カルビー株式会社が4月1日に都内で2025 年度入社式を開催。“異例の人事”をエイプリルフール企画として打ち出し、約110人の新入社員たちの笑いを誘った。
式スタート前、新入社員らは静かに着席して待っていたが、同社の社員から「隣の人と自己紹介でも」と声がかかったことをきっかけに、談笑しだす方々が続出と活気を窺わせた。
そしてカルビー株式会社代表取締役社長兼CEOの江原信氏から歓迎メッセージとして、自身が新入社員の際に、先輩たちの背中の大きさに弱気な気持ちになったことや、そんななかで、「得意な分野を持つことで」自信をつけ、新入社員たちにも「この分野では負けない一日の長があるということが大事だと思います。みなさんには、配属された部や自分は誰にも負けないというものを目指してください」と、伝える。
さらに江原氏は座右の銘として『地道に、愚直に、徹底的に』を話し「漫然と遂行していくことではございません、考えながら極めていくという意味でございます」と説明。こうした話をするのも、カルビー株式会社が「あと四半世紀を迎えると100周年を迎えます。みなさんが40歳代で、カルビーの屋台骨を支えているころだと思います。100年を超えても成長をする会社であるためにはみなさん、同期のみなさんと切磋琢磨しながら明日のカルビーを築いてほしいと思います」との思いを話した。
入社式はその後、つつがなく進行していき、ステージ上のモニターにも『閉会の辞』と記され、「入社式を終了いたします」とアナウンスがされる。しかし、一向に終わる気配のない入社式。新入社員らは何が起こるのか、戸惑いともいえる雰囲気のなか、司会から「みなさんの入社をお祝いしてキャラクターが駆けつけてくれました」とアナウンスし、『フルグラ(R)』ブランドキャラクターのグーグーとラララ、かっぱえびせんのかっぱえびくんの3キャラクターが壇上に。
ここでグーグーとラララがごはんを食べることを推し進めるCBO(Chief Breakfast Officer:最高朝食責任者)への就任という“異例人事”を発表。こちら江原氏は「朝食の大切さを伝えたかった」と発表。
カルシウムの「カル」とビタミンB1の「ビー」を組み合わせて「カルビー」を社名としている同社。そんな同社から発売されているシリアル『フルグラ(R)』は、健康寿命への貢献を目指し、2018年より『100年朝食プロジェクト』をスタートさせている。同プロジェクト「朝食欠食をなくしたい」という想いから、全国15歳から89歳の男女1万人へ、朝食に関する意識調査を行い、その結果を『朝食白書』としてまとめている。
そこで、この入社式で朝食の欠食防止や、朝食の有用性を伝えるとともに、新入社員たちにも朝ご飯を食べて1日をスタートしてほしいという思いで、この企画を開催したことを発表。なお、新入社員らには配属先が決まった7月ごろに同社から『目覚める仕送り』と題してフルグラの詰め合わせが贈られることに。さらに、同じものが4月11日正午から4月25日午後11時59分までカルビー公式Xでの引用リポストキャンペーンでもプレゼントされることが明かされた。
※入社式は本当のことですが、“異例人事”部分はエイプリルフール企画で実際にCBOという役職はなく就任もありません。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ