開会式を翌日に控えた8日、韓国・平昌オリンピックが開幕した。日本選手の先陣を切ってスタートしたのが、8度目のオリンピック出場となる“レジェンド”葛西紀明(45=土屋ホーム)、小林潤志郎(26=雪印メグミルク)、小林陵侑(21=土屋ホーム)の兄弟、伊東大貴(32=雪印メグミルク)の男子スキージャンプ陣。
何と言っても注目なのが、前回のソチオリンピックで、ラージヒル個人で銀メダル、団体では銅メダルを獲得した葛西選手を始め、初めてのオリンピックとなる小林潤志郎・陵侑兄弟。特に、兄の潤志郎選手は、ワールドカップ初戦でいきなり優勝。その後も好成績を残し、現在、ワールドカップ8位と実力十分。今回の平昌オリンピックでも活躍が期待される。
■予選の結果(57選手中50選手が決勝進出となり、日本選手の4人は全員予選通過)
25番目に登場の伊東大貴選手
93.5 m 106.0ポイントの31位。決勝決定
35番目に登場の小林陵侑選手は初めてのオリンピック
98.0 m 115.3ポイントの21位
37番目に登場の葛西紀明選手
98.0m 117.7ポイントの20位
50番目に登場の小林潤志郎選手
101.0m 118.4ポイントの18位
■選手のコメント
伊東大貴選手 4回目なので多少慣れているかなと思ったんですけど、緊張して動きも固くなっちゃったんですけど。今日、予選終えたので、本選は落ちついて望めると思います。
(トレーニングジャンプの時は思い描いていたのと違うといっていましたが、今日、1回飛んでいかがですか?)すぐに変わらないんですけど、できることやるだけなんで。後悔のないように出し切って飛びたいと思います。
(前の選手とウインドファクターが少し、プラスマイナス入れ替わったりしましたが?風の状況どうでしたか)風の状況はけっこうコロコロ変わっていると思いますし、飛んでてても、色んな方向から風が来てるかなぁという感覚ですけど。屋外競技で、ここは風が吹くとこらしいので、そういう中でもしっかり、安定した内容で飛べるように集中したいと思います。
小林領有選手 (初めてのオリンピックでの1回目のジャンプ。いかがでしたか?)はい。まずまずのジャンプができたので、今日の修正点をしっかり明後日までに直せるように頑張りたいです。
(プレ大会でも公式練習でも飛んでいますが?)ワールドカップと変わらず、自分のできることをできればいいかなぁと思っています。
(平常心で望めているということですか?)いまのところあまり緊張してないです。
(※葛西紀明監督とも少し笑顔で話しているように見えましたが?)「いいジャンプでしたね」と言う感じで話しました。
明後日は初めての五輪なので緊張せずに自分の力が出せればいいかなぁと思います。
※同じ所属会社で、チームでは葛西紀明が監督も務める
葛西紀明選手 (飛び終えた後、おもわず笑顔もこぼれてらっしゃいましたが?)きのうよりよくなってきているので、とりあえず手応えがあって、ホッとして笑みが出てしまいました。
(昨日のトレーニングジャンプではかなり緊張したというお話でしたが、どうでした?)昨日よりはそんなに緊張しなかったので、まぁまぁ落ち着いて飛べました。
(8回目のオリンピックが始まりましたが、どんな心境ですか?)いよいよ始まりましたね。ドキドキするオリンピックですね。(明後日に向けては、)強い選手ばかりなので、そこに割って入れるように。オリンピックでは完璧なジャンプしないと上のほうに行けないので、完璧なジャンプを2本揃えて、表彰台目指してがんばります。
小林潤志郎選手 (初めてのオリンピックの1回めの競技が終わりましたが、どんな心境ですか?)緊張もせず、楽しく飛べたかなと思うので、とりあえず一安心です。
(101mという距離でしたが、ご自身にとってどうですか?)ジャンプの内容的には全然納得言ってないので修正して。明後日しっかり調子合わせたいと思います。
(プレ大会などでも飛んでる台だとは思うんですけど、オリンピックということで違いなどはありましたか?)あまり変わりないですね。やることだけをやるだけなので。
(今シーズン好調だと思うんですけど、オリンピックまでつなげられそうですか?)不得意であるノーマルヒルなので思いきってやりたいですし、ラージヒルはもっともっといい世紀出ると思うので頑張りたいと思います。
(期待感、ご自身の中で大きいですか?)まわりもオリンピックということで、すごい実力者が集まってきていて、しっかり飛んできているので、いい感覚はないですけど、思い切ってやりたいと思います。