アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の山田涼介（29）が13日、東京・新宿ピカデリーで映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』（監督：曽利文彦／配給：ワーナー・ブラザース映画）舞台あいさつ付き完成披露先行上映イベントを俳優・寺田心（14）、内野聖陽（53）とともに開いた。
漫画家・荒川弘氏が2001年から10年にかけ月刊『少年ガンガン』で連載し人気となった“ハガレン”の略称でも親しまれている『鋼の錬金術師』。昨年連載20周年を迎え新プロジェクトとして5年ぶりとなる実写映画。山田は“エド”こと主人公エドワード・エルリック役を演じる。2部作での上映となっており、先月には『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』も公開されている。寺田は人造人間（ホムンクルス）のプライド役を、内田はエドの父で凄腕の錬金術師であるヴァン・ホーエンハイムとホムンクルスの生みの親の“お父様”の1人2役で出演している。
黒のジャケットとパンツに白いシャツをあわせ登壇した山田。「一足早く観ましたが
原作ファンの自分としても、エドワード・エルリックを演じた自分としても、どういう絵かもう分かっているのにウルッと来た自分がいて。自分が出ている映画尾を観て初見でそういう感覚になる映画んだん思いました。2年前に撮影して、2年欠けて監督やスタッフの方が作ってくれたんだなと感じました」と、万感の思いを。
続く寺田は『復讐者スカー』を友だちと観て興奮したと話していたが、その様子を見ていた山田は「うちの心、カワイイでしょ」と、笑顔が浮かぶと、「撮影のときに、『卓球やりましょうよ！』という感じでし、2年の月日を経て、背も高くなったよね」と声をかけると、寺田は「20センチ伸びました」というと、山田は「カワイイ！！」と、ほおが緩みっぱなし。
さらに、寺田は山田との共演エピソードとして「頭を掴まれるシーンが気迫というか圧力がすごくて」と言った後に、「やっぱ格好いい……格好いいんです！」というと、これには山田もにんまり。続けて内野は山田へ、「覚悟と信念というのが口には出して言わないけれども、その背中から彼は共演者みんなに醸し出している感じで僕は見ていました。作品愛が強くてとても素敵でしたよ。それと中性的な魅力を持っていますので、実写版で演じる山田くんに妙な色気もあるというか」と、称えると山田は「いや恥ずかしいです……非常に恥ずかしいです」と、はにかんでいた。
作品の話題となり、ラストカットを演じているときの気持ちは？との質問があり、「クランクアップを1回したんですけど、そのときに監督に別日で撮り直したいと相談を受けたんです。日の当たり方で感じ方が違うからというので。だから、実は2回クランクアップしていて、お花とかも2回目をもらっているんです。そこに、こだわろうというこだわり抜いたものです」というエピソードが飛び出すものだった。
イベント中盤には、本作を観たという荒川氏からのメッセージも届き「山田くんは観ている途中から、山田涼介という名前がどこかに飛んでいって、エドがそこにいて、完璧の一言でした」との声が寄せられ「今年20周年ということで、生みの親の先生にそういったお言葉を頂けるのは本当にありがたいですし、やらせて頂けて良かったなと思います」と、しみじみだった。
さらに、今月19日が父の日ということで、役柄にかけて山田と寺田から「父の日プレゼント」としてシーンを集めた写真と、2人からそれぞれ手紙が読み上げられることに。寺田は「内野お父様へ」と切り出して、ほんわかさせたかと思えば、山田は「くそオヤジへ」と、エドのセリフから切り出して場内を爆笑の渦に巻き込みつつ、その背中に学ぶものが多く憧れなどを語りつつも、「素敵なくそオヤジでした」と、話していた。
この山田の手紙を受けて、内野は山田へ「僕は彼に助けてもらっていたんです。オールCGの作品は初めてだったんですけど、（山田から）『グリーンバックの芝居は大げさなぐらいでハマったりするんですよ』と教えてもらって、分かったじゃあ振り切っちゃうわとなったりして」と、お礼を言うこともあった。
そして山田から「完成してお客さんに僕たちが育て上げた映画が届くということで、僕から言うことはただ1つ。観て楽しんでほしいです」と、メッセージを寄せていた。
映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』は24日より全国公開予定！
※「鋼の錬金術師」過去記事
・山田涼介「鋼の錬金術師」舞台挨拶で京都・大阪・福岡に登場！「拍手はおかしい」と思わずツッコミや通天閣への興味ベンチプレス挙げる量倍増の過去、泉ピン子に涙の思い出披露【原稿ロング】
・山田涼介 渡邊圭祐の「めちゃめちゃ下手だった」こと暴露やクールな振る舞いのなかに気遣いエピソード！蓮佛美沙子から「それ以上綺麗になってどうする」や好みのタイプも
・山田涼介「鋼の錬金術師」現場スタッフから相当の信頼を得たエピソードも！本田翼から「チビ」扱いや本郷奏多から「完璧」ディーン・フジオカからは「すごく男になった」
