『五感で感じる!ウェルネスツーリズムツアー』プレス向けのツアーが10月下旬、奈良・橿原市で開催。橿原神宮をはじめ、文化を感じる食、フォトジェニックなスポットなどをめぐった。
今回訪れた橿原(かしはら)市は、奈良盆地の中部に位置。橿原神宮の建つ地は、日本最古の正史として知られる『日本書紀』によると約2680年前、御祭神の神武天皇が畝傍山東南『橿原宮』で第一代天皇として即位されたと伝わる場所。明治神宮や平安神宮のように広大で、抜け感のある景色が広がる。
続けて訪れたのは、4000種類以上のバラをはじめ、四季折々のお花が咲いているおふさ観音。「美しいお花たちによって、訪れる方々の心を少しでも安らげたい」という思いで育てているうち、現在の形になったという優しさあふれる場所だ。花いっぱいの境内と仏様の世界が調和をしており、訪れる方もそこかしこでカメラのシャッターを切る様子が。このおふさ観音の奥には日本庭園と喫茶スペースもあり、珍しい形の提灯を眺めながら休憩もできる。
さらに、足を伸ばしておふさ観音から車で5分ほどの藤原宮跡へ。春は桜に菜の花、夏はキバナコスモスにハナハス、秋はコスモスと、季節の花々が宮跡を彩る。藤原宮は、万葉集にも歌われる畝傍山・天香具山・耳成山の大和三山に囲まれるように位置し、コスモス畑のあたりから、くるっと体を回すと大和三山がしっかりと見え、歴史の一端を垣間見たような気分にもなれる。
一方の食では、飛鳥地方に伝わる伝統料理の飛鳥鍋(あすかなべ)を提供している、今井町にある店舗『農家のオーベルジュ こもれび』にお邪魔した。一節では、飛鳥時代にやってきた渡来人が、ヤギの乳で鍋料理を作ったのが始まりともいわれ、白濁していることが特徴。同店では牛乳で仕立て。ボリューム多く野菜が摂れたり、締めにご飯を入れてチーズリゾットが楽しめたりと、パワーをもらえるような気持ちになれた。ちなみに“オーベルジュ”とは宿泊施設を兼ねたレストランという意味があり、同店も名前通り宿泊施設もある。
■農家のオーベルジュ こもれび
場所:奈良県橿原市今井町4-10-6