新型コロナウイルスに感染したことを公表した日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(62)が、テレビ&ビデオエンターテインメント『ABEMA(アベマ)』の「ABEMA NEWSチャンネル」で、4月17日午前7時から放送した平日朝帯のニュース番組『ABEMA Morning(アベマモーニング)』で、単独オンライン取材の模様を放送した。
“オンライン”で単独取材に応じた田嶋会長は、先月17日にPCR検査の結果、新型コロナウイルス陽性であることが判明。JFAを通じてのコメントで「多少熱があり、検査したところ肺炎の症状もある」ことを明かし、その後都内の病院に入院し治療を受け、今月2日に退院しました。退院から2週間が経ち、その脅威を身をもって知った“当事者”として感じた医療現場の実態、若い世代にも伝えたい強い想いを語った。
田嶋会長は、「必ず(手を)消毒して食事したり、うがい・手洗いは人よりやっていたと思う。自分が感染したと聞かされた時に、『会っていた人たちにうつっていなければいいな』と。保健所から濃厚接触者の方たちにアナウンスがあったと聞いている。自分が感染の元になってしまったら本当に申し訳ないという気持ちだった。JFAとしても、2週間が経って誰も感染していなくて安心した」と語り、「多分私が最初に名前を公表した(新型コロナウイルス感染の)患者だと思う。そうすることによって、感染の広がりを抑えたいと思ったし、皆さんに意識してほしいと思った」と感染を公表した経緯について説明した。
一方で、18日間にも及んだ入院生活について、「毎日私の部屋に看護師や医師、清掃の方がいらっしゃるわけだが、その度に防護服を捨てて手を消毒してという作業をされて、防護服は本当に足りないなと。私が入院した3月中旬から退院するまでの間に『防護服が足りない』と看護師さんが言っていた。日に日にベッドが埋まっていき、バタバタしている様子で、3月中旬から4月頭までに新型コロナ感染の状況が大きく変わったと肌で感じた」と、医療崩壊の直前とも言える窮状した現場を目の当たりにしたことも明かした。
さらに、退院後も「やはり偏見だとかいろいろなことがあるのは事実だなと。これは新しいウイルスで、わからないことが多いのは当然だと思う」と、未知のウイルスの感染者であるがゆえに新たな困難に直面したことも告白。
田嶋会長は、「患者であった私だけに対することではなく、医療従事者の方々に対してもそういうものがあるのはすごく残念。こういうことが続いていくことで、『隠蔽しよう』『PCR検査を受けないようにしよう』という風潮になることを心配している。最前線で闘っている医療従事者たちをみんなでしっかりケアしていくこともしなければいけない」と話した。
取材の最後に、田嶋会長は、「今誰がかかってもおかしくない状況になっている。世界や日本で多くの人が亡くなっていることを考えると、みんなが自主的に自粛し、新型コロナウイルスを駆逐していかなければならない。国民として自粛に協力し、1日でも早くウイルスとの闘いに勝ちたい。1人でも死者を出さないように努力したい。みんなで協力しましょう」と、危機感を持つことの重要性を力強く訴えました。
単独取材の模様は、現在も「ABEMAビデオ」で無料配信中なので、ぜひ、ご覧ください。
(https://abema.tv/video/episode/89-70_s120_p40)
■『ABEMA Morning』 放送概要
放送日時 :2020年4月17日(金曜)朝7時~生放送
放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル
放送URL: https://abema.tv/channels/abema-news/slots/9kDjENf13Y8sy1
キャスト:
【金曜キャスター】
田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
【お天気キャスター】
武藤十夢(AKB48/気象予報士)
※新型コロナ感染防止対策のため、当面の間お休みとなります。
スタッフ
テレビ朝日
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