俳優・永野芽郁(22)が19日、東京・新橋のスペースFS汐留で主演映画『マイ・ブロークン・マリコ』(監督:タナダユキ/配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA)公開直前イベントを俳優・奈緒(27)、タナダ監督とともに開いた。
漫画家・平庫ワカ氏のコミック『マイ・ブロークン・マリコ』が原作。ブラック企業に勤め、鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野)がTVのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。そのマリコのためにシイノは遺骨を強奪し、そのまま旅に出ることとなり……。
上映後、3人は平庫ワカ氏描き下ろしで、本イベントのためだけに制作された特注の作品イラスト入りのおそろいTシャツ姿で登場。永野は「もう公開かという気持ちと、いままで2回イベントをやっているので、『もう公開した気にもなるね』と奈緒ちゃんと話していて」と、現在の心境を。
上映後ということで永野は観客席を見回し、「みなさんの顔が晴れやかで安心しています」と、ホッと胸をなでおろす。とくに、マリコの遺骨を奪うというシーンを振り返って「あのシーンは、自分で原作読んでいて心を鷲掴みにされたので、作品の観る方の気持ちをグッと持ってこれたらと思いました」と感じたそう。
そんな重要シーンのため永野としては、「すべてが詰まっている気がして、そこにすべてを込めた、魂の叫びを体現するというのが初めてだったんです。不安と緊張を抱えながらのシーンになって、そのシーンの終わった後に、体温があがっていったんです。ちょっと寒い時期でしたけど氷嚢を用意してもらって」と、すべてを出し切った反動を窺わせるようなエピソードを披露。
さらに、奈緒との関係性も大切に撮影していたようで、永野からは「お互いを感じ合う時間を大切にしていました」というと、奈緒からは「芽郁ちゃんだから側に居てほしいという感じで。“居てほしい”というと、側に居てくれるんです。言葉がなくても手を触ってくれたりとか、肩の温かさを感じているだけで(心に)温かさを感じられていました」と、しみじみだった。
続けて、シイノとマリコの関係性の話題へ。永野は、「共依存にも見えるけど、そういう依存し合ったものではなくて、シイノが突き動かされるのがマリコで、シイノもマリコだから甘えられるというか。友情は超越していて、この2人ならではの関係性も感じているんです。この2人だけの世界はこれからも続いてほしいなという気持ちです」と、心情とともに、観客らへ「みなさんに、この2人の関係性の名前をつけてもらえればと思っています」とも呼びかけていた。
イベント中盤には観客からの質問に答えるティーチインも開催。作品を観て感涙し声を震わせながら感想を伝える観客に永野も瞳を潤ませる一幕もありつつ、2人にお互いの好きなところや作品を通して見えた新たな一面は?という質問が。奈緒は、永野の好きなところへ、「全部なんですよ」とサラリというと、永野は「奈緒ちゃん私のこと本当に好きなんですよ~」と、ニッコリ。
一方、永野は奈緒へ「お芝居の仕方は憑依型だよね!撮影で本番が始まると『奈緒ちゃん』と言えなくなっちゃうんです。奈緒ちゃんの色とか、柔らかくて穏やかでというところから、一気に替わるんです。奈緒ちゃんじゃなくなるから、私も芽郁じゃなくなるというか。狂気的な役をやっているときは近づけないです」と、伝える。しかし、奈緒はこれに驚き顔といった様子で、「私からすると芽郁ちゃんじゃなくなるからだよ!」と、逆だと返し、結果永野は「相思相愛」とニッコリだった。
終盤には、くしくも永野は今月24日には23歳の誕生日を迎えるということで、サプライズで奈緒からの手紙朗読が敢行。8月に開催したイベント中、永野は落涙していただけに、「奈緒ちゃん、ダメだってそういうの~!前回も泣いて、今日も泣くみたいなことになるんじゃないの?」と、警戒すると奈緒は「泣かない文を書いてきた」と、永野の不安を払拭しつつ、18歳で出会ってからの5年間を振り返りつつ、つらいときには一緒にいると伝える。聴いている間も永野は目元を手でぽんぽんと触っていたが、手紙を読み終わった奈緒がタオルとともに手紙を渡すと、永野は何度も涙を拭う様子を見せ、「どこが泣かない手紙なの~」と言いつつ、「なんてことですか本当に~。今話をしようとすると、すぐに涙が出てしまいます。愛にあふれたチームと一緒にできて幸せに思います」と、感激の笑みを見せていた。
映画『マイ・ブロークン・マリコ』は30日より全国ロードショー予定!
※永野芽郁過去記事
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