俳優・成田凌(28)、葵わかな(23)が5日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンでCOCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』(演出:杉原邦生)プレスコールを開催した。
1999年に蜷川幸雄の指名で野田秀樹によって手掛けたバージョンと蜷川演出版がほぼ同時上映され話題を博した舞台『パンドラの鐘』。2016年にこの世を去った前芸術監督・蜷川幸雄氏の七回忌を迎える今年、“NINAGAWA MEMORIAL”と題し、初演以来23年ぶりにBunkamuraシアターコクーンで上演することとなった。成田は葬式屋のミズヲ役を、葵は古代の女王・ヒメ女(ひめじょ)役を演じる。
プレスコールでは冒頭20分が公開され仕上がり具合を披露。その後、成田、葵、前田敦子、玉置玲央、大鶴佐助、柄本時生、杉原氏が取材会を開催した。
本作で舞台初挑戦となる成田は「みなさんに手助けして頂きながらきょうが来ていて、いまが1番緊張していない状況です」と、準備万端といった様子。
ここまでのけいこを通して、成田は理解できる部分や見える範囲が増えたことで、「けいこを重ねていくと気持ちが軽くなっていくんです」とのこと。そこから、映像と舞台の違いについて質問が飛ぶと、「声が大きいところ!」と、声を張りつつ、「声が大きいということは体の使い方も変わってきますし、自分がいかに至らなかったか、たくさん気づいて、毎日毎日反省の日々でした。同じことを繰り返していくなかで、初めて出会う人達にも出会えて、毎日勉強だなということをすごく楽しんでいます」と、これまで自分が学んできたものと比べることもあるよう。
葵はけいこから「現代と古代が交差するしていたので、つなげたときに違う作品を見ているような気分で不思議でした。でも、雰囲気がすごく良くて。本当にいろんなところが聞きやすくて教えてくれるし、素敵でした」と、カンパニーの雰囲気を。
すると前田もけいこは「楽しかったです。やりすぎというくらいやらせてもらって。(大鶴が)側転したりして」と笑うと、成田も「感情が高ぶるとティラノサウルスにもなってたよね」と、楽しげ。その盛り上がりは、玉置としては、「いっぱい試すことができて、もちろん採用されたものも淘汰されたものもありますが、全部全部が無駄ではなく血肉になっていて」と、作品に生かされるものにもなってるそうだ。
見どころとして、成田は「セットのところです。物語が進んでいって最後どうなるか落うのは、この『パンドラの鐘』の作品を表しているというか希望が見えるセットになっていて、シンプルですけど自分はすごく好きです。それは魅力と言っていいのでは」と、ポイントを。
葵は、「衣装が際立っていて、出演者の数も多いなと思うんです。そのなかでキャラクターが立っているのは観ていて飽きが来なくていつでもドキドキと観て頂けるものだなと感じています」と、アピール。前田は「“鐘”はビックリしました。『おおっ!』と思ってもらえると思います。あとは現代と古代の色の違いですね」とのことだった。
ちなみに、成田の座長ぶりへ玉置は「大したもんです!肝の座り方も、けいこにたいする姿勢も初舞台なのかよ!という部分もあります。自分のなかで当たり前になっている用語とかを、聞かれたときにスコーンと抜けていたりしたので、自分の初心に帰ることがありました。新鮮で素敵な座長だなと感じました」と、称えると、成田は「本当に質問マンみたいになって」と、分からないからこそ聞いて回ったとも。
そんな成田は葵が杉原氏に自身の主張を通す様子も見ていたといい、「自分の考えを伝えていて、自分とは全然違う話の持って行き方をされていたのを見たので、いいことづくめです」と、こちらも勉強になったようだった。
また、杉原氏から「現代ならではの演出になっていますので、野田さんとも蜷川さんとも違った舞台をお見せできると思います」と自信を見せつつ、「俳優のみなさん素晴らしいと思います。ここに並んでいる方たちも、僕が想像しきれなかった部分を出していますし、感性が楽しいと思います。野田さんが込めた希望というものを届けられるように」と、心情を伝えていた。
そして葵から「明日から初日ですが、動きの華やかさやキャラの華やかさなど、みなさんが驚くような演出がたくさんあります。その中に野田さんが描かれたメッセージのようなものがどうなっているのか楽しんでもらえれば」といい、成田から「本当に見た目でも心でもすべての面で楽しんで頂けると思います。もちろんメッセージありますが、難しく捉えず今の時代のものだと捉えてほしいです」と、アピールしていた。
COCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』東京公演は6日から同27日までBunkamuraシアターコクーンにて、大阪公演は7月2日から同5日まで森ノ宮ピロティホールにて上演予定!
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