俳優・大貫勇輔が6日、都内で主演ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』(演出:石丸さち子)製作発表会見をユリア役の平原綾香とMay’n(Wキャスト)、トキ役の小西遼生、ジュウザ役の伊礼彼方と上川一哉(Wキャスト)、シン役の植原卓也と上田堪大(Wキャスト)、マミヤ役の清水美依紗、レイ役の三浦涼介、ラオウ役の福井晶一と永井大(Wキャスト)とともに開いた。
少年誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)に1983年から88年まで原作・武論尊氏、漫画・原哲夫氏が連載した作品。最終戦争により文明社会が失われ暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の継承者・ケンシロウ(大貫)が、愛と哀しみを背負って救世主として成長していく姿が描かれる。昨年12月に初上演され話題となった作品がブラッシュアップして再始動を果たす。
会見に先立って12の楽曲がメドレーでメディア向けに公開。コーラスキャストも加わった重厚さを感じさせるような楽曲から、バラード、さらにはセクシーさ漂う楽曲まで、本作の魅力をたっぷり伝えるものとなり、そのラストを飾る大貫によるソロ楽曲『心の叫び』では、回し蹴りのアクションや北斗百裂拳、「お前はもう死んでいる」の名台詞など圧巻のパフォーマンスで魅せた。
そして会見へ。再演へ大貫からは、「こうして1年経たずして再演できて嬉しく思っています。みなさんに支えられて、今があると感じています」と、厚い感謝を。
けいこ場の雰囲気としては、「新しい方も入って、新しい演出も加わってバージョンアップしたものになっていると日々思いが募っています」と、キャスト一丸となって臨んでいるそう。
これまでケンシロウを演じてみて、「ケンシロウのセリフで『地獄のようなこの時代に一体何ができるんだ』とあって、僕の中で、『僕がケンシロウをやることで何かを生み出さないといけない』ということをより感じたんです」と力が入るとともに、「それと、たくさんの先輩方にはたくさんのことを教えてもらいながら、日々過ごしています」と、感慨深げ。
また、大貫は筋トレとともに減量にも取り組んでいるといい、「主に食事制限と、本番までにも2、3キロ落とせればと思っていて。軽くなればなるほど楽になるシーンがあるので、そうなるために頑張っています」とのことだった。
続く、平原は昨年演じていくなかで、ケンシロウに深く感銘を受けたようで、思わず「できればケンシロウになりたかったくらい」とポロリと漏らすと、隣にいた大貫が“どうぞ、どうぞ”と、譲るようなポーズをとり場内を沸かせる。さらに平原は「May’nちゃんが一番ケンシロウやりたいんじゃないかな」と振りだし、May’nも「鍛えているので(笑)」と、腕を前にして力を込めてさらに笑いを誘い、カンパニーの雰囲気の一端を窺わせる一幕が。
一方、新たにカンパニーに加わる小西は同じ立場の清水と、続投組の熱量のすごさに一瞬加われるかどうかちゅうちょしたというエピソードを披露。これに伊礼が反応し、「小西くんの話をきいていると新しく入られる方は入りづらかったと思います。蓋を開けたら暑苦しい感じのキャスト陣なんです」と、その熱を伝えていた。
また、演出の石丸氏は、ブラッシュアップ部分へ、「よりシンプルによりダイナミックにしました。前の公演で日生劇場で上演されているときから、『次があったらこうしたいね』と作詞の高橋亜子さんと、次はこうしたいという部分を積み立てていました。セリフもこの一行が足されただけでも、人生の深さが出るというものを加えています」と、自信を見せていた。
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』東京公演は9月25日から同30日にBunkamuraオーチャードホールにて、福岡公演は10月7日から同10日までキャナルシティ劇場にて上演予定!
※北斗の拳過去記事
・「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」最終舞台げいこ開催!大貫勇輔「お届けできることが心の底から嬉しい」
・大貫勇輔 ミュージカル「北斗の拳」の主演のケンシロウ役お披露目で「お前はもう死んでいる」のセリフなど生披露!けいこの日々で感じる「予想をさらに超えた感動」語る