スクールアイドルグループ『Aqours』の高海千歌役の伊波杏樹、桜内梨子役の逢田梨香子、松浦果南役の諏訪ななか、黒澤ダイヤ役の小宮有紗、渡辺曜役の斉藤朱夏、津島善子役の小林愛香、国木田花丸役の高槻かなこ、小原鞠莉役の鈴木愛奈、黒澤ルビィ役の降幡愛が25日、東京ドームで『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive!~KU-RU-KU-RU Rock ‘n’ Roll TOUR~ <WINDY STAGE>』Day1公演を開催した。
『Aqours(アクア)』とは、大人気となったスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』の新シリーズとして2015年2月に『電撃G’sマガジン』誌上でプロジェクトが発表。静岡・沼津市の海辺の町・内浦を舞台としたオールメディアプロジェクト『ラブライブ!サンシャイン!!』としてスタートした。以降、アニメーションPV付シングル、各種ユニットシングルの発売、16年7月からのTVアニメ第1期の放送、17年10月からはTVアニメ第2期の放送、19年1月の劇場作品など、その都度話題に。18年年末には紅白歌合戦への出場も果たしている。今回、ナンバリングライブとしては2019年6月に開催された『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 5th LoveLive! ~Next SPARKLING!!~』以来となり、今年2月の愛知・バンテリンドーム ナゴヤの<OCEAN STAGE>、同3月の埼玉・ベルーナドームの<SUNNY STAGE>を経てのドーム公演となっている。
ステージは東京ドーム外野側を正面にしたセンターステージ、さらに会場中央、バックネットに近い会場後方の3ヶ所に立てられ、センターステージと会場中央のステージは上手・下手の両側から回り込むように通路が据えられている構成。正面ステージの上には、東京ドーム外野いっぱいに1枚で広がる超巨大なスクリーンが目を引く。
『Aqours』による東京ドーム公演といえば2018年11月に初開催。2020年10月にもドームツアー『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020』東京公演で2度目の東京ドーム公演を予定していたが、新型コロナウイルス禍の影響により中止に。そんな『Aqours』が再び東京ドームの地を踏むとあって、影ナレーションを担当したアキバレポーターも歌舞伎俳優のように見得を切るような巻き舌口調で「再び『Aqours』が東京ドームにやってきた~」と、喜びを表現した。
アキバレポーターが注意事項などを読み上げるなか、最後に『浦の星交響楽団』を呼び込む。すると、数十人の楽団員が現れ、会場後方ステージのさらに後ろに据えられた演奏用のブースに入っていく。観客たちはその様子をかたずを飲んで見守っていたが、楽団員らが音を合わせる姿に、自然と拍手が湧き、開演への期待を窺わせる。
いよいよ開演時間となると左腕に青のバンダナを巻いた指揮者の加藤達也氏が登壇。そして指揮棒を振るうと『浦の星交響楽団』が楽曲『Main theme of Lovelive! Sunshine!!』の演奏が始まり、曲の後半にはメンバー紹介のアタック映像も流れた。
そして、暗転した場内の大スクリーンに本公演ビジュアルのメンバー9人の背中が並ぶと、正面ステージにもキャスト9人がラインアップ。シルエット状態のなか、音に合わせてポージングをとり、明転すると、本公演のためにしつらえられたという白い衣装の9人の姿が。1曲目本公演のテーマ曲で初お披露目の『なんどだって約束!』からパフォーマンスをスタート。『浦の星交響楽団』の奏でる音色と、キャストが渾然一体となったパフォーマンスで魅せる。曲の中盤には大スクリーンに過去公演のキャストの映像も差し込まれる演出もあり、ライブの開幕に華を添えた。
2曲目は高槻センターの『未体験HORIZON』。同楽曲のMVもスクリーンに映し出され、『ラブライブ!』シリーズのライブではおなじみの、メンバーとキャストによるダンスや歌唱のシンクロ演出で楽しませるものに。後半にはPVの衣装にもなっている蝶を模した紙吹雪がアリーナ部分から吹き上がりステージを覆ったり、楽曲の最後にはMVにある水の空間を表現するような通路の両端が青色のライトで染まるという雰囲気も満点なものとなっていた。
最初のMCへ。伊波が「みんなー!……」と切り出すと、9人で声を合わせて「ただいまー!」とあいさつ。続けて伊波が「約4年という時間、たくさんいろんなことがありましたが、約束通り東京ドーム戻ってきましたー!」と叫ぶような声に、万雷のような拍手が場内を包んだ。
『浦の星交響楽団』の紹介をしたあとには、おなじみのキャスト1人1人の自己紹介へ。トップバッターとなった小林は、一通りやり終えたあと「ありがとう!もう1回やろう!えっ、もう1回やらない?」と“おかわり”をしようとしてほかのキャストから止められたり、諏訪が隣にいた斉藤をハグしたり、逢田もおなじみの“ビーム”を飛ばす際には、両隣の高槻と伊波が後ろで手を合わせたポージングでなども。
公演タイトルにちなんで「最後までロックづくしのものをお見せしたいと思います!」と伊波が宣言するなか始まった3曲目『DREAMY COLOR』。こちらはメンバー1人1人が歌い継いでいくなかで、歌唱にあたっていないキャストは、クラップを入れたり客席へ大きく手を振ったりと、ファンへの気持ちを伝えるような姿を見せる。
4曲目はTVアニメ2期第9話挿入歌で2人組スクールアイドルユニット『Saint Snow』とコラボした楽曲『Awaken the power』。こちらは1年生キャストの小林&高槻&降幡が、場内下手をトロッコで巡っての歌唱を見せる。5曲目は、3年生キャストの鈴木&諏訪&小宮によるスローテンポなTVアニメ1期第9話挿入歌『未熟Dreamer』。曲終わりの瞬間に3人で遥か彼方の空を指さす振り付けもあり余韻をたっぷり残した。
6曲目からはそれぞれが衣装チェンジしてのソロ曲コーナーへ。伊波が正面・会場中央・後方ステージを往復しながら歌唱する『OKAWARI Happy life!』。水色を基調としたドレス姿の逢田が、曲の後半にはステージに置かれた椅子を使ったちょっぴりセクシーなダンスも見せる『Love Spiral Tower』。降幡による星空が散りばめられたかのような青色にラメが煌めくドレス姿でその最後には祈るようなポーズのシルエットが印象的な『1STAR』。白の和装姿の小宮がテクノポップな楽曲で間奏では舞い踊るようなダンスも交えた『MOTTO-ZUTTO be with you』と、立て続けに披露していった。
『浦の星交響楽団』による劇伴の生演奏を挟んでは、メンバー同士のミニドラマ『きょうのAqours』の上映。そこから、9人のてるてる坊主のようなアニメーションから始まり、アラビア風な新衣装で楽曲『KOKORO Magic “A to Z”』のパフォーマンス。ミドルテンポの楽曲で間奏にはソロダンスなども入る『GEMSTONE “DE‐A‐I”』を歌唱した。その後のMC中には、高槻は『KOKORO Magic “A to Z”』の振り付けが気に入っているのか、くねくねとした振り付けを連発して見せていた。
12曲目は『Next SPARKLING!!』。こちらは2019年1月公開の劇場版『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』の挿入歌&EDテーマ曲となっているが、1年生キャストと伊波&逢田&斉藤の2年生キャストの6人で1番を歌い、2番には3年生キャストが6人の後ろの正面ステージ2階部分で歌唱する同作品のエンディングを再現するかのような演出を見せ、曲終わりで1度舞台袖にはける。
続く、楽曲『i-n-g, I TRY!!』では、3年生キャストがメインで歌唱するなか、曲の中盤に1年生&2年生キャストがステージに登場し6人が登場し、パフォーマンスに加わって、華やかなステージで魅せた。
【後編(逢田梨香子 Aqoursが「どこを目指す?」と胸に問いかけての答えや 小林愛香は高槻かなこから「退場!」にシュンとして右往左往も)へ】
■セットリスト
M1:なんどだって約束! /Aqours
M2:未体験HORIZON /Aqours
M3:DREAMY COLOR /Aqours
M4:Awaken the power /津島善子、国木田花丸、黒澤ルビィ
M5:未熟DREAMER /松浦果南、黒澤ダイヤ、小原鞠莉
M6:OKAWARI Happy life! /高海千歌
M7:Love Spiral Tower /桜内梨子
M8:1STAR /黒澤ルビィ
M9:MOTTO-ZUTTO be with you /黒澤ダイヤ
M10:KOKORO Magic “A to Z”/ Aqours
M11:GEMSTONE “DE-A-I”/Aqours
M12:Next SPARKLING!! /Aqours
M13:i-n-g, I TRY!!
M14:KU-RU-KU-RU Cruller! /Aqours
M15:Deep Resonance /Aqours
M16:心の羽よ君へ飛んでけ!/ Aqours
M17:Brightest Melody / Aqours
M18:smile smile ship Start! /Aqours
EN1:君のこころは輝いてるかい?/Aqours
EN2:SUKI for you, DREAM for you! /Aqours
■浦の星交響楽団
Conductor:加藤達也
Concertmaster:真部 裕
本間昭光(CYaRoTOMO’S)、TAKUYA(CYaRoTOMO’S)、MEG(Guilty Devils)、Chorus:Kanata Okajima、Drums:タナカジュン、Percussion:野崎めぐみ、Bass:田辺トシノ、Piano:伊賀拓郎、Guitar:北島優一、Flute:坂本 圭、Oboe:金子亜未、Clarinet:中 ヒデヒト、Fagotto:石川 晃、Trumpet:菅家隆介・肥田尚子・山本 見、Trombone:松永 遼・黒木良太・山田航平、Horn:矢野健太・幸喜いずみ・阿部華苗・堀口はるな、Tuba:芝 宏輔、Harp:SANAE、1st Violin:真部 裕・徳永友美・柳原有弥・城元絢花・鳥越友里恵・Jumpei・伊藤静佳・大槻桃斗、2nd Violin:石橋尚子・亀田夏絵・森本安弘・亀井友莉・筒田咲紀・三輪紫乃、Viola:二木美里・有吉 翼・青柳 萌・長又允希、Cello:村中俊之・奥泉貴圭・浅井智佳子・飯尾久香、C.Bass:赤池光治・玉木寿美
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※初稿にて表記の間違っている箇所がありました。お詫びして訂正致します。
※記事内写真は(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!