お笑いタレント・西川きよし(75)、太平サブロー(66)らが25日、東京・有楽町よみうりホールで『西川きよしのコツコツ全国ツアー』東京公演初日1回目を開催。終了後には来年3月まで全国8ヶ所計11公演への想いなどを語った。
西川を中心にベテラン芸人から若手芸人によるネタやトークコーナーに加え、各地域と連動したアマチュア一芸コーナー『集まれ!街の人気者!』など内容盛りだくさんで全国に笑いを届けるというもの。
この日は、お笑いコンビ『テンダラー』、『ジャルジャル』、『和牛』、『ミキ』、『爆笑問題』がネタを披露し、会場は笑いで包まれまくる。
その最終盤は『西川きよしの迷惑事件簿!』と題して、西川が『爆笑問題』が太平をMCにトークを展開。こちらでは本日登場の芸人たちから、西川についての“タレコミ”をもとに展開。西川の性格が出た大らかなエピソードに『爆笑問題』がツッコんだり、生放送の番組の最後にいきなり若手にネタをするように振ったりするのは「後輩にもっとしゃべってもらおうと思って」と、西川なりの優しさだそうだが、結果、無茶振りになってしまっていることなど、場内はたびたび爆笑の渦が巻き起こっていた。
同日の2回目公演との間に会見を開催。今回のツアーへ西川は「不安やな……ということが多々ありますけど、そいうことを払拭するために笑うことが一番だそうです。大いに笑って頂けるように」と、込めた願いを。
公演をやってみてサブローは、西川が1996年に亡くなった、横山やすしさんとお笑いコンビ『やすしきよし』として漫才をやっていたことを知らない世代でも「やってみたら、若い人にも『やすしきよし』の面白さを感じてもらえるようで、あのパワーは健在と感じて」と、知らない世代にも訴えるような手応えを感じたよう。
さらに、サブローは今回の公演にあたり100回、200回とネタのけいこをこれまでにしてきても西川は絶対に「けいこしよか」と言ってくることに触れる。「これなんだよ、“やすきよ”というのは」と感じるそうで、「あれだけけいこしたら空振りはないんだというのを養わせて頂きました」と、まさにコツコツしたところから笑いが生まれているよう。
それだけのけいこを重ねても西川としては、「2人の間で0コンマ何秒かしくじっているときもあるんです」と悔しい思いをすることもあるそうだが、「それを客席に感じさせないというのは腕ですよね」とも語っていた。
記者からは、後輩の芸人たちの話題が振られることも。その際に一番に水田信二と川西賢志郎のコンビ『和牛』の名前を挙げ「お2人きっちりしたいい漫才しますよ。年若いけど上手にやります」と、称えたり、『ミキ』へは『中川家』やこれまで兄弟コンビで名を馳せた芸人たちをあげながら「兄弟コンビには勝てませんと、やっさん(横山さんの愛称)と話していました」と、しみじみ。
「うまなったなと思うのは『かまいたち』」と次々と名前を挙げていくなか、公演本番中に名前の挙がったジミー大西が西川の後を継ぐような存在?という質問には「彼が継ぐようになったら会社はダメになると思います」と、ツッコんで笑いを誘っていた。