【宮迫博之、反社会的勢力のパーティーかどうか見分けはつかなかったかへ「家族、子ども達も何組もいて正直なところその場を反社会的勢力の場だということを全員認識できませんでした」【会見全文4】より】
──リポーターの大村と申します。これまで「直(営業)」という仕事は経験はあるのでしょうか?
宮迫:大阪時代、30年近く前は、先輩に誘われて何度か。あまりそういうふうな誘いで行くことはないほうだと思いますが、行ったことはあります。
──ギャラの金額は?
宮迫:当時は5千円とか1万円とか、そういうものだったと思います。
──亮さんは?
亮:僕は記憶にあるのが今回のやつで2014年。あとは同郷の地元の先輩の会社の先輩の忘年会に2016年に行きました。それは「ちょっと顔を出してくれ」と言われて忘年会で挨拶をして、帰りに5万円いただきました。それ以外は人に呼ばれて行くということはあっても、ギャラだったり、車代だったり、交通費ももらったことはなくて、それくらいしか記憶にないです。
──今回のイベントはイレギュラーだった?金額も含めて。
亮:金額は正直言うと、吉本に入って、おそらくその時がはじめて“直”っていうやつを行ったので、金額がすごく高いとかピンとは来てなかった。“直”とはこんなんなのかなという感覚がありました。
──会見に至るまでに、SNSなどで今の気持ちを伝える手段があったと思うのですが?
宮迫:それに関しても「一切するな」ということでしたので、することはできませんでした。
亮:本当に同じ気持ちで、会社も一緒に納得してやりたいと思っていましたので。それは説得して、やらしてくださいというお願いの方向でやってました。
──吉本興業に対して暴露したことになると思います。吉本興業に対する思いは?
宮迫:こんな……事実ではあるにしても、こんなことを言う会見がしたかったわけではないんです。僕たちは、詐欺被害に遭われた方々であったり、世の中の僕らを信用して笑ってくれていた方々にただ謝罪がしたかっただけなんです。こんなつもりではなかったです。
ただ事実を細かくしゃべると、こういう形になってしまっているのは正直、不本意なのですが、大阪人に生まれて、子どもの頃からたくさん笑わしてもらっている吉本興業に18歳で入らせてもらって、こんなアホを30年間育ててくれた吉本興業に対しては、そりゃ感謝しかないですよ。感謝しかない……。こんな……こんなことしたいわけないじゃないですか。すみません。
(震えながら涙を流す。また、この瞬間だけはマイクを机に置くことなく、うつむいて涙する)
亮:僕も本当に宮迫さんと一緒です。ずっと宮迫さんと記者会見を開きたいと言ってきたことも、会社を攻撃するなんてことは一ミリも考えていなかったです。自分たちを育ててくれた会社に対してそんなことを思っていない、気持ちすら伝わっていない。
途中で弁護士を立てた理由もそういうことではなかったし、僕らの言葉が足りない場合、業界の人と違う目線、吉本の弁護士はどうしても吉本の目線になってしまうと思ったので、業界とは違う目線でもっと関係のないところの第三者という形で弁護士を入れたいと相談したときに、吉本の方も「おっいいやん」ておっしゃっててくれたのが、実際に弁護士さんが来ると急に態度がかわった気が僕はしました。それ以降、吉本の弁護士さんとしか話ができなくなって。僕たちも一方的に言われたり、記者会見の話が進まなくなったりで、どんどん不信感が出てきました。
もともと、謝罪会見をしたい、世間のみなさまに謝りたいということだったのが、どこからか話が変わっていき、そして「記者会見やりたい」「ネットとかで全部見られるようにしてもらえませんか」と伝えると、「いやいやそんなんこっちで決めるから」と。僕がすごく不信に思ったのが「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主やから大丈夫やから」と、言われました。僕らからすると何が大丈夫なのかわからないけれども、僕たちの言う事が、本当の気持ちが伝わるかどうか不安になったり。ネットのことを止めようとしたという風に感じてしまいました。それでとても不安になったり、もともと好きだった会社なのに「こういう風に変わっていくんだ」と思いがどんどん募っていき、今、吉本に対してどうだというよりは、ファミリーだと言ってくれていた方が、こういうふうに変わっていくことにビックリしている感じです。
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