいるほど、個性が花のように咲き乱れて、すごく、ぜい沢な時間だなと感じています」と、ならではのポイントを。
自身がアーティストとして出演するステージと比べて、「日ごろダンサーさんに手助けして頂いたり、バンドのみなさんに支えて頂いていますが、今回はこれでもかというくらい、素敵なキャストの方がそろっているので、どんなドロシーの物語が作っていけるのか、今の段階で楽しみにしているところです」と、気持ちを語った。
主演の桜井へは、「玲香さん……“姫”が頼もしいので、最後までついていきますと」と話したり、宮川氏の楽曲へは「自分の中に流れる血の脈拍とか、1つ人感情がリズムとなって音楽となって届くんだろうなと感じています。心を開いておかないと、宮川さんの楽曲についていけないだろうなと。つまずいたと思ったら、“まだ心が開けてないんだろうな”という気持ちで。小さい頃に戻った気持ちで、純粋な、空っぽの気持ちで臨みたいと思いました」と、向き合い方を。そんな宮川氏へ真面目な想いも話していた蒼井だが、宮川氏が熱弁した後に質問を聞き直し、司会がそれをスルーして会見を進行する姿に宮川氏と一緒に机に突っ伏してずっこけるお茶目な一幕も見せていた。
ほかにも作品にかけて、「もしも魔法が使えたら?」と話題も振られ、蒼井は「いつどんなときも、指を鳴らしたらメイクできていて、もう1回やったらメイクが落ちるという魔法が使えたら」と、想像。とはいえ、「メイクさんと話できなくなるのは寂しい」と、ちょっと後ろ髪引かれる気持ちも出る魔法のようだった。
また、音楽というものへの思いについて蒼井へ質問。「いろんなところから好きなものが一致して、全国から集まる場所もあって、本来なら出会うことのなかった人たちが音楽で集まることができるというのは、それは奇跡だなと僕は感じています」とのことだった。
そして蒼井から「ミュージカル自体はそこまで多く出演しているわけでもありませんけど、心から素直に感じていること勇気を出すことをみなさんと一緒に、長いレールを夢見る形で作っていけたら」と、意気込んでいた。
ミュージカル『DOROTHY~オズの魔法使い~』東京公演は8月20日から同28日まで日本青年館ホールにて、兵庫公演は9月16日から19日まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、ほか10月12日までの期間に静岡・愛知・広島・福井・富山・鹿児島・福岡・群馬にて上演を予定している。
■出演キャスト
ドロシー:桜井玲香
かかし:蒼井翔太・鈴木勝吾(Wキャスト)
ブリキ:渡辺大輔
ライオン:小野塚勇人【劇団EXILE】・栗山航(Wキャスト)
東の魔女:伊波杏樹
オズの精:横溝菜帆
西の魔女:凰稀かなめ
オズ:鈴木壮麻
荒木啓佑、井坂泉月、石井大希、大山五十和、古清水愛奈、後藤紗亜弥、咲花莉帆、瀬戸口希哉、森山晶之、渡部光夏
※蒼井翔太過去記事
・蒼井翔太「いま“ウマ”が来てるでしょう(笑)」と言いつつ得意の占いで競馬で5頭中4頭当てる的中率!占ってもらった植田圭輔も「割と当たってた」と証言
・蒼井翔太が見せる「美少女戦士セーラームーン」愛!「anan」で劇場版特集し“ときめき”研究やタキシード仮面スペシャルグラビアも登場
・TVアニメ「擾乱」制作会見開催で三森すずこ「毎話魂を削って」アフレコ!蒼井翔太“男装の麗人”役に「使命」やRaychell RASがOP・ED起用で「いままでにない楽曲」とも