俳優・中村倫也が5日18時より順次放送となるキリンビール株式会社『キリン一番搾り(R)生ビール』の新TVCMシリーズ『義父と』篇、『女将と』篇に出演となる。
CMは同社の新コミュニケーションとして主人公の中村が、『一番搾り(R)』をこよなく愛する義父(奥田瑛二)、割烹料理店の女将(戸田恵子)との出会いにより、そのおいしさの理由を再発見していくというもの。
『義父と』篇は、妻の実家に来ていた中村という設定。義母、妻、義妹に囲まれ戸惑っていると、『一番搾り(R)』を手にした義父から「飲むか?」と誘われるシーンから。、目力が強く、無口な姿に気圧されつつも、これを機に距離を縮めたい中村さんと、胸の内では一緒に飲める相手ができたことを喜んでいるものの、それをなかなか表には出さない奥田。義父と息子ならではの関係性を描いており、「一番搾り(R)って何が一番なんですかね?」という自らの発言に反応し、一体何が一番なのかを喜々として説明する義父の話を聞くうちに、今まで何とも思わず飲んでいた『一番搾り(R)』の見方が変わっていく。
一方、『女将と』篇は、中村さんが人生で初めて割烹料理店を一人で訪問する場面から始まります。そこで一番出汁の煮物とともに、女将が「一番だから…」と差し出したのは、グラスにたっぷり注がれた『一番搾り(R)』。ひと口飲んで、そのおいしさを再発見した中村さんは「すごく、トクした気がします」と女将に伝え、店内に楽しそうな笑い声が広がる。
撮影後、中村と奥田の2人にインタビューが行われた。以下、主なやり取り。
――CM撮影の感想をお聞かせください。
中村:和やかなムードで、とても撮影しやすかったです。あと、僕はキリンチャレンジカップを見て育ったので、すごく光栄な気持ちでした。CMは短い尺の中でとても細かい修正をしながら撮影していくので、僕らが普段やっている俳優の現場のリズム感と違う芝居を求められるんですよ。それって結構技術が要るなと常々思っていて、今回もそういうものを求められた時、僕なんかはどう言えばいいんだろうと考え込んじゃったりするんですけど、そこを奥田さんがボソッと「難しいよな」と言ってくださって、本当に優しい方だなと思いました。すごく嬉しかったです。
奥田:娘の婿さんとして我が家に来るのは3度目という設定で、心の中で彼を思いやる気持ちを持つ一方、我が家の定番、大好きな『一番搾り(R)』を分かち合えるかどうか、という複雑な思いで発する「おい、飲まないか?」というセリフは、気持ちが超わかるんですよ。だから、彼が誘いに乗ってきてくれた時は本当に嬉しくて、振り返ってみるとちょっとはしゃぎすぎだったかもしれません(笑)。
――奥田さん自身、過去に今回のCMと似たようなシチュエーションはございましたか?
奥田:カミさん、娘2人、僕、そして婿さんという全く同じメンバーで体験しています。婿さんが初めて我が家に来るとなった時は、カミさんや娘たちが僕と会うためのリハーサル、立ち稽古をやったそうです(笑)。
中村:あははは。
奥田:それもシチュエーションに合わせて5パターンぐらいやったと聞きました。そういうシーンを今回、彼(中村さん)と演じることができたので、感無量の面持ちです。
――『一番搾り(R)』の印象をお聞かせください。
中村:名前の由来とか、たくさんの情熱を注いでいること、いいところだけを取って作られているお得なビールであることを、僕自身も改めて学べたので、今回のCMを通して、多くの方に知っていただけたら嬉しいです。
奥田:『一番搾り(R)』が発売された当時のことを強烈に覚えていて。あの伝説の俳優が出ているCMを見た後、すぐ買いに行って、その人になりきって飲んだことがありました。この人はおいしそうに飲むなぁ、俺もそういうふうに飲める役者になりたいなと思ったのが、最初の印象ですね。
――撮影で印象に残っているシーンは?
奥田:本番中、興に乗っちゃって、彼にうわーっと早口で喋ったシーンがあって。ああいう時、うちのカミさんはお婿さんに「すいませんね、この人は何でもまことしやかに、自分勝手に喋る人で、嘘も入っておりますけど、ごめんなさい」と言うんですけど、僕は自分が好きな人だけにしか、ああいう態度を取らないというか。
中村:すごい。なかなか世に見せていない、素の奥田さんなんですね。もういよいよお婿さんがこのCMを見たら、笑うんでしょうね。この感じ、よく知ってるって(笑)。
奥田:いつもやってることだなというふうに思うんでしょうね。ちなみに、あなたは寅年?
中村:寅年です。
奥田:俺もだよ。
中村:本当ですか。
奥田:同じ寅寅だから相性が合うと思う。
中村:良かったです!
――CMで「一番搾り(R)って何が一番なんですかね?」というセリフがありますが、
中村さんご自身は今回の撮影前から、何が一番かご存知でしたか?
中村:実は知ってはいました。でも、薄くですね。名前の由来とか、一番搾り(R)麦汁というものは知っていても、どういう工程で溢れ出てくるものなのかとか、具体的なことはわかっていなかったです。
――『一番搾り(R)』の魅力を発見するCMにちなんで、最近発見して驚いたことは?
中村:ホヤホヤの発見でいうと、今回ご一緒した義理のお母様役が、僕のデビュー作で共演させていただいた方だったんですよ。17歳の時、しかも一番最初にやったお仕事で、役者とも呼べない頃の自分を知ってくださっている方なので、良い再会ができたなと。現場でお会いするまで知らなかったので、ちょっとびっくりしました。
奥田:僕は毎日が発見の連続です。孫二人と会う度に、成長していることを発見して、うわー、すごいなと逆に幸せをいただいているというか。じじっこなんだよ。
中村:最高じゃないですか。
奥田:珍しいねって、みんなに言われる。
中村:あ、そうなんですか。
奥田:ばあばが「今日は誰と寝るの?」と孫に聞くと、「うん、じいじ」「ばあばは明日か明後日ぐらいに寝てあげるから」って言うの。そういう孫との日々で、自分の中にもいろいろな発見が出てくるというか。だから、今回のCMで外のシーンを2人で撮っている時、「幸せだな」というセリフをアドリブで言ったじゃないですか。あんな言葉、孫ができる前はもう生涯死ぬ時まで言うのやめようと思ってたの。でも、こうやって自然と出てくるようになった。それも発見ですね。
中村:すごい日ですよ、これは。
奥田:彼と共演して、その空気感の中で生まれた言葉だったんだろうなと思うと、僕も嬉しいです。
――今回のCMが放映される2月にはバレンタインデーがありますが、バレンタインデーにまつわる“一番のモテエピソード”などがありましたらお聞かせください。
中村:僕はほとんどないんですよ。小学校の時は義理チョコをもらっていたんですけど、それ以降はほとんどなくて。こういう仕事をしていると、モテたんでしょって思われがちなんですけど、全くそうじゃなかったし、そういうエピソードがあったら言いふらしたかったです。奥田さんはいかがですか?
奥田:カミさんが聞いたら嘘ばっかりと言うかもしれないけど、モテなかった時期はなかった(笑)。
中村:それは説得力がありますね。
奥田:嘘をつけない性格なんでね。
中村:僕の分まで聞かせてください(笑)。
奥田:役者として売れてきた時は、よく言われるようにダンボールに、ドン、ドン、ドンという感じで、配りきれないほど届くんですよ。それが結婚してしばらく経ったら、家族の義理チョコとスタッフの義理チョコを合わせて、5つ、6つしか来なくなった。未だにその数は同じですけど、今は孫の義理チョコがもうどれだけ大切か。
中村:あははは。
奥田:「じぃじ、これ私が作ったやつ」と渡されて、「なんだ、作れるのか?」と言ったら、「ママに聞いてやってみた」とかって。うわーって感じですよ。あと、孫に「冷蔵庫にビールがあるから出して」って言うと、「はーい」って、コップと一緒に持ってきてくれる。それもいいでしょう?
中村:お孫さんに会ったことないけど、聞いているだけでたまらない気持ちになりますね!
■「義父と」篇(30秒)
https://youtu.be/-RfVBiIxrzU
■「女将と」篇(30秒)
https://youtu.be/YgMV24XBR0A
■「義父と」篇メイキング
https://youtu.be/3_iKIPkvOT4
■「義父と」篇インタビュー
https://youtu.be/y7DaqwJk3i4