アイドルグループ『嵐』の二宮和也が主演し全国公開中の映画『TANG タング』(監督:三木孝浩/配給:ワーナー・ブラザース映画)。本作に登場するポンコツロボット・タングを実は二宮が演じていたことが19日、発表となった。
イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が原作。二宮やゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井 健(かすがい・けん)役を演じる。わけあって無職で人生に迷子中。ある日、健の家の庭に突然現れたのは、記憶を無くした不良品ロボット。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を“タング“と名乗った。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちたポンコツコンビの壮大な冒険の幕開けだった……という物語となっている。
VFXプロダクション『白組』の技術によって生み出されたタングにモーションキャプチャーで動きをつけ、喜怒哀楽と知能の成長を声で表現し、タングに命を吹き込んだ正体が実は二宮だったという。これは二宮本人からの提案だったのだとか。
本作の田口生己プロデューサーは二宮から健とタングの二役という提案を受けた時のことを「(提案を受けた)当時は、成長途中のAIであるタングの動きをどうすれば魅力あふれるものにできるか、子どもや大人の俳優さんでモーションキャプチャのテストを繰り返していましたが、なかなかこれだ!というものにたどり着けていませんでした」と試行錯誤を繰り返している真っ最中だった振り返る。さらに、田口プロデューサーは「タングは健との旅の中で、健を見て人間の心を学び成長していく、まさに合わせ鏡のような2人だからこそ、二宮さんがタングを演じたことは、この映画の表現を豊かに、そして大きく押し上げてくれるものとなりました」と、語った。
三木監督も二宮自身がタングを演じることに対して「その提案に驚きつつもどこか腑に落ちる部分があったのは、二宮くんが顔合わせの時にタングを映し鏡にして自分自身の芝居を見つめ直すチャレンジをしたいと。その挑戦を二宮くんは軽やかにクリアするばかりか、今まで見たことない唯一無二のバディムービーへと昇華させてくれたと思います。今思えば、自分が演じるべきだと感じた二宮くんの直感の鋭さにただただ感嘆するばかりです」と、しみじみと語っている。
二宮自身がモーションキャプチャーで付けた動きにCGアニメーターがロボットならではの味付けをしていくことで作り上げられていったタング。「ポンコツだけどどこか愛らしさのある動きを二宮くんは特に意識して演じてくれました」と監督は評価し、自身が演じたタングを頭の中でイメージしながら、主人公の健として現場にはいないタングと向き合い続ける姿を見せることとなった。
また本情報にあわせて、宮が演じたタングの可愛らしい動き満載の新本編映像を初解禁。映画を観た方々から“感動した”との声が大きい心温まる注目のシーンとなっているが、本映像のもうひとつの見どころはタングがコーヒーをこぼしながらも健のために一生懸命に運んでくる愛くるしい姿。二宮がモーションキャプチャーでつけた可愛らしい動きと、二宮自身の声を軸に作り上げた愛くるしい声によってタングの一生懸命さが伝わってくるハートウォーミングな映像に仕上がっている。
■新本編映像
https://youtu.be/Ih7EgOh6Gbo
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※記事内画像は(C)2015 DI (c)2022映画「TANG」製作委員会