牛丼チェーン店『吉野家』がオーストリッチ(ダチョウ)を使った新規事業を本日8月28日より展開することを発表した。
同社ではオーストリッチの持つ美容と健康に2000年代から注目。2017年からはオーストリッチがもたらす多様な可能性について研究していたという。その結果オーストリッチオイルは肌への美容成分が浸透する効果を促進し、とくにナイアシンアミドにかんしてはオイルを塗布する前後では23倍もの浸透効果があるとの結果を得たという。さらに、オーストリッチミートには健康に役立つさまざまな栄養機能成分が含まれているといい、疲労改善や血管老化防止の効果があると見出したという。
そこで同社100%の子会社でダチョウの飼育、研究、商品開発・販売を行う株式会社SPEEDIA(スピーディア)を設立。今回の発表でSPEEDIAからオーストリッチオイルを配合したスキンケア商品「グラマラスブースターオイル」を発売するとともに、吉野家の店舗ではオーストリッチミートを使った商品「オーストリッチ丼~スープ添え」(税込・1683円)を黒い看板が目印のクッキング&コンフォートタイプの全国約400店舗で本日8月28日午前11時より約6万食の数量限定で販売することがアナウンスされた。
同日開催された会見で株式会社吉野家ホールディングス 代表取締役社長 河村泰貴氏からはこの目的tして2つ挙げ「1つは社会的な観点からで気候変動、食料事情、多様な食料によって食料を維持する。その時の選択肢の1つとして」というものと、もう1つは、「当社の事業課題に関してでございます。基幹事業である吉野家でご愛顧頂いています牛丼を守りながら事業を成長させていくにはと考えており、第二の柱に据えている鶏の唐揚げで畜産分散をしております。そんな時に出会ったのがオーストリッチミートです」と、コメントを寄せた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ