俳優・成田凌(28)、前田敦子(31)、六角精児(60)が19日、東京・テアトル新宿で映画『コンビニエンス・ストーリー』(監督:三木聡/配給:東映ビデオ)完成披露舞台あいさつを三木監督とともに開いた。
スランプ中の若手脚本家・加藤(成田)がひょんなことから欲しいものがなんでも見つかるコンビニエンス・ストア『リソーマート』に迷い込み、妖しげな人妻・惠子(前田)と出会う。創作意欲が湧き始める加藤だったのだが……という異世界アドベンチャー作品となっている。
成田は本作のロケ地がとにかく印象的だったようで、「富士山の前にぽつんとあって、時間が経つとじわじわ現れてくるのが妖艶なんです」というと、前田も「CGじゃないんですよ!」と証言。成田は「廃墟をコンビニに仕立てているんですが、そこを六角さんが、タキシードを着て歩くシーンもあって」という不気味さを増したという。
一方、前田は、六角演じる南雲の奥さん役という役どころに、「楽しかったです」と、ニッコリ。六角は「年は離れていますが、さりげない会話を繰り広げてくれたんです。喋ってもいいし、喋らなくてもいいしという空間でやっていて」と、うまくコミュニケーションをとっていたよう。
作品のキャラクターに共感or共感できない部分は?という質問となると、成田は、「スランプに陥って書けない脚本家という役で、うまく行ってないと人に優しくなれない時間が多くて、気をつけなきゃなと。自分も生きているとどうしても優しくできない時間があって。コンビニで『あれないの?』というのを言葉を自分の心から出ているかもしれないと思って、背筋を伸ばさないとなって」と、気持ちを吐露することもあった。
続けて、撮影で大変だった部分へ。成田は「トップクラスで過酷でしたよね。寒い時期でしたし、前田さんはシャツ1枚でびしょ濡れみたいなのもあるし。ガソリンを浴びるというのもあるんです。びしょびしょになってて、カットがかかったら、前田さんのところにスタッフさんがいっぱいすっ飛んできたんですけど、自分も濡れていたんです。でも、自分ところには男の人が一人来て、小さいタオルをもらって、自分も同じだけ濡れているんだけどなって……」と、前田とくらべて雑に扱われたと嘆き節。
さらに、火のついたマッチを口に入れて消すという演技も要求されたという成田。結果使われたのは「シーンが遠かったんですよ」と大引きの画のかでのものだったと、こちらも嘆いていた。
一方、三木監督からは、成田へ「映画に向き合う姿勢が良くて」と褒めたり、前田へは、「世界のマエアツと言われるくらい!」と、さらに絶賛するとともに「さすがセンター。秋元(康)のおっさんすごいなって」とまで言い出し、『AKB48』時代の話を持ち出して前田を照れ笑いさせることもあった。
そして前田から「観て素直に面白いなと思いました。褒め言葉としてですが、すごい変な映画だなと思っています。これぞ映画だなと思いましたし、意味が分からないということではないので、考えて受け取ってもらえるものがあると思います」と、メッセージを。成田からは「コンビニってそうだよな、人ってそうだよな、そして映画ってそれでいいんだよなと感じられる作品です。自分の中では三木さんの言葉1文字1文字が最高だなと思っています。異世界を楽しんでもらえれば」と、メッセージを寄せていた。
映画『コンビニエンス・ストーリー』は8月5日よりテアトル新宿ほか全国公開予定!
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