俳優・浦井健治が25日、都内でフレンチミュージカル『キングアーサー』(演出:オ・ルピナ)プレイベントを開催。生歌唱や、トークで作品の魅力を語り、笑いあふれるものとなった。
この日はアーサー役の浦井をはじめ、メレアガン役の伊礼彼方と加藤和樹(Wキャスト)、ランスロット役の太田基裕と平間壮一(Wキャスト)、グィネヴィア役の小南満佑子と宮澤佐江(Wキャスト)、ガウェイン役の小林亮太、ケイ役の東山光明、マーリン役の石川禅、モルガン役の安蘭けい、演出のルピナ氏とともに会見を開催。
イベント開始時間となると心の叫びを歌い上げるかのような楽曲『奪われた光』を伊礼、加藤、小南、宮澤、東山、小林がコーラスで歌声を場内に響かせる。続く2曲目は浦井センターでの『魔法に導かれて』。こちらは序盤は小南と宮澤と歌い継いでいたが、終盤は総出演となり、どこか郷愁を誘うような楽曲にあわせてハーモニーを奏でた。
その後、会見が開催。楽曲たちへ浦井は「フレンチロックといいますか、グランドミュージカルとは違っていて(加藤)和樹と(伊礼)彼方といっしょに、やりがいのある楽曲たちです。このメンバーだからこそ出せることを紡いでいければと感じています」と、意気込みを交えて話す。
メレアガン役を演じる伊礼としては、とにかく浦井を意識しているようで、「いつも作品では負かされているけどプライベートでは負けないです!」と、2人の気の置けない関係だからこそのコメントで、浦井も「バチバチですよね」と、笑いながら乗っかる。すると伊礼は、「1回くらいは勝ちたい!」と言い出し、浦井はタジタジになりながらも、「エクスカリバー抜けないからできないのでは」と、押し返そうとする。これに伊礼は「じゃあエクスカリバーを1回くらい抜きたい!」と、食い下がる丁々発止なやりとりを繰り広げる。
これを見ていた太田は、殺陣のことを聞かれた際に「怪我をしないことを心がけています。今回は、伊礼さんが浦井さんを“やってしまわないか”注意していきたいと思います」と、“物騒”なコメントを繰り出し、キャスト陣の爆笑を誘っていた。
一方、安蘭へは演じるにあたって、「石川禅さんとタッグを組んでいるような感じで、禅さんに負けないようにと思っています」と意識もしているよう。ほかにも、舞台『鬼滅の刃』シリーズで主人公の竈門炭治郎役を演じている小林へは司会から「刀から剣に持ち替えますが」と振ると「別作品で鬼を狩るために日本の刀を振っていますが、今回剣で、僕も西洋剣術ははじめてなので、重みとかを大事にしながら、アーサーである健治さんと剣を交えたいです」と話していると、浦井は「あまり“呼吸”を使わないように」と、同作品の設定をイジった“禁止令”を出していた。
イベント後半には初公開となるキャスト陣が衣装を着たビジュアルもお披露目。浦井はそれを見ながら、「みんながそろっていて圧巻ですね」と、感想を。
そこから、同衣装の話題となり、浦井は「担当されている前田(文子)さんの衣装は袖を通すと、その人の歴史を感じるんです。これで踊ったり歌ったりするのはハードルが高いと思います。ですが、これができればギラギラした感じになると思います」と、魅力を。
伊礼も「この衣装ものすごく重くて1人では着れなくて、衣装さん2人がかりです。でも、なじんではくるので、けいこ場の段階から着てけいこしたいです」と話すとともに、「ただ、皮が使われている部分もあるなので、においは気にはなります(笑)」と裏話や、「もし衣装の展覧会があって、できるなら着てみてほしい」と、熱を込める。小南は、「繊細で美しいので、ライトが明るとより美しいのではと感じています」とのことだった。
そして浦井から「この作品はすごくド派手で、ダンスあり、アクロバットあり、殺陣もありのギラギラした作品だと思います。それぞれの正義や、群像劇としての話も繊細に紡いでいくお芝居にもなると思います。全員かなり体力勝負になると思うので誰一人欠けることなく大千秋楽まで駆け抜けていければ」と、あらためて気合をいれるとともに、「かなりのイケメンぞろいだと思っています。楽しんでもらえると思いますので、ご観劇頂ければ」と、メッセージを寄せていた。
フレンチミュージカル『キングアーサー』東京公演は2023年1月12日から同年2月5日まで群馬公演は同年2月11、12日に高崎芸術劇場 大劇場にて、兵庫公演は同年2月24日から同26日まで兵庫県立芸術文化センターにて、愛知公演は同年3月4、5日に刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールにて上演予定!