俳優・坂口健太郎(31)、小松菜奈(26)が20日、東京・新橋のスペースFS汐留で映画『余命10年』デジタル配信/ブルーレイ&DVDリリース記念イベントを藤井道人監督とともに開いた。
20歳で難病を発症し、余命10年となった茉莉役を小松。茉莉と恋に落ち、その運命を大きく変える和人を演じた坂口。2人の友人役に山田裕貴と奈緒が共演。茉莉の家族に黒木華、松重豊、原日出子。さらに田中哲司、リリー・フランキー、井口理など、俳優陣も集結している。今年3月に公開され、累計興行収入30億円を超える反響を呼んだ。
小松は本作が国境を越えて上映されているということで、第一声から「どんな国でも心が動くことって同じだと思いましたし、勇気をもらいました。本当にありがとうございます」と、万感といった様子。
坂口も、「映画の最後の舞台あいさつとかをしてきて、この3人で会う時間を持てるって久しぶりじゃないですか。世界に愛される作品になって、広く愛される作品になったこととか、DVDのイベントで『ありがとうございました』と言えることがなくて」と、しみじみ。
自身のなか本作はどんな作品になったという質問には、小松は「特別なものだったという気持ちがあるんです。おばあちゃんになってもそう思うんじゃと思っています」と、相当に思い入れのあるものになったという。それだけに、「街を歩いたときに、買い物をしたときに、若い男の子が『観ました!』と話しかけてくれたり、幅広い年齢の方に観て頂けたんだなと思いました」と、声もかかるそう。
坂口は「撮影しているときから、すごい美しい時間のなかで撮っていたんです。公開して初めて観たときもそう思ったし、すごいものができるんだろうなと感じていました。たくさんの方に愛してもらう作品というのは僕が役者として、なかなか巡り合うことがないと思って」と、感謝するとともに、「公開する前の取材でライターさんが質問をしてくださる際も、熱量とかすごく熱かったんですよ。『余命10年』というのはこの先にどう受け入れてもらえているんだろうなというので、すごくありがたいなと思っていましたね」と、周囲の反響で感じることもあったようだ
イベント中盤には、事前にファンから本作10シーンの中から好きなシーンに票を入れてもらい、票数の多かった上位3シーンがメイキングを交えて上映しながらトークするコーナーを展開。極寒のなかで撮影したという思い出や、小松が茉莉の母を演じた原日出子によって引き出された演技があったとお礼をすることも。
その中で、1位となったのは2人が心を通わせる夜桜のシーン。このメイキングは2人とも見入っており、小松は桜をキーワードに挙げつつ「満開で綺麗で、桜の時期って毎年違うので、『いついつに桜が開花しますから、そのときに撮影しましょう』と打ち合わせて待っていたんです。その美しい、季節に合った美しいものを待てるというのはありがたかったです。それと、この作品は桜のシーンが多いんです。1枚の絵でも本当に美しくて、日本には本当に美しいものがあってと思って。ラストシーンもそうですし、桜の下でのシーンが多かったなと思って。私も印象的でした」と、振り返る。
坂口は「本当に、カメラのレンズ越しに映っているのは和人と茉莉ちゃんですけど、このシーンを撮るために全員の力を総結集している感じがあったんです。そういう撮り方をしていて、桜というのは1つ大きなキーワードになっているという感じがしていて。監督の演出を聞いて理解はしていたんですけど、和人と茉莉ちゃんの一瞬のカットにスタッフの方たちが命をかけていたと感じています」と、スタッフたちの熱気が伝わってくるようなコメントも寄せていた。
そして坂口から「作品を作っていて公開されて、みなさまの手元に届いて観てもらったあとに、こうしてお話する機会って中な中にんです。自分たちの中で大切な作品を話す機会をいただけること、すごく光栄に思います。これは茉莉ちゃんが命がけで撮った作品というか、彼女自身の生き様の作品という感じがしています」と、メッセージを寄せると、小松からは、「観てくれた方の感想が嘘偽りのないものが書いてあったので、それを読んでたくさんの方のもとに広がって観てくれたと感じています。日々撮影のときは、嘘のない時間を過ごして、私にとっても大切な時間になりました」と、気持ちを伝えていた。
映画『余命10年』は22日よりデジタルレンタル開始でブルーレイ&DVD発売・レンタル開始。
※坂口健太郎過去記事
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