コンテスト『2020MISS JAPAN』日本大会が29日、東京・椿山荘で開かれグランプリには岩手県代表の岩手医科大学看護学科・小川千奈(おがわ・せんな、21)氏が輝いた。
ミスユニ―バースジャパン、ミス・アース・ジャパン、ミスター・ジャパンなどの国内ミスコンとして昨年から新設された年間ページェント。47都道府県の地方大会を勝ち抜いた方々が一堂に会するものとなる。グランプリに輝いた方は1年間公式イベントやチャリティーに従事するとともに賞金1000万円が贈られる。
会場では3つの審査が行われカジュアル服を全員で、2次審査に進んだ17人がスピーチ審査、ファイナル審査に進んだ5人がランウェイを歩き、審査員との質疑応答を行うこととなった。
小川氏は、2次審査の際に新型コロナウイルスでマスクが店頭からなくなった際に勉強の傍ら1300枚ものマスクを手作りし医療機関に寄付したというエピソードや、ファイナル審査で「自分の中で一番美しいと思うところはどこですか?」と、審査員から問われ、「絶対に諦めないところだと思います。高校受験を不合格になってしまってすごく落ち込んだ時期があります。それでも、3年間勉学に励み、文系コースから医療系コースに変わることができました。諦めない力。諦めない自分の気持ちが自分の中での美しさだと思っています」と、アピールしていた。
グランプリに選出され小川氏は、「本当に驚きの気持ちでいっぱいです」と、率直に心情を話し、「誠実に真面目に頑張ってきました、それは胸を張って言えることです。本年度のファイナリストの方々に深く感謝致します。遠い岩手を離れ、心細い気持ちになったとき、励ましてくれました。何よりここまで支えてくれた母に感謝したいです。本当にありがとうございます」と、感激で瞳に涙をためながらスピーチしきっていた。
また、会場には昨年のグランプリ・土屋炎伽も来場。ファイナリストらへのプレゼンターを務め、「あらためて一歩踏み出す挑戦することの尊さを感じました。コロナ禍のなかで辞退などせず、たどり着いたてきた姿を見ていると胸がいっぱいです。挑戦することが素晴らしいことだなと痛感しました。コンテストは結果がつきものですが、途中の努力や過程が大事だと思います。結果だけではなく、やってきたことを今後の人生に生かして頂ければ」と、メッセージを寄せていた。
終了後には土屋と一緒に囲み会見を開き、「夢を見ているような気持ちです」と喜びを語った小川氏。「看護師資格を持ったアナウンサーになることが夢です。言葉の大切さを伝えられるオピニオンリーダーにと思っています」と、希望を語る。
記者から「著名人が親族にいる?」との質問をされるといないと否定し「岩手県のどこにでもいるような大学生です」と笑う。今後モデルや芸能活動に興味はないかと水を向けると、「私で良ければ少しは興味がございます」と、まったくないわけではないようだった。
なお、同時開催された『2020Mr.JAPAN』は東京都のメディア業に就いている坂田航樹(さかた・こうき、26)氏が輝いた。