俳優・中村倫也(33)が25日、都内ホテルで開催された『第49回ベストドレッサー賞発表 ・授賞式』に登場した。
一般社団法人日本メンズファッション協会主催のファッション意識の向上、豊かで充実した生活の提案、ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的に、毎年恒例で歴史を重ねている賞。その選考基準は、『時代に左右されない主張あるオシャレをしている人』(自主性)、『ファッション性のある着こなしをしている人』(流行性)、『時代的な話題性に富んだ人』(時代性)、『魅力ある人間性を備えた人』(人間性)、『国内外を問わず活躍している人』(国際性)の5つとなっている。中村は芸能部門での受賞となった。
スーツ姿で登場した中村。「こんにちは……もうこんばんわですね」と、午後6時過ぎからのイベントを意識したちょっとお茶目なコメントを寄せつつ、「歴史ある賞を頂けてとても光栄です。ありがとうございます」と、ほほ笑んだ。
登壇後あらためて司会とのやりとりが行われることに。本日のスーツへ、「こういう華やかな場でして、らしくなく光沢を散りばめまして着させて頂いています」と、自信で解説。
「役によって、作品によってシーンによって着ていますが、昔はパーカーだったりダメージジーンズだったのがスーツが増えている気がしますね」という中村は、スーツは好きかどうかと問われ、「好きですよ。背筋が伸びるというか。こんなふうにへらへら喋っていますが、背筋が伸びているというか」と、心境を。
時間が空いているときはという質問に、「きょうも事務所の方で打ち合わせが終わってから、この会場に入るまで30分くらいあったので、事務所ん周りをぐるぐると。行ったことのない道を探していました。行ったことのない道、知らない道、知らない曲がり角、知らないカーブミラー、知らない草、知らないブロック塀が好きでして。事務所の周りでも見て回ってないものもいっぱいあるなって。事務所の近くも落ち葉とか落ちていて、いい空気で」と、散歩しているという。
司会から、そんなに外を歩いていたら女性のファンから気づかれて声をかけられるのではとの質問も飛んだが、「全然ですよ。オーラ0人間なので。この1年街を歩いて気づかれてないですね。歩くのも帽子とマスクだけでしたよ」と、明かし会場の観客を驚かせていた。
芝居は好きかの問いかけに、「うーん好きですね、はい。好きです。面白いですよ。日常で味わえない感情を凝縮してるというか。それに、共演者の方にも思ってもいないところに連れて行ってもらったりもするので」と、自身の俳優としての思いを語りつつ「ただ、セリフを覚えるのが大変なんです」と、そこは苦手だそうだ。
ほかにも、オンオフの切り替えはどうしているのかとの問いかけに、「オンのスイッチはとよく聞かれる事が多くて、役の衣装を身にまとうと、スイッチが入るんです。ファッションにはありがとうと思いますよね」と話したり、今後、演出する側に回ったりはという質問に「思わないですね。大変そうなんですもん」とのことだった。
来年への抱負へ、「ありがたいことにいくつかお仕事も頂いていて、やることも決まってきていますけど、楽しく健康に現状維持ということで」と、ペースを崩さずといった様子。終盤には、出演中のドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)の「スケジュール厳しくなってきて」と話していたところ、司会が先の展開を知りたがり、「全部言いましょうか?」と、逆にぶっこむと、後ろにいた同じく芸能部門で受賞した田中みな実が同ドラマを楽しみにしていることから「駄目です」と、止めていた。
ほか、政治・経済部門から伊藤忠商事株式会社 代表取締役社長 COOの鈴木善久氏、学術・文化部門から尾上菊之丞、芸能部門から田中みな実、スポーツ部門からプロeスポーツ選手のときど氏が選出されたことも発表され、それぞれ出席した。
※授賞式後の会見の模様
・中村倫也 菅田将暉との楽曲「サンキュー神様」への思い振り返りや好きな色は灰色で連呼!選考理由もアナウンス【「ベストドレッサー」授賞式後会見ほぼ全コメント】