お笑いタレント・笑福亭鶴瓶（70）、俳優・市村正親（73）、尾野真千子（40）が8日、都内で映画『ミニオンズ フィーバー』（監督：カイル・バルダ／配給：東宝東和）日本語吹替版完成会見に登壇した。
『怪盗グルー』シリーズに登場するミニオンを主人公にしたスピンオフのシリーズ作品。ミニオン達のボスとなるグルー11歳の少年時代を描いたもので、ミニオンたちとの出会いや絆などが育まれていく様子が描かれる。鶴瓶はグルー役を続投、市村はグルーが憧れる復習に燃えるワイルド・ナックルズ役、尾野は悪党チーム『ヴィシャス・シックス』のリーダーであるベル・ボトム役の吹き替えを担当する。
鶴瓶は「10何年やってますがなじまないんです。映画を観たときにやれたんだなと思って。（アフレコは）監督にめちゃめちゃ怒られるんです。『もう1回やってください』『違う』と言われて。ほかの方はすぐ帰っていくんですけど」と、アフレコへ戦々恐々な思い出を披露していた。
市村は、起用された際に、「やった！と、思いましたね。あのアニメの映画の声で出演できると思って。ワイルド・ナックルズというのは親分肌の悪党で俳優生活50年をかけて作りました」と、全力で取り組んだそうで「顔が僕のおじいちゃんに似ています」と、親近感が湧いたと話したり、「次男と観ましたが、『パパ、やったね！』と言われて鼻が高いです」と、笑みがこぼれる。
尾野も「ミニオンズが大好きでこの作品に関われて嬉しく思います。やっとこの日が来て嬉しいです。お話を頂いたときに、甥っ子姪っ子たちの笑顔が浮かんで、孝行できると思って」と、感激したそうだが、その最後に「地味な映画が多いんで」とも。
アフレコの話題となり、尾野がアフレコをすぐに終えて帰るのを見た鶴瓶が声をかけたところ「『誰やと思ってんねん』と言われて」と、お互いの関係性からの憎まれ口を叩いていたのだとか。そんな尾野は、「初めてやらせてもらったやつを、聞かせてもらったら、棒読みなんです。うまく抑揚がついてなくて。私は女優として、体を動かしての芝居しかしたことしかないのですし、ボトムはたいがい上から目線のセリフなので、椅子を置いてもらって椅子の上に立ってやってました。そうしたら雰囲気も掴めて」と演技論を披露すると市村も、「同じような動きしないと声がでないんですよ」と、同じく動きながらだったとうなずく。ちなみに、尾野は演じるときに、「鶴瓶やー！と思って」と、椅子の上からも鶴瓶をいじっていたそうだ。
その鶴瓶と尾野とのやりとりは続き、作品が真夏の7月に公開されるということで、夏にやりたいことの話題になった際に、尾野が「近くに畑を借りてやりたい。あと、マネージャーとしゃべってたのが、バドミントンとかキックボクシングとかしたいなって」というと鶴瓶は「口だけでも強いのに、これ以上強なったらあかん！」と、強く引き止めて笑いを誘う一幕もあった。
イベント終盤には、作品にちなんで子供時代の話をしていくことに。尾野は小学3年生ごろという笑顔の写真を披露していたが、「このころは人見知りが激しすぎて、他人と話せなかったんです。郵便配達の方にも話せないぐらいで、家族にしか見せない笑顔ですね」と懐かしんだり、市村は自分で帽子の角度を調整するプロデュース能力を発揮していたと楽しげだった。
そして、尾野から「本当に夢のような作品です。一目観るだけ、一瞬観るだけでも幸せになれるような夢の作品です。ぜひ家族で観て頂いて一緒に笑いあって、思い出を話してもらえれば！」とアピールすると、市村は、「1回めは自分1人で観て、次は次男と観て発見があったんです。宝箱のような作品で観れば観るほど、楽しさが詰まっていることが感じられる作品です」と、コメント。鶴瓶からは「子供さんは何べんも何べんも観るというんですが、大人も何べんも何べんも観るらしいんです。たくさんの人に観て頂きたいですし、1人で行っても楽しめるし、たくさんで行っても楽しめますのでよろしく！」と、呼びかけていた。
映画『ミニオンズ フィーバー』は7月15日より全国公開予定！
帽子の角度をプロデュースしていたという市村
