俳優・今井翼(40)、塚本高史(39)、JUON(37)、細田善彦(34)が8日、東京・新宿バルト9で映画『TELL ME ~hideと見た景色~』(監督:塚本連平/配給:KADOKAWA)公開初日舞台あいさつを音楽監修を務めた川野直輝(40)とともに開いた。
ミュージシャン・hideの実弟・松本裕士氏の著書『兄弟 追憶の hide』(講談社)をもとにhideが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟と仲間たちの軌跡を描いた作品。本作のhideの弟で駆け出しの主人公マネージャー・松本裕士(ひろし)役を今井、hideの共同プロデューサーI.N.A.役に塚本、hide役をJUONが演じた。
今井は「初日ですけど、もう6回くらい家で観ているんです」と、何度も観ているそうだが、「現場でもhideさんを思い出しながらでしたけど、劇中のようにすごく近くに感じました。繊細な題材ですので1人がhideさんを想って、撮影していました。それが集結した喜びというかが、僕の中にすごくあったんです。決して押し売りではありません(苦笑)。でも僕は何回も観てしまいました。そして、安どしている自分がいましたね」と、去来するさまざまな気持ちを口にした。
hide役を演じたJUONとしても、作品は「もう涙、涙、涙でしたね」と、感涙にむせぶような仕上がりをアピールするとともに、話が来たときへ「このお話を頂いたときからずっとhideのことを考えていきました。本当に光栄なことなので、すごいプレッシャーというのもありました。ですが、喜びの気持ちが勝って、このまま行っちゃえと思って」と、勢いを生かしたようだった。
さらに、裕士の壁として立ちはだかる役を演じた細田だったが、自身としては今井へ、「中学生のころからファンだったんです」と恐縮気味。司会が、その割にはかなり裕士への当たりがきつかったのでは?と振ると、今井は「それは役者ですからプロですよね」と、さりげなくフォローする一幕もあった。
イベントではほかにもそれぞれの思い入れのあるhideさんの一曲を発表していくコーナーへ。「まさにこの映画のタイトルにもなっていますけど『TELL ME』が好きで。hideさんが常に自分に問いかけている想いというか、なんていうか自分自身を問いかけながら、どういう表現ができるのかと想っているというのを感じられることがあって。この作品を通して、『TELL ME』への思い入れが深くなりましたね。ほかにも、『ever free』とか、X JAPANのときは、『Joker』とか『SCARS』とかいろいろあるんです」と、しみじみ話していた。
続く、JUONは『ROCKET DIVE』が好きと熱弁していたところ塚本は「今歌ったらいいじゃん!」と声をかけ場内にも拍手があふれる。しかし、今井は「そんなことできないでしょ(笑)」と、しっかり止めに入って、JUONが胸をなでおろしていた。
そして今井から「観られた方は、みなさんそれぞれの感じ方があったと思います。僕らとしては、常にhideさんを想いながら収録を重ねて、作品を完成させることができました。hideさんが亡くなってから月日はずいぶん経ちましたたけど、hideさんとの想いを共有できることを嬉しく思います」と、メッセージを寄せていた。
映画『TELL ME ~hide と見た景色~』は公開中!