タレントのマツコ・デラックス(46)が17日、都内で2019年産北海道米『新米発表会』に登場した。
北海道米を全国で楽しんでもらうことを目的にマツコを起用したCMを2014年から年をまたいで7年目となる今年も作成し第7弾のCMとなる。今回はゆめぴりかをクローズアップした『帰ってきたゆめぴりか』を19日よりオンエアする。同CMは昨年天候不良で厳しい基準をクリアした『認定マーク付きゆめぴりか』が不足し、今年はマツコ演じる“ゆめぴりか”が帰ってきたということをアピールするものとなる。
CMの和装で登場したマツコ。同日の会場がいつもと違う少し豪華な場所なことにラグビーW杯で会場が押さえられたためという裏事情を話したり、カメラマンたちがフィルムではなくデジタルになったため、ついでにシャッターを切っているなど、相変わらずの歯に衣着せぬコメントで、会場にはたびたび笑い声があがりながらスタート。
CMへは、「いままでで1番お気に入り」というほど自信作だそうで、「反物も帯も2つ使ってるのよ。服装を選んでくださる方が、いい生地を見つけるけど、CMが終わってからすぐに来年のものを探してるのよ。京都の岡崎の職人さんが縫ってくれてるんだけど、(横)幅が広くて」と、大変だったそう。
CMで共演する“ナゾの店主”についても言及することがあり、「あれ北海道電通のプロデューサーなのよ。今年で退職らしくて中途入社だから満額じゃないのよ。来年もあるなら、ギャラもあげてあげてよ」と言っていたが、ヒートアップしていき、結果ギャラの足りない分は自前で出すというほど気に入っている様子も見せていた。
7年目の起用ということで「いつでも覚悟はできてるのよ。山本海苔店みたいに四半世紀とかは思ってないわよ」と、思うことはあるのだとか。実際に、来年変わっていた場合、「私よりババアがやってたらショックよ。でも、私より若い子に譲っていかないと」と、心情を明かしていた。
この仕事を通して、農業についても感じていることがあるというマツコ。「台風1年間頑張ったのがあっという間にダメになっちゃうからすごい仕事よね」と、苦労を偲び、「台風が来るのか何が来るのか分からない中でも、作ってくれてるわけじゃない。その結晶が1つに入っているんだから大事に食べて」と、訴えていた。
イベント後半は実食コーナーとなりマツコは、『ゆめぴりか』へ「甘いというのがまず来る」というと、『ななつぼし』へは「サラッとしていて甘みが後で来て、おかずにあわせるならこれかな」といい、『ふっくりんこ』は「もち米とお米の間くらいの食感よね」と、それぞれレポート。
しかし、マツコは「もう食えなくなった。昔は1食3合食べてたけど、いまは1日3合になった」と、食欲がだいぶ減退したという。さらに、「たまたま、7、8年前くらいの映像を番組で観たんだけど、太っていたから変わらないと思わないと思うけど、肌に張りがなくなった。みなさんからしたら、いまは張ってるというより詰まってる状態。業界からそろそろと言われるくらい、ああやっぱりって……。7年前のCMとやっぱり違うと思う。アイラインがよってる」と、歳を重ねたことにため息。最近は「身辺整理というか、片付けをしないとと思って」と、もしものときを考えているようだった。
ほかにも記者から、最近注目のイケメンを問われ、答えをはぐらかしていたが食い下がる記者に「そんなに面食いでもないけど、『EXILE』のNAOTOよ!これで使えなくしてやったぞ!」と、鼻息も荒かったが別の記者から「それは使われると思いますよ……」と声がかかると、NAOTOが“カトパン”こと加藤綾子アナウンサーとの交際が最近世間を賑わせたことに思い当たったのか「カトパンか……カトパンごめんな!」と、お詫びしていた。
最後に、マツコはあらためて「ちょっと大変だったんですよ。去年なんて『ゆめぴりか』のCM観なかったでしょ。みなさんにお届けできない生産量で、生産量もそうだけど品質もあって……。栄養の中のタンパク質とか本当に厳しくて、それをくぐってきたやつが、認定を受けてお届けできるもので、それでブレンド米も登場してきて、ようやくみなさんに食べてもらえる量が戻ってきて。それだけ、被害を受けると、生産量が戻るまでどれだけ大変かというのを、知ってはいたけど、実際に産地に行って実体験をして、農家の方たちが大変な思いをして育ててくれているんだなって。今年はあらためて、噛み締めて頂きたいなって。今年は本当にどうなっちゃうんだろうというくらいの被害だったから、農家の方には本当に頑張って頂きたい。この恵みをありがたく頂きましょう。そう決意をした2019年です」と、思いの丈を語っていた。