俳優・間宮祥太朗(24)が19日、大阪のシネ・リーブル梅田などで主演映画『全員死刑』(監督:小林勇貴/配給:日活)初日舞台あいさつを小林監督と開いた。
本作は、強い家族の絆、熱い親子愛がどんどんエスカレートし、監禁、暴行、絞殺、毒殺、銃殺と連続殺人へとつながってしまうという、被告である家族4人全員に死刑判決が下った異例の事件を扱っている。主演の次男・タカノリ役は本作で映画初主演となると間宮が、長男・サトシ役は毎熊克哉、その父に六平直政、母に入絵加奈子と、豪華キャストが勢ぞろい。
しかも、小林監督は弱冠27歳で、本作が商業映画デビュー作となっており、映画人たちから熱い注目を浴びており、都内ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿では異例の初日全回満席だったり、28館と少ないスタートながら、土日合計が5,281,340円で、来場者数は3,523人に上るなど、反響を見せている。
大歓声の中、間宮と小林監督。間宮からは前日開催の初日舞台あいさつのことを引き合いに「昨日は、渋谷と新宿がすべての回満席だったそうで、しかも新宿のレイトショーではエンドロール後に拍手が起こったそうです。本当に嬉しいです!大阪にもこうして満員のお客様が詰めかけてくださって、本当にありがとうございます!」と、笑顔が浮かび感謝の気持ちを伝える。
小林監督は「こんな凶悪映画にお客さんが入るのか?という疑問を持たれていたんですけど、こうして心の正しいみなさんが観に来てくれて最高です!!(笑)本当にありがとうございます!!」と、勢いのいいあいさつで圧倒し、喝采を受けた。
これまでの宣伝活動や初日舞台あいさつでも「添い遂げましょう」「一生俺の映画に出てくれよ!愛してる」などの会話がされ、その相思相愛ぶりが話題となっていた2人だが、MCから互いの魅力を問われると、小林監督は「間宮くんは“鬼気目”(ききめ)を持っている人なんです。“鬼気目”というのは恐ろしいことをすることも、恐ろしいことをされることも知っている人の目のことで、これは“1番優しい人”にしかできない目なんです。間宮くんに初めて会った時にその目を感じて、完全に心がぶっ殺(さら)われました。そこからずっと間宮くんの魅力に憑りつかれています」と、目に惚れ込んだそうだ。
一方、間宮は「小林監督は本当に映画が好きで、とにかく純粋な人。あと、どんな時でも自分と対峙している相手を大事にするんです。本当にずっと一緒に映画を撮っていきたい監督です」と、熱い気持ちをぶつける。
その言葉に恥ずかしそうに身体を揺らしながらニヤニヤする小林監督の姿に、間宮ファンの観客から「可愛い!」の黄色い声が続出する一幕も。
また、間宮は映画本編の好きなシーンについて聞かれると「煙突から炎が出てくるシーンがあるんですが、このシーンがどうしようもなく好きで。こんな撮り方あるんだ!と驚きがありました。そしたら監督はこの煙突のシーンを鈴木清順監督を意識して作ったとおっしゃっていて。僕、そのことを最近まで知らなかったんですが、僕が1番好きな映画が鈴木監督の『ツィゴイネルワイゼン』で。あ、だからかって!!お互いにそのことが繋がった時はすごい盛り上がりました」と、興奮気味に身振り手振りを交えて語ると、小林監督も負けじとボディーランゲージしながら「そう!あのシーンは!鈴木清順!なんですよ!って!」。
その後も互いの映画愛やこの作品へかけた強い想いが語られ、最後締めくくりとして、間宮は「こういう映画なので風当りは強いと思いますし、いろんな意見が出るのは当然だと思っています。でもみなさんのいろいろな感想をSNSなどで読ませていただいて、みなさんが純粋に映画に向き合って、素直な気持ちをそのまま伝えてくれていることが嬉しいんです」と、感慨深げ
小林監督も「何度も観ても楽しめるように仕掛けをたくさんちりばめた映画になっています!ぜひまた何度でも映画館に
ぶっ殺(さら)われに来てください!何度もぶっ殺(さら)います!あと俺はエゴサーチの鬼なので、みなさんの感想は全部読みます!どんな感想でも待っていますので、ぜひ感想ください!本当にありがとうございました!!これからもよろしくお願いします!!」と深々とおじぎし、盛大な拍手に包まれ大歓声の中、舞台あいさつは終了となった。
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