5月13日夜9時から生放送したニュース番組『AbemaPrime』で、読売テレビの報道番組のコーナー内で放送された、一般の方に性別を確認する企画が問題となっているニュースを取り上げた。さらに、当企画内で実際に取材を受けたご本人であるsabu chanさんも中継で生出演し、現在の心境を語った。
本番組のMCを務めるお笑い芸人のカンニング竹山(48)は、この問題について、「今回のこの企画は、テレビでオンエアすべきじゃないレベルの編集の下手さ、ネタの選び方。この編集とこのやり方だと、深夜のバラエティー番組でもアウト。(コーナー出演者の)藤崎マーケットが悪いとかじゃなく、あまりにもVTRを作ったディレクターの質が低すぎる」と怒りを露わにしながら、番組コーナーの“作り手”への苦言を呈した。
一方で、この日スタジオゲストとして登場したドワンゴ社長の夏野剛氏(54)は、「今回結果としてこれだけ炎上して(企画を)面白くないと思った人が沢山いらっしゃるんだろうけど、企画としてsabu chanさんが別に全然気にしてないし自分としては面白いと思われたということは、多分(放送を)観ていて『すっげー面白い、sabu chanさん男だったんだ』と思った人もいたはず。一部の人が(今回の一件に関して)物凄くギャーギャー騒ぐけど、(世論の)マジョリティがどっちかわからない。ご本人がものすごく怒ってるようだったら辞めた方がいいと思うし、現場の作り手が感じていた雰囲気と受け手の感じ方が違ってたというのはあるけど、問題ないと思う。危機管理っていうほどの問題だとは思わない」と持論を展開した。
これに対して、エッセイストの小島慶子氏(46)は、「Xジェンダーとかアセクシュアルの方を一括りにしたり、sabu chanさんに代表させたりするのはおかしい。sabu chanさんは平気だったかもしれないが、言いたくないこと、言っても構わないことは人それぞれだ」と今回の騒動はあくまで一例に過ぎないと強調した。
スタジオの議論に終始耳を傾けていた当事者のsabu chanさんは、「まさかこんなおおごとになるとは」と一連の騒動に自身が一番驚いていることを明かし、「放送は率直に面白かった、不愉快な思いとかそういうのは流れ的にも一切なかった」と語った。さらに、「逆にロケの途中からどうすれば(企画が)面白くなるかなという方向に自分で持っていっていたので、ネタにされたとは思わない。胸を触らせたりするくだりも、(企画を面白くするために)自分の方が促している点もある」と素直な心境を打ち明けた。
一方で、「コメンテーターの若一(光司)さんが言うこともたしかにもっともだなと思った。本人が良ければそれで済む問題じゃないと言う(世間の)声もありむずかしい」と渦中の当事者ゆえの複雑な心境を吐露した。
また、“どうしても伝えたいこと”として、「(当企画でsabu chanさんの性別確認を依頼した)取材先のお店に、いますごくクレームが殺到していて困っているらしい。いつもワンちゃんの散歩に行って、(お店の方には)色々可愛がってもらっている。そういうクレーム入れるのは止めてほしい」と切なる想いを訴えました。
■『AbemaPrime』 放送概要
『AbemaPrime』は、“オトナの事情をスルーする”をコンセプトに、テレビよりスマホが気になる若者、普段あまりテレビのニュースを見ない人たちに向けて、彼らが聞きたいことや知りたいことを正面から伝えていく、尖った企画満載のニュース番組です。曜日ごとに変わるMCやコメンテーターに加え、個性豊かなゲストも生出演します。
放送日時 :5月13日(月)夜9時~夜11時 ※生放送
放送チャンネル:AbemaNewsチャンネル
放送URL: https://abema.tv/channels/abema-news/slots/E2TMJesV2GQ6AT
放送日時:毎週月~金曜 夜9時~夜11時
番組公式Twitter :https://twitter.com/Abema_Prime
出演:
MC
カンニング竹山
ゲストアンカー 井上咲楽
レギュラー
夏野剛
箕輪厚介
青峰佑樹
気象予報士 穂川果音
司会進行 平石直之