藤ヶ谷太輔 4年ぶりストレートプレイで主演で「『真実』『嘘』『正義』がキーワード」!演出・上村聡史氏から「頭の回転の速さ、シャープな立ち姿」【コメント全文】

藤ヶ谷太輔 4年ぶりストレートプレイで主演で「『真実』『嘘』『正義』がキーワード」!演出・上村聡史氏から「頭の回転の速さ、シャープな立ち姿」【コメント全文】1

 “キスマイ”の愛称で親しまれているアイドルグループ『Kis-My-Ft2』の藤ヶ谷太輔が9月3日から上演となる舞台『野鴨-Vildanden-』(演出:上村聡史)を主演することが25日、発表となった。

 ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1884年に発表した作品。納屋を“嘘”、外の世界を“真実”、そして“野鴨”を我々人間にたとえることで、自己欺瞞によって自らを守ろうとする人間の弱さや、独りよがりの正義を振りかざす愚かしさを描き出す。

 藤ヶ谷は、理想を追い求め、真実こそが正義だと信じてやまない“正義病”のグレーゲルス役で主演。藤ヶ谷によるストレートプレイは2018年の舞台『そして僕は途方に暮れる』以来4年ぶり。

 (参考記事:キスマイ藤ヶ谷太輔 主演舞台「そして僕は途方に暮れる」で「ちょっとムカつきました」の感想に「もう作戦通りです」としてやったり

 共演者も発表。妻と娘に恵まれ幸せに暮らしているグレーゲルスの幼馴染・ヤルマール役を忍成修吾。豪商ヴェルレと関係のあった過去を持つヤルマールの妻・ギーナ役を前田亜季。ヤルマールとギーナの娘・ヘドヴィク役を八幡みゆき。エクダル老人と過去に確執があるグレーゲルスの父・豪商ヴェルレ役を大鷹明良。軍の元中尉という過去の栄光から一転、今は落ちぶれてしまったヤルマールの父・エクダル老人役を浅野和之が演じる。

 今回の発表へ演出の上村氏と藤ヶ谷からコメントが寄せられた。以下全文。

 ■演出:上村聡史
 “近代演劇の父”と言われるイプセンの『野鴨』は、わかりやすく組み立てられた筋立てながらも、貧しさの中での幸福の意味や、信念と孤独の葛藤といった現代人にも通じるテーマが明快で、決して古びない物語性を感じます。また登場人物が、ある瞬間かなり大胆な行動を起こすあたりに劇的な魅力があり、それを演じる俳優の醍醐味を想像すると一層の面白さがあります。そしてその姿は、儚くも見えれば、笑えてしまうような場面が多々あり、『野鴨』は、まさにお芝居の宝石箱のような作品です。イプセンが140年程前に創作した“グレーゲルス・ヴェルレ”というキャラクターも中々な人物で、今の時代にもある自粛警察やバッシングにも似た「独善的な正義」を、家族や親友、そして子供にまでふりかざし、三日間の物語時間を暴走します。その暴走は、まさしく心理ホラーといっても過言ではないくらいのスリリングさがあるでしょう。そんなヤバい男を、藤ヶ谷太輔さんと共に創っていくのですが、藤ヶ谷さんの頭の回転の速さ、シャープな立ち姿、クールでありながらもユーモアに満ちた感性におおいに頼らせていただき、ただの“狂気”だけで片付けることのできない、今の私たちの中にある「執念」をしっかりと描いていきたいと思います。

 ■藤ヶ谷太輔
 お芝居をすること、表現をすることが大好きなので、まずはそういった環境を与えてくださり、チャンスに巡り合えたことが嬉しいです。名作なので、もちろんプレッシャーもありますが、怖がらず飛び込んでいければ、と今は思っています。
 僕が演じるグレーゲルスは、“正義病”と言われるくらい正義感が強く、それが裏目に出てしまう役でもあります。彼の信じる正義が物語に大きく関わるのですが、きっと観てくださるお客さまもどこかひと事とは思えないと感じていただけるはずです。演出の上村さんは、以前作品を拝見したことがあり、空間の使い方や言葉の届け方がとても素敵な印象がございます。また、上村さんと一緒にお仕事をしたことがあるA.B.C-Zの河合郁人くんからは、お芝居を一緒に考えてくださる演出家さんだと伺いました。僕も先日お会いしていろいろとお話させていただく中で、すでにもう信頼を置いています。
 この作品は、「真実」「嘘」「正義」がキーワードで、現代に通ずることがたくさんあります。お客さま自身にも観て、感じて、考えていただけることがたくさんあると思いますので、僕もしっかりそれを演じ届けられるように頑張ります。ぜひ、劇場にいらしてください。

 舞台『野鴨-Vildanden-』東京公演は9月3日から同18日まで世田谷パブリックシアターにて、兵庫公演は9月21日から同25日まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演予定!

 ■あらすじ
 豪商ヴェルレの息子グレーゲルスは久しぶりに山にある工場から戻り、幸せな家庭生活を送っている親友ヤルマールに再会する。
 そこで父ヴェルレの使用人だったギーナが、ヤルマールの妻になっていることを知り、ある疑惑が芽生える。
 グレーゲルスとヤルマール二人の父親は、かつて工場を共同経営していたが、ヤルマールの父エクダルがある事件の罪を一手にかぶり投獄され、家族は没落してしまった。
 また、ヤルマールの妻ギーナは、過去に父ヴェルレとただならぬ関係があり、その負い目から、父ヴェルレはヤルマール家に援助を与えていた。
 そのささやかな家族の幸福は、嘘で塗り固められた土台の上に立っていた。
 友に真実を告げて、真の幸福な家庭を手に入れてほしいと願うグレーゲルスだったが…。

 ■出演キャスト
 藤ヶ谷太輔、忍成修吾、前田亜季、八幡みゆき、伊達暁、吉野実紗、山森大輔、齋藤明里、村上佳、大鷹明良、浅野和之

 ※藤ヶ谷太輔過去記事
 ・藤ヶ谷太輔 「“今カノ”、“元カノ”!(笑)」にプレゼントのワケ!?主演ミュージカル「ドン・ジュアン」東京公演ゲネプロ開催でセクシーダンス披露も
 ・Kis-My-Ft2 7人全員が「ひとてま荘」に集結の“引っ越し”!藤ヶ谷太輔&玉森裕太「ようこそ!ひとてま荘へ!」とお出迎えで北山宏光が腕ふるい宮田俊哉「北山くんの愛だね」
 ・「第38回ベストジーニスト2021」が11月に開催へ!Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、嵐・相葉雅紀ら輩出の「一般選出部門」が新たに事前ノミネート形式の投票方法を導入も発表