平昌オリンピックは10日、スキージャンプ 男子ノーマルヒル個人・決勝が行われ、8度目のオリンピック出場となる“レジェンド”葛西紀明選手(45=土屋ホーム)、小林潤志郎選手(26=雪印メグミルク)、小林陵侑選手(21=土屋ホーム)の兄弟、伊東大貴選手(32=雪印メグミルク)が、出場した。葛西選手は21位だった。
戦前から、「風の強いジャンプ台」と言われていた本領が発揮された決勝となった。向かい風、追い風、いずれも強風で、飛距離に差が出すぎるため、著しく平等性に欠けるということから、何度も競技が「待ち」状態となり、最長で10分以上強風が吹くジャンプ台の上で待たされる選手が出るほど。
通常、W杯では2時間ぐらいで終わるように運営されているそうだが、9時30分ころにスタートして、競技が終わったのが深夜0時22分という時間。1回目で50人が飛び、1本目のジャンプで30位以内に入った選手が2本目のジャンプに進めるため、合計80人が飛んで、60分遅れたということは、約40秒間隔で飛んだ計算になる。
■1回目
30番目に登場の葛西紀明選手
104.50m 得点113.9
葛西選手は、「(最後まで伸ばして、ネバってというジャンプに見えましたが?)ちょっと緊張のあまり失敗してしまいました。上でちょっと待たされたので、寒くて体がちょっと冷え気味で…そんな感じでね。
(ただ、上位に付けましたが?)トップの選手はもっと飛んで来ると思うので、飛距離足りないと思います。2回目はシッカリ自分のジャンプをして、完璧なジャンプをしたいと思います」
■2回目
99.0m 得点99.4 合計得点213.3 21位
葛西選手は、「2回めも失敗しました。テイクオフのところですね。やっぱりまだ安定していないというところで、不安な部分もあって、なかなか噛み合わないところがあると思います。(緊張というのも2回目ありましたか?)ほどよい緊張はあったので、緊張で失敗したというより、安定していないことがそこにつながっているんじゃないかと思います。
(次への見えてきた修正点などありますか?)アプローチもだいぶ乗れてきて、スピードも出るようになってきましたし、力の伝え方、方向性もいいので、これがうまく固まってくれば、もいいジャンプがどんどん出てくると思います。
(日本勢、小林陵侑選手も頑張っていますし、期待しています)はい。がんばります」