大竹しのぶ、名作舞台主演で「わかっていたはずなのに、こんなに芝居が豊かなものだとは思わなかった」

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 女優・大竹しのぶ(60)が7日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで翌8日に開幕する主演舞台「欲望という名の電車」の報道陣向け公開稽古を行い、「芝居というのはこんなに豊かなものなんだとあらためて気づかされた作品。生きていく美しさ、悲しさ、儚さを劇場で体感してほしい」と想いを込めた。

 現代アメリカにおける最高の劇作家と称されるテネシー・ウィリアムスの名を世界に知らしめた不朽の名作で、日本では2002年の蜷川幸雄演出以来、15年ぶりにシアターコクーンに登場。演出はイギリスの気鋭の演出家、フィリップ・ブリーンが担当。15年前の蜷川舞台でヒロインを演じた大竹が再びブランチ役を務める。作品は「欲望」という名の電車に乗り、「墓場」という名の電車に乗り換え、「天国」という名の駅で降りて、妹・ステラ(鈴木杏・30)の家にたどり着いた上流階級出身のブランチ(大竹)が、猥雑な生活を送るステラの夫・スタンリー(北村一輝・48)と半目しあい、絶望的な孤独のなかで狂気へと堕ちていくという物語。

 この日、稽古後に鈴木、北村、藤岡正明(34)とともに報道陣の取材に応じた大竹は、「楽しい夢のような稽古の時間が終わってしまうのが寂しい。毎日7、8時間稽古をやっていて、フィリップは24時間稽古したいって言っていたけど、そう思えるくらい豊かな時間だった」としみじみ。2年ぶりの舞台となる北村も「今までの舞台とは違う映画のような濃い時間だった。人間の関係性を描こうとしている。自分のなかで芝居の価値観が変わるくらいい作品。ギリギリにセリフを変えてでもいいものにしたいと思える」と同調。鈴木も「稽古すればするほど見つかることがたくさんある宝探しの時間だった。フィリップの演出は(日本では)なかなか観れないので、ぜひ観にきてほしい」と熱烈PRした。

 また、20世紀最高の俳優と称された米俳優のマーロン・ブランドが1952年に同作の映画版で今回、北村が務めるスタンリー役を演じているが、北村が「あの映画よりもこっちのほうがいい」とつい口を滑らせると、報道陣から「マーロ・ブランドのこと?」「北村さんは和製マーロン・ブランド?」と矢継ぎ早にツッコまれ、「僕は何も言っていませんよ。活字は怖いからね」と苦笑いしていた。

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大竹しのぶ

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北村一輝

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鈴木杏

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藤岡正明

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