俳優・田中圭(38)が20日、東京・丸の内TOEIで映画『ハウ』(監督:犬童一心/配給:東映)公開記念舞台あいさつを俳優・池田エライザ(26)、モトーラ世理奈(23)、長澤樹(16)、宮本信子(77)、犬童一心監督(62)とともに開いた。
婚約者にフラれ、人生最悪な時を迎えていた市役所職員の主人公・赤西民夫(田中)。空虚な日々を送る彼へ、上司から飼い主に捨てられて保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うよう頼まれる。犬はワンと鳴けず「ハウッ」というかすれた声しか出せない。とびっきり人懐っこいこの犬を、民夫は“ハウ”と名付け、1人と1匹の優しくて温かい日々が始まるのだが、突然ハウが姿を消してしまう。ハウは偶然が重なり、青森まで運ばれてしまい、大好きな民夫の声を追い求め青森から横浜・798キロの道のりを目指すのだが……。
開演時間となると、ダブルのスーツ姿の田中がハウ役を演じた犬・ベックと後方の扉からお散歩をするかのように仲良く客席から登場。田中がときおりあやすようにベックに顔を近づけるといったこともあるなか、ほっこりといった雰囲気のなかでスタート。
司会からベックの紹介を頼まれた田中は「天才俳優犬です!きょうは舞台あいさつがあるということを知ってるのか、.すごく飛び跳ねてました。早くみんなの前に立たせてと。でも、扉が開いた瞬間、堂々と歩くんです。さすがです」と、にっこりといった様子。
前日に公開されて田中は「やはり嬉しいです。世代問わずオススメできますし、自分の周りでも、子供たちが観たいと言ってくれているので早く行ってくれよ~と、思いました」と、公開されて万感の思いを話す。
撮影後に何か気持ちなので変化はある?との問いかけには、ベックが撮影中には共演者という視線でもとらえていたそうだが「撮影が終わってプロモーションで会うほうがカワイイ!と単純にできて」と、立場が変わったという。
さらに、「民夫を演じさせて頂いているので、ベックがいなくなって後悔があるんです。でも、民夫から離れて田中圭として作品を観たときに、ベックが、民夫に会いに行くために大冒険をするわけじゃないですか。それだけですごくキュンキュンするし、嬉しくなるし、寂しくもなるし。ひたすらにハウがキューンとしているのがたまらないです」と、作品を観ての感想を語った。
続けて、作品にちなんで“もう一度会いたい人”についてトークへ。ボードに『母ちゃん』としたためた田中は「いまはもう会えないですけど、無茶苦茶犬が好きだったなって。たまにいるじゃないですか、ワンちゃんの散歩したときに、『カワイイですね~』と言って自分の犬みたいにかわいがる人がいるじゃないですか。この人となんかあったけというくらいの近さなんですけど、そんな人だったんです」と、遠い目をしながら振り返る。その話を聞いた池田は“心当たり”があるのか、はにかむようにボードで顔を隠す一幕もあった。
そして田中から「すごく温かくなる作品でいろんな人に観てほしいなと思う映画です。誰かを思う気持ちと、必死、一生懸命さの素敵さというのが広がればと思っています。ワンちゃんお好きな方にも勧めて頂いて、この温かさが広がるように」と、願いを込めていた。
映画『ハウ』は全国公開中!
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