俳優・清野菜名(27)、松坂桃李(33)がW主演し10月14日より公開予定の映画『耳をすませば』(監督・脚本:平川雄一朗/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹)。本作の第2弾ティザービジュアルと初の場面写真が27日、解禁となった。
1989年に漫画家・柊あおい氏が少女コミック誌『りぼん』(集英社)で発表した青春恋愛漫画『耳をすませば』。読書が大好きな中学生・月島雫(つきしま・しずく)が、夢に向かって生きる男の子・天沢聖司(あまさわせいじ)に想いを寄せていく姿が共感を呼び、1995年にはスタジオジブリがアニメ映画化して話題となった作品。本作では漫画・アニメ映画で描かれた中学生時代の物語とともに、完全オリジナルストーリーの10年後の物語が加わった作品となっている。清野は大人になった月島雫を清野が、天沢聖司を松坂、中学生時代の2人には安原琉那、中川翼が起用されている。
ティザービジュアルは、中学生時代の雫と聖司が自転車に乗って土手の上を走っているシーンと、10年後、2人が再び同じ場所に立ち、向かい合っているもの10年の月日が経ち、街の風景と同じく2人の関係にもどのような変化が起こったのか、思いを巡らせたくなるビジュアルとなっている。
一方、劇中の場面写真では、清野、松坂が演じた大人になった雫と聖司の姿だけでなく、中学生時代の2人を演じた安原、中川の場面写真も。さらに、本作の劇中歌が『翼をください』であることが解禁。日本とイタリア、離れて過ごす2人の想いに寄り添うような歌詞に合わせている。
また、本作の原作者である柊あおい氏からの期待コメントも寄せられた。以下全文。
「耳をすませば」を描いて33年、アニメ映画化から27年。映画を観て育ったスタッフの方々の熱い想いを伺って、「10年後の物語」という新しい切り口に興味を惹かれました。今、新たな実写映画が生まれて、すっかり原作者の手を離れて歩いているキャラクター達が不思議です。けれども、どんな世界を見せてくれるのかドキドキワクワク見守る思いは、やっぱり親なのでしょうね。思わぬパンデミックで暗い世相になってしまいましたが、この映画で少しでも世界が明るくなればと願っております。
■ストーリー
読書が大好きで元気いっぱいな中学生の女の子・月島雫。彼女は図書貸出カードでよく見かける、ある名前が頭から離れなかった。天沢聖司―――全部私よりも先に読んでる―――どんなひとなんだろう。あるきっかけで“最悪の出会い”を果たした2人だが、聖司に大きな夢があることを知り、次第に惹かれていく雫。聖司に背中を押され、雫も自分の夢を胸に抱くようになったが、ある日聖司から夢を叶えるためイタリアに渡ると打ち明けられ、離れ離れになってもそれぞれの夢を追いかけ、10年後また必ず会おうと誓い合う。
それから10年の時が流れた、1999年。雫は、児童書の編集者として出版社で働く傍ら夢を追い続けていたが、思うようにいかずもがいていた。もう駄?なのかも知れない―――そんな気持ちが?きくなる度に、遠く離れたイタリアで奮闘する聖司を想い、自分を奮い立たせていた。一方の聖司も順風満帆ではなかった。戸惑い、もどかしい日々を送っていたが、そんな時の支えは聖司にとっても同じく雫であった。
そんなある日、雫は仕事で大きなミスをしてしまい、仕事か夢のどちらを取るか選択を迫られる。答えを見つけに向かった先は―――。
※記事内画像は(c)柊あおい/集英社 (c)2022『耳をすませば』製作委員会