【宮迫博之 いまあの時の自分に戻れるなら「殴ってでも本当のことを言わしてる」【会見全文7】より】
──写真週刊誌に金塊窃盗の被告との写真が掲載された記事についてさきほど否定していましたが、掲載されたことは宮迫さんにとって大きかったですよね。
宮迫:そうですね。
──さきほど説明していたように記事が事実無根であるなら、週刊誌へも法的手段も考えていますか。
宮迫:今この状態でいうと、現状でそこまで考えられる精神状態ではないのもありますし。
――宮迫さんそこは1番大事なことだと思うんです。あんなに記事の内容と会見の内容が違うのはこの場にいる記者も、生配信を見ている視聴者も同じことを思っていると思います。4人のうちの1人と付き合いがあるとまで書かれています。
宮迫:訴訟ということを僕はしたことがないので、それで、もし家族にまた迷惑をかけるのではと考えてしまうんです。あとのことはわかりませんが、現段階では考えていません。
──宮迫さんの人生を駄目にするきっかけの記事だと思います。最初の100万円をもらったという話しだけだったら宮迫さん、いつ復活してくれるのかなっていうファンはいっぱいいたと思います。でも、2回目の記事が決定的だったので、そこをちゃんと反論せず流してしまったら今後の活動は難しいのでは。
宮迫:そこも含めての会見で、もちろん謝罪会見がすべてなんですけども、そういう質問があることは想定していましたので、そこで身の潔白が晴らせるだろうと確証がありました。これだけ多くの方に伝わって、いろんな情報媒体がありますので。そこではっきりと自分の身の潔白を訴えて。これでもまだ疑っている方もいらっしゃるかもしれませんが、自信を持って証人の方も出てきてくれましたので、そこは自分の潔白は気づいてくれたであろうと思いますので、訴訟問題ということに関しては今は考えていません。
──毎日新聞のイノウエと申します。当初の入江さんから年末の忘年会などの説明を受けたときに、入江さんは「エステ会社」は、こうこうこうだから大丈夫だ、つきあいがあるからといったお話だったと思います。その際に吉本興業も入江さんを介してその人たちとやっているみたいなご説明を頂いたと思いますが……。
宮迫:介してといいますか、吉本興業も絡んだ、吉本興業の社員も現場にいるイベントのスポンサーという言い方です。
――そうすると結果的にですが吉本興業も反社会勢力とつながりがあったと思うんです。それゆえに、構造上いち芸人がそうやって反社会勢力と見抜くのは難しいとなると思うんです。ですので、もう1度構造のことをお伺いできればと思います。
宮迫:構造自体がはっきりわかるのは入江くんで、僕らは口頭で聞いただけですので、そこの確証というのは正直得られていません。
──もともとウソをついてこうなっているというのはありますけど、もう少し早いタイミングですべて話して謝りたいと言っていて、「会見に成功はない」とか「連帯責任でほかの芸人も含めてクビにする」と吉本興業の社長に言われていたとおっしゃっていたと思います。それゆえに謝罪会見がしかるべきタイミングでできず、社会的影響が大きい会社のやり方としてはどうかなと思うんです。なんでそういう対応になってしまったのかと。吉本興業の社長はなぜ、「静観」を選択したのでしょうか。
宮迫:そこの会話を社長とはしていませんので。(質問は)会社はどういう判断なのかということですか?
──社長も静観ということを決めた。
宮迫:さきほど説明した「静観」のところの現場には、岡本社長はいません。
──会社が謝罪会見をやらせなかった理由をどう思いますか。
亮:思うか、ですか。想像で言うのはちょっと。
宮迫:今日は僕らは事実をしゃべるだけであって、想像でしゃべってしまうと事実とはいえなくなってしまいますので、申し訳ないです。
──読売新聞です。お2人の芸能生活を通して、芸能界にいて反社会勢力を身近に感じることはあるんでしょうか。たとえば仕事を持ちかけられるとか。
宮迫:仕事を持ちかけられることはないんですけど、僕のフライデーの2本目の記事もそうなんですけど、写真というのは頼まれると、僕は比較的頼まれると基本的に撮れない状況以外では撮るようにしています。おそらく、何万人という人と写真を撮っていると思います。30年の間で。なので、写真を撮った人が、撮った時点で違うかもしれませんけど、その後に犯罪者になって、数年後に出されるというのは、現時点でも雑誌社の方にはいろんな写真が届いているのかもしれません。覚えているなかでも、家族でハワイに行った時に、ハワイのショッピングモールで入れ墨が入っている方に写真を撮られたことはあります。でも、正直なところ、そこを断るというのは非常に難しい。家族も一緒にいましたので。ちょっと断れないみたいなところは多々ありますので。ただ、僕の2本目のフライデーのような写真のようなものはすごくありますので、今後、芸能人の写真が出るのかもしれませんけれど、そこはみなさんちゃんと精査をして、ワイドショーなりなんなり、ただただ憶測で、これは真実ではないだろうかとおしゃべりになることで、その芸能人の方の一生が終わってしまうかもしれません。ですので、そこの事実関係の精査というのはすごくしっかり、こんな騒動を起こした僕が言うのはお門違いなんですが、そこは今後、そういう写真が出てきた時の芸能人の方のことは考えてあげてほしいなと思います。
たしかにおっしゃるとおり、その第2報で僕の人生はここまで急激に変わりました。もともとのきっかけは僕のせいです。でも、最終的なその第2報で僕は契約解除という状態になっていますので、そういうことはワイドショーの方々もコメンテーターの方々も、憶測だけで人の人生が変わるということは認識を持ってやっていただきたい。それを誰が言うんだというのはあると思いますけど、こういう場をつくっていただいたというのはありますので、ぜひお願いします。
──芸能界には反社会勢力との付き合いは基本的にはない?
宮迫:僕の感覚ですが、基本的にはないと思います。もし、しっかりとそういうところとつながっている人がいるのなら、人生が終わってしまっても、いた仕方ないと思います。
──亮さんが、会社とは口約束でギャラの取り分も吉本興業との契約で決まっていないという話がありました。あくまでお考えでかまいませんが、芸人でも契約があるべきではないかということについては。
亮:僕は先程、契約がなかったとか、ギャラの可視化とかはもちろん疑問に思ったりするんです。でも、吉本興業は劇場があったり、いいところもすごくあるので。紙で契約を結ぶことが本当にいいことかどうかは判断できないですけど。今回僕は、記者会見が開けないというところから始まったことで、こういうこともある、ああいうこともあるという積み重ねになってしまっただけなので、問題が起こっていない方はそっちの方がよかったりするのかもしれないので、一概には言えないです。
宮迫:そうですね。そこに関してはデビューして間もない若手のギャラというのは非常にびっくりされるぐらいで、僕たちも初めての舞台が300円とか、最初はもちろんそうです。ただ、吉本ブランドというのは、吉本でなければ我々はいまこの場に座っていないと思いますので、そこに関しては。もちろん、ルールとかいろんなことをこういうことをきっかけに変えていかないといけないと思いますけど、そこは吉本ブランドはやっぱりすごいなと思っています。
──東京スポーツの藤野です。6月24日に全員呼び出されて謹慎と言われたとのことですが、その際に岡本社長も含めて5人だったということですけど、宮迫さんと亮さんとあと2人は。
宮迫:レイザーラモンHGとガリットチュウ・福島くんです。
──ほかの芸人さんは。
宮迫:個別に、謹慎発表も全員がというわけではなくて。僕ら第1報のメンバーと考えてください。
──4人がその日は呼ばれた?
宮迫:ほかもいましたけど、僕らとは別でやりました。
──岡本社長の「俺には全員をクビにする力があるんだぞ」と言うのを聞いたのは。
宮迫:4人だけです。
──スポニチのクワバラと申します。吉本興業さんなり、芸人のイメージが良くないことになってしまったことへの思いは?
宮迫:もちろん、とんでもない迷惑をおかけしていると思います。まず、吉本興業については『闇』という言葉は使っていなかったです。今回は反社会勢力との関わりのなかで「闇」という言葉が定着してしまっているんですが、我々は「直営業」というふうに。もちろんそれは友達の結婚式であったり何でもそうなんですけども。やっぱり食えない、吉本興業のお給料だけでは食えない若手が、6000人からいる会社ですので、たくさんにいるんで。そういう子らにとって、まっとうなバイトをすればいいだろうという声もたくさんあると思います。何年も何年もやってて売れない若手。若手といっても40歳を超えてるヤツもいたりしますので、家族もいて、バイトだけでは家族を養っていけないとなったときに。もちろんまっとうであるべきですし、税金のことというのも今後ちゃんとルール化してやっていただいて、許されるならそういうまっとうな直の営業、もちろん会社に「自分が持ってきた仕事です」と。なので、会社を通さずに、おそらくそんな高い値段ではないです。それを受け取るというシステムは残してあげてほしいなとは思います。
──朝日新聞のジョウズカと申します。給料が安いことが直営業がある温床になっているのか。
宮迫:温床といいますか、吉本興業はほかの芸能事務所と違う部分で劇場をたくさん持っているとか。あとはさきほども言いましたけど、吉本ブランド。そこは各芸人達も精査して考えて。もちろん、元吉本で別の事務所で売れたタレントもたくさんいますので、それを各芸人がど自分たちの認識でやるべきなので、そこに関して吉本興業がどうこうというのは、僕が何かを述べるというのは違うのだと思います。
──生放送を視聴している方から「応援しています」「正直に話してくれてありがとう」というコメントがたくさん届いています。ご覧になっているファンのみなさんに伝えたいことは。
宮迫:本当に僕のせいで、こんな大騒動にしてしまって、みなさんが応援してくれている後輩達も巻き込んでしまって。応援される資格なんかない、自分にそういう温かいお言葉をかけていただけるのが嬉しすぎます……(涙ぐむ)。今後、テレビに出る資格なんてないと思っていますが、何年かかろうが……認めてもらえるような人間になって、何かをみなさんにお届けできたらなと。今はそれをどうすればいいのか、どういう方法があるのか何もわかりませんが、いろんなものを償っていきたいと思います。ありがとうございます。
亮:本当に、今回謝罪をさせてもらって、正直なことを言うと、吉本興業の暴露みたいにとらえられるのが正直イヤだったんです。謝罪がしたいだけで出てくる、あとはウソをつかない。それを、この後、自分がどうなるかというのは本当にどうでもよくて。それを見てくれた方が「応援している」と言ってくれたことは、今後別にどんな活動をしていくとか考えていないですけど、生きるにあたってとても糧になる言葉だと思います。
──TBSテレビアッコにおまかせのスタッフです。きょう、2人だけで会見を決めたのはいつで、この会場に決めた理由は。
宮迫:すみません。決めたのは2日前に吉本に戻らなかった時に、決めました。そこで経験がまったくなかったので、そこからいろんな知り合い、いろんな人たちに聞いて、そして、立場もあるんでこの状態の僕たちに協力するというのは非常にリスキーな人たちもいるなか、いろんな情報を教えてくれて、手伝ってくれて。狭い場所で記者のみなさんにもご迷惑をおかけして、今日という日、ここしか場所が無理でしたので、すみません。
──2人だけの記者会見で苦労したことは。
宮迫:手探り状態でしたので、本当に僕ら2人では。もちろん、この場所にたどりつくこともできなかったので、本当に協力してくださった方、本当に感謝しかないです。ありがとうございます。
──費用もお2人で?
宮迫:もちろんです。
──これはもしお答え頂けたらで結構ですが、宮迫さんは不倫報道があったときに「オフホワイト」と言っていましたが、今の気持ちを色にたとえることは可能ですか。
宮迫:すみません、本当に謝罪をしたいという会見でしたので、ちょっと話が違いますので。すみません。
――失礼しました。すみません。
──今後、雨上がり決死隊とロンドンブーツ1号2号のコンビは解散となるのか、続くのか。
亮:僕は正直、この記者会見をするという判断の時には、もちろんコンビ別れなどしたいなど思うわけなくて。ですが、このような形をとりたいと伝えた時には、コンビを別れられても辞さないと思っていたんですけど。敦はそのように言ってくれているというのは、今後どうとかではなく、言葉がありがたいというか。気持ちがありがたいので、先はわからないです。
宮迫:えー…………、蛍原さんは、これだけ迷惑をかけているにもかかわらず、いつも僕の意見を立ててくれる方なんですけど、今は僕から「コンビを続けてくれ」ということは言えません。いつも立ててくれていますが、あの人の、蛍原さんの意見に従います。
記者からの質問がここで終わり、2人からあらためてあいさつとなる。
宮迫:本当に不快な思い、悲しい思いをたくさんさせてしまっているので、今後、またおこがましいですが、好きになってもらえるような自分になる努力をしていくつもりです。本当に今回は……すみませんでした。
亮:保身や自分の身勝手なウソをついていたのに、それでも応援してくれるとおっしゃってくれてる方々がいるということは、本当にさきほど、AbemaTVを見てくれて応援してくれているという方々。僕はそういう方々の気持ちをもう裏切りたくないです。なので、それをちゃんと胸に刻んで、どのように生きていけるかどうか本当にわからないですけど、その気持ちがあれば少しでも正しい道に進めるのではないかと思ってます。本当にイヤな気持ち、不快な気持ち、不信感を抱かせてしまったすべての方々、本当にすみませんでした。
宮迫:すみません、いろんな事実を述べるところで、本来思っていた形にはならなかったので。すみません。(2人で立ち上がる)あらためまして、今回の騒動で、詐欺被害に遭われた方々、そのご家族の方々、不快に思われたすべての方々にあらためて謝罪させてください。本当に申し訳ありませんでした。あと、本当にみなさん、大変ななか来ていただいて。こういう狭いところですみませんでした。ありがとうございました。
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