俳優・ムロツヨシ（46）、岸井ゆきの（30）、若葉竜也（32）、吉村界人（29）、栁俊太郎（31）が1日、東京・新橋のニッショーホールで映画『神は見返りを求める』（監督：吉田恵輔／配給：パルコ）完成披露試写会イベントを吉田監督とともに開催した。
吉田監督がYouTuberを題材に、象徴的かつポップに描いたオリジナル作品。“欲”や“本音と建て前”、“嫉妬”といった人が誰しも持つ醜さや葛藤をも鮮烈に浮かび上がらせている。主人公・田母神（ムロ）は、合コンでYouTuber・ゆりちゃん（岸井）に出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、「神」かの様に見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになるのだが、あることをきっかけに関係が豹変し……。
ムロは共演者らをエスコートしたりしながら、会場にはランウェイがあるのを見つけて、そこを歩きながら、「みなさま元気ですか？私は元気です。役者をやっておりますムロツヨシです。花道があると聞いてなかったので、歩きますよね」とランウェイのデベソまで行き、軽やかに一礼しつつ「この後の人が楽しみです」とニヤリ。するとその後の吉田監督も含めて全員、ランウェイを歩いてのあいさつをしだし、まるでファッションショーのような展開で、観客たちを沸かせまくった。
そんな大盛況の始まりとなったが、役作りとしては、「いつものムロはいらないなと思って」と、明るい現場とはしなかったという。「受け身の役で、自分も変わっていってしまうという役どころで、ゆきのさんと会話しないようにして。今回は吉田監督の書いてくれた脚本は、軽くやっちゃうとキャラクターが薄っぺらくなりがちなんで、僕がいつも大好きな喜劇ではなく、喜劇であり悲劇であることを自分も楽しみながらやろうと思って。静かに1人の時間を作ってもらって臨みました」と、真面目なトーンで話した。
続けて若葉が、「ピュアになんも考えずセリフを言った方がいいと思って演じました」というと、ムロは「8年前に2人芝居をやっていた関係で、喜劇ではなく映画のカメラの前で演技ができて。悪意なき嘘をつける悪魔のような役を体現できる役者になって」と、目を細める。
さらに、作品にちなんで豹変したエピソードについて質問。すると若葉はムロと付き合いが長い若葉が「ムロさんの豹変はたくさん見てきました。きょうもこれだけ賑やかにされていますが、本当はもっと怖いです。お芝居になったら情熱的で汗を振り乱しながら目を血走らせていて、いまより遥かに格好いいので、機会があったら舞台を観に来てください」と、大きく持ち上げる。するとムロは「お返しに」と切り出したものの2014年から更新が止まっている若葉のブログ『4拍子のワルツ』のことを持ち上げだし、これに若葉は「最悪ですよ！最悪（笑）」と、その場でしゃがんでしまう一幕もあり、会場は再び大爆笑に包まれた。
そしてムロから「滑稽で愚かなピュアな映画です。ご家族のだんらんのときに、広めて頂けたら嬉しいです。ハッシュタグには“4拍子のワルツを入れて頂いて（笑）」と、さらに若葉をこする。すると吉田監督も同じくこすって若葉を苦笑いさせつつ、ムロ「期待を超えていく作品ができました」と胸を張っていた。
イベント後には1度袖にはけたムロだったが、再び壇上に姿を見せ、最後まで舞台に立ち続けて本作への呼びかけをしていた。
映画『神は見返りを求める』は24日よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほかで全国公開予定！
※ムロツヨシ過去記事
・宮野真守 ムロツヨシ懇願の“道連れ”で赤ちゃんになったら「抱っこされたい」に場内爆笑！自分の中に“芳根京子”意識演技や多部未華子へは「素晴らしい」と称賛
・ムロツヨシ 満席の客席に瞳を真っ赤にして涙をこらえながらの初主演作公開1ヶ月後の舞台あいさつ！奈緒の「1つだけ告げ口をさせてください」にビックリも温かな拍手
・ムロツヨシ初主演映画に小栗旬が探偵役で出演発表！小栗が垣間見た「かなり苦悩しているムロくんの姿」
ランウェイを歩き出す
先端まで行くムロ
ヨシムラもノリで向かうことに
若葉がその場でしゃがんでしまう
再び舞台に戻ってきて一礼するムロ