俳優ディーン・フジオカが今年9月から放送・配信を予定している『連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-』を主演することが8日、発表となった。
漫画家・石ノ森章太郎氏の『HOTEL』が原作。1990年代にテレビドラマ化され大きな反響を巻き起こしたことでも知られるが、このたび、ホテル競争が激化した現在に舞台を移し、『ホテル・プラトン』の凋落と危機をフルオリジナル脚本で描く社会派エンターテイメントとして制作となる。ディーン演じる主人公・三枝克明は、凋落著しいプラトンの
再建のために総支配人として招聘されたホテル経営のプロ。国内外の経営不振のホテルに出没し、整理・解体・売却を請け負うと噂されるやり手で “ホテル座の怪人”と呼ばれる彼は、驚くべきスピードでホテルの全領域に業務改革のメスを入れていく。しかし彼には、隠された秘密と大きな別の目的があり……。プラトンの命運は?ラストに明かされる驚きの真実、そして三枝の正体とは――。
本作へディーン、御法川修監督からコメントが寄せられた。
●ディーン・フジオカ
――本作のオファーを受けた際のお気持ちは?
ディーン:自分自身これまで移動の多い人生だったので、国内外問わず多くのホテルを利用してきました。従業員・宿泊客ともに多種多様な人間の交差点でもある「ホテル」という文化自体に以前から興味があったので、本作品へのオファーを頂き非常に嬉しかったです。
――原作もしくは脚本を読まれた際の感想や、今回演じられた役・三枝克明についての印象は?
ディーン:石ノ森先生の原作を令和版に再構築したフルオリジナル脚本で、とても読み応えがありました。特に、負のスパイラルを正のスパイラルに変えていく為の改革を実践していく三枝克明という存在に深い共感を覚えました。
――役作りで心がけたことや、撮影を終えての感想、撮影現場の印象は?
ディーン:真冬の撮影でしたが、ホテルなど屋内での撮影が多かったため、クランクインからクランクアップまで外的影響をあまり気にせず芝居に集中することができたのは本当にありがたかったです。今回ホテルの総支配人を演じたことで、普段ホテルを利用する際に「ここがこうだったら、さらに良くなるのに!」などと頭の中で勝手に総支配人モードになってしまう職業病?後遺症?に悩まされてます(笑)
――視聴者の皆様へメッセージを。
ディーン:“ホテル座の怪人”こと三枝克明が、ホテルの全領域に業務改革のメスを入れていくそのメス捌きにも注目ですが、最後までご覧いただくことで解き明かされる三枝の隠された目的にきっと多くの方が心を揺さぶられると思います。「ホテル」という題材を通して、今の日本の職場環境が抱える問題とその改善策を楽しみながら考えるきっかけになる本作品、ぜひ放送をご期待ください。
●監督・御法川修 コメント
――石ノ森章太郎のコミック「HOTEL」を映像化するにあたっての感想・意気込みを。
御法川監督:団塊ジュニア世代である私にとって、漫画界のレジェンド・石ノ森章太郎先生が創造した作品群からの影響は計り知れないものがあります。とりわけ『HOTEL』といえば、「姉さん、事件です!」の名台詞が瞬時に浮かぶほど、一世を風靡したドラマ版の記憶が今も鮮明。原作コミックのエピソード数は全322話。その全てを読み込み、昇華させ、現代に再起動させるプロジェクトに燃えています。
――主演のディーン・フジオカさんについての印象・感じた魅力は?
御法川監督:俳優という領域を飛び越えて、多彩な表現者として進化を続けるディーンさん。ノーブルな顔立ちで優しくほほ笑む姿が印象的ですが、本作で彼に求めたのは、狂気と色気です。白い歯を見せて笑うことを封印。高い知性を持つ者の隙のなさは狂気すら帯び、危険な香りを醸す。同性の私ですらゾクッとする色気が映し出されています。
――撮影で心がけたことや撮影を終えての感想?
御法川監督:ロケ地として全面協力をいただいたホテルニューオータニの歴史ある奥ゆきを基調として、架空の名前ホテル「プラトン」を描き出すことに専心しました。非日常を提供するホテルという空間は、ある種のミラクルランドです。男くさい職業ドラマのトーンを刷新した映像美と、本物嗜好のオーダーメイドによる華麗な衣装も見どころです。
――視聴者のみなさまへメッセージを
御法川監督:本作に秘められた主題は、人生と仕事、そして家族の物語です。連続ドラマWでしか成し得ない熱いドラマとなるはずです。扉を開いて、みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
『連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-』はWOWOWにて9月放送・配信スタート(全6話)。なお第1話無料放送となる。
■ストーリー
創業以来日本の高級ホテルの象徴ともいわれ、業界をリードしてきた老舗ホテル・プラトン。しかし競争激化にともない、その経営は悪化していた。客数も落ち、従業員の士気も低下。そんな凋落したプラトンの総支配人として、ある日一人の男が招聘される。男の名は三枝克明(ディーン・フジオカ)。ホテル経営のプロで国内外の不振ホテルに現れては、その整理・売却に一役買うと噂された通称“ホテル座の怪人”。就任わずか数ヶ月の間に、コンシェルジュ・レストラン・ウェディング部門など、さまざまな部署やサービスの現場に神出鬼没を繰り返しては、切り口鋭い業務改善を実践していく。従業員からは反発の声があがり、混乱の渦に飲まれるプラトン。しかし彼には隠された秘密と大きな別の目的があった……。
※ディーン・フジオカ過去記事
・ディーン・フジオカ「人聞きの悪い!そんなことないですよ」と苦笑いした蓮佛美沙子からの質問とは?マスタング大佐シーンに見る高いプロ意識も
・ディーン・フジオカ「鋼の錬金術師」撮影現場で塾開講を山田涼介が証言!?「自分が地味だなと思っちゃって」と言わしめる結果となったワケとは?
・山田涼介「鋼の錬金術師」現場スタッフから相当の信頼を得たエピソードも!本田翼から「チビ」扱いや本郷奏多から「完璧」ディーン・フジオカからは「すごく男になった」
※記事内画像は(C)石森プロ (C)WOWOW