俳優・原嘉孝(26)が8日、東京・グローブ座で舞台『ダディ』(演出:小川絵梨子)ゲネプロに主演の中山優馬(28)、大場泰正(49)、原嘉孝(26)、前島亜美(24)、神野三鈴(56)らとともに登場した。
物語は、若いアフリカ系アメリカ人のアーティストであるフランクリン(中山)が、LAに住むセレブの初老アートコレクターであるアンドレ(大場)に出会い、その魅力に抗えず、2人は熱い関係を深めていくところから始まる。フランクリンの友人で駆け出しの俳優、マックス(原)やインフルエンサーのベラミー(前島)、そしてフランクリンの才能を見出すアートディーラーのアレッシア(長野)は2人の関係に関して黙認するが、クリスチャンでこうるさいフランクリンの母親、ゾラ(神野)は、自分の息子が危険にさらされていると疑いを持つ。そして、彼女は彼ら2人の関係を崩そうとアンドレを追い詰めていくのだが……。
終演後に作者のジェレミー・O・ハリス氏を交えて取材会を開催。原は「いろんなメッセージ性があり、簡単な作品ではないのですが、通しげいこをあまりできてないんです。その中でも深いところを掘り下げるということに力を入れてけいこをしてきて。ですので、ゲネプロが新鮮で」と、今回のゲネプロによってさらなる気付きがあったそうだ。
苦労した部分へ、「台本を読んだときから、すべてが難しかったんです。この作品が形になるのか想像できなかったですし、自分もゲイの役なんですけど、本人じゃないからすべてを理解することはできないんです。でも、ジェレミーの作品をどう伝えていくかというのは考えました」という原。さらに、「言葉のニュアンス1つで感じ方がかわるので、日本人にどうやったらわかりやすくセリフが伝わるだろうかということをやっていました」と、適切な言葉を探り探りやっていたそうだ。
また、舞台上には大きなプールが設置され、キャスト陣がこのプールの中で演技をするのも特徴の1つ。このプールの話題も振られたが原は「コロナになってプールに入ってないですが、ここでは1日2回入れています」と、楽しげに笑うと、中山も「きょうみたいな天気にはいいですよね(笑)」と乗っかって笑い合う様子も。
さらに同じジャニーズ事務所の中山との共演エピソードについて質問が飛ぶと、「割とプライベートで仲のいい2人なので、けいこに入るときに怖さが半減されるという安心感はありました」と、信頼を寄せると、原も「僕は優馬くんの信頼感がすごくて委ねてました。隣りにいてくれるだけで助かりました」と、しみじみ。
ちなみに、原は中山へ「僕は普段筋トレをやってますけど、この期間(中山の)体作り、そこだけは僕が先輩になって教えていました」と話せば、体を鍛えた理由へ中山は「プールに服を脱いで入るということもありますけど、役柄としての気持ちも含めて」と、理由を明かしていた。
そして原から「舞台なので、生で存在すること、セリフの交換だけじゃない、人と人とのやり取りを意識しています。これからもっともっと深い作品になっていくと思うので、楽しみながら頑張りたいと思います」と、意気込みを披露していた。
舞台『ダディ』東京公演は9日から同27日まで東京グローブ座にて、大阪公演は8月5日から同7日までCOOL JAPAN PARK OSAKA TT ホールにて上演予定!
※原嘉孝過去記事
・原嘉孝 ジャニーズJr.卒業で「自立」と気持ち新たで給料面の話も!入山杏奈 ハマカーン・浜谷健司の土下座に「みんな見てるから!」で和気あいあいなタクフェス「天国」一面も
・江田剛、松本幸大、原嘉孝、小川優出演の舞台「Retrial:実験室」初日公演開催!ショートストーリーをオムニバス形式で披露で観客たちから拍手
・原嘉孝&内海啓貴 加藤和樹主演ミュージカル「BARNUM」でWキャストで出演発表