平成の薩長土肥連合、西郷、楫取、坂本、江藤のご子孫登壇!『のぼうの城』の作家・和田竜氏、「脚本を書くなら江藤新平」

平成の薩長土肥連合、西郷、楫取、坂本、江藤のご子孫登壇!『のぼうの城』の作家・和田竜氏、「脚本を書くなら江藤新平」

 2018年に「明治維新150年」を迎えるにあたり、2015年から広域観光プロジェクトとして展開してきた「平成の薩長土肥連合」は6日、都内で「明治維新150年記念 平成の薩長土肥連合情報発信会 いまこそ維新伝心の旅へ」を行った。

 かつて「薩長土肥」と呼ばれた、現在の鹿児島県・山口県・高知県・佐賀県の4県は、幕末維新期の史跡や街並み、ゆかりの地などが数多くあり、当時の歴史に触れることのできる観光素材に恵まれている。そこで、薩長土肥の関係4県と各県の観光連盟・コンベンション協会のが、共同して幕末維新期の歴史や人物をテーマに2015年から展開してきた。

 本情報発信会には、三反園訓鹿児島県知事(60)、村岡嗣政山口県知事(45)、尾﨑正直高知県知事(51)、山口祥義佐賀県知事(53)の4県知事が集結。第一部では、連携企業となるANAやNEXCO 西日本から新たな取組みの発表、タイアップキャンペーンの内容や観光の見どころが紹介された。

平成の薩長土肥連合、西郷、楫取、坂本、江藤のご子孫登壇!『のぼうの城』の作家・和田竜氏、「脚本を書くなら江藤新平」

三反園訓鹿児島県知事

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村岡嗣政山口県知事

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尾﨑正直高知県知事

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山口祥義佐賀県知事

 三反園鹿児島県知事は、「鹿児島はNHK大河ドラマ『西郷どん』も放送され、どんどん盛り上がっています。たくさんの方が鹿児島や奄美大島にもすごい人が来ております。いまの近代国家が出来たのは、この「薩長土肥連合」があったからこそだというのがNHK大河ドラマ『西郷どん』を見るとわかりますので、よろしくお願いいたします」と、大河ドラマの影響を語ったのに対し、他の3県の知事たちは、いま開催されている『幕末維新博』の見どころをアピール。

 村岡山口県知事は、「明治維新150年を記念した『やまぐち幕末ISHIN祭』。その中核イベントとして、全国都市緑化フェア『山口ゆめ花博』を開催しています。その中に幕末維新をバーチャルリアリティで体験できるコーナーがあります。バーチャルリアリティで長州時代にタイムスリップ。吉田松陰、久坂玄瑞、高杉晋作が話かけてくる」と、最先端技術を使った体験コーナーをアピール。

 尾﨑高知県知事は、「『志国高知 幕末維新博』では、坂本龍馬の師匠・ジョン万次郎、先輩の吉村寅太郎、仲間・中岡新太郎、後継者・岩崎弥太郎、板垣退助と多くの偉人の皆さんゆかりの地をそれぞれの地域会場として進めています。いままで263万人の方に訪れていただきました。これは高知県の人口の3.75倍です」と、盛況ぶりをアピール。

 山口佐賀県知事は、「『幕末維新博』を開催しております。ここに来れば、なんで薩長同盟に入っているか一発でわかる。バーチャルで映像や寸劇があり、よーし、やるぞ!と、やる気を与えてくれる。『志し注入器』といわれています」と、語った。

 第二部では、薩長土肥4県知事に加え、維新ゆかりの偉人の御子孫と特別ゲストとして、『のぼうの城』や『村上海賊の娘』の作家・和田竜(48)が登場。150年前の激動の時代を支えた先人たちが残した維新の心を今の時代に。そして、未来に伝える「維新伝心の旅」をテーマにトークを行った。

平成の薩長土肥連合、西郷、楫取、坂本、江藤のご子孫登壇!『のぼうの城』の作家・和田竜氏、「脚本を書くなら江藤新平」

 鹿児島県は、西郷隆盛本家直系五代目御当主 西郷隆太郎さん。お勧め観光地として、国内最後の戦争『西南の役』の最後の地。西郷隆盛と西南の志士たちの魂が眠っている「南洲神社」を挙げた。

 西郷隆盛の衣装で登場した三反園知事は、「西郷どんが愛した温泉」として、日当山温泉「西郷どんの湯」、江藤新平と会談した「鰻温泉」、坂本龍馬とお龍が日本人初の新婚旅行でも訪れた「塩浸温泉」、亡くなる1年前に訪れた「栗野岳温泉」を挙げた。

 山口県は、楫取(かとり)素彦御子孫五代目御当主 楫取能彦さん。お勧め観光地として、吉田松陰の志を引き継いで闘ったのが楫取(かとり)であり、師の娘・2人(うちひとりは、2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』で主演のの井上真央が演じた文[のちの美和子])と結婚したということから、「松下村塾」を挙げた。

 高杉晋作の衣装で登場した村岡山口県知事は、外国人の方が“インスタ映え”で世界に広めて話題になった「元乃隅稲成神社」と「角島大橋」を挙げた。

 高知県は、郷士坂本家十代目御当主 坂本匡弘さん。長男・権兵衛の直系。お勧め観光地としては、銅像もあり、龍馬とは切っても切れない「桂浜」。また、「龍馬の精神は自分を捨てても人のために尽くすこと。いまは薄れてきているので、昔はあった人のために尽くすということを残してほしい」と、切望した。

 坂本龍馬の衣装で登場した尾崎高知県知事は、「高知城」。特にカラフルにライトアップされた姿を強調した。もうひとつが、やはりライトアップされた「高知城歴史博物館」を挙げた。

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西郷隆盛本家直系五代目御当主 西郷隆太郎さん

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楫取(かとり)素彦御子孫五代目御当主 楫取能彦さん

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郷士坂本家十代目御当主 坂本匡弘さん

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江藤新平玄孫 金子圭子さん

 佐賀県は、江藤新平玄孫 金子圭子さん。お勧め観光地として、「万部島」「万部島横のクリーク(水路)」を挙げた。

 圭子さんは、いまは、弁護士として活躍しており、江藤新平からの法のDNAが受け継がれている。そこで思い知らされるのが、「法律の世界に入りましてから、裁判官、検事、東大の先生などに江藤ファンがいて、声かけられることが多いです。ときおり、先祖に恥じない生き方をしているかと(御先祖様から)叱咤される存在」だという。

 「行動力と、たとえ少数派であっても、体制と違う考え方があっても恐れない、信じるところがあれば厭わない気持ち大事にしたい」と、江藤新平から受け継がれる精神を指針にしているという。

 大隈重信の衣装で登場した山口佐賀県知事は、街歩きをしながら、「肥前さが幕末維新博覧会」をプッシュ!

 トークゲストとして登場した作家・和田さんは、「脚本を書くなら、江藤新平がいまの時代にあっている。佐賀の乱に焦点を絞る」と、語った。それだけに、万部島横のクリーク(水路)には、「実際にあるかないとわからないので、(江藤新平を書くとすれば、)当然、登場するでしょうね」と、興味津々だった。

 また、会場では全国初披露となる薩長土肥関連の歴史的史料12点が特別展示された。その一部が、明治維新から150年の時を経て、巡り巡って山口県に奇跡的に帰ってきた木戸孝允(桂小五郎)佩刀。坂本龍馬画幅は、多くの志士の絵を描いたことで有名な公文菊僊が描いたものです。ゲベール銃は佐賀県内の旧家に先祖代々保管され、幕末期~維新後には実際に使用されていたという。

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西郷隆盛の衣装で登場した三反園知事

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高杉晋作の衣装で登場した村岡山口県知事

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坂本龍馬の衣装で登場した尾崎高知県知事

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大隈重信の衣装で登場した山口佐賀県知事


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作家・和田竜氏

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坂本龍馬画幅

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吉田松陰画幅


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泰平有名鑑

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木戸孝允(桂小五郎)佩刀

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ゲベール銃


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