平昌オリンピックは12日、スピードスケート 女子1500mを行い、メダル候補の高木美帆選手(23=日体大助手)が登場し、銀メダルを獲得。橋本聖子自由民主党参議院議員以来、26年ぶりの表彰台に立った。
最終の14組でスタートした高木選手。3組前に滑走したバンクーバー五輪金メダリストのイレイン・ブスト選手(オランダ)が1:54.35で暫定首位に立つ。
高木選手は、最初の300mを25.50秒で通過。次のラップを28.05秒で滑る。同走で世界記録保持者のベルフスマ選手(アメリカ)と抜きつ抜かれつのデッドヒート。そこに、現在首位のブスト選手の仮想線が2選手とほぼ同じ位置で前を走る。
戦前の予想通り、ブスト選手と高木選手とベルフスマ選手の3つどもえの状態。高木選手は、最終ラップを29.65で滑り、ベルフスマ選手より速いタイムを出す。
最終コーナーを曲がると実況が、「ブスト選手と並んだ並んだ」と、絶叫、こちらも手に汗握ったまま、最後の直線!徐々に首位のブスト選手の滑った仮想線に引き離されていく。
結果は、ブスト選手より0:20.20秒遅い1:54.55で2位。銀メダルを獲得した。
タイムを見た高木は、「アァ」と、天を仰いだ後、笑顔で手を振ったガッツポーズで、観客やチームスタッフ、チームメイトに答えた。コーチと抱き合うと、こらえていた涙がどっとあふれた。
高木選手は、「あらためて表彰台に立ってみて、1番獲れなかったというのは、すごい悔しい気持ちがまた込みあげてきた時間でした。
(さきほど、声援すごかったですけど、その声援を受けて、どう思いますか?)本当にここの会場まできてくださった方々に感謝でいっぱいですし、この日だけが特別ではなく、いままで、ソチ(平昌の間違え?)が始まる前からいろんな方に応援して支えていただいていたので、いろんな込み上げてくる気持ちというのはありました。でも、この自分の中で最高順位を獲れたということはすごい誇りに思えることなので、ここまでこれたということは、自分に自信を持っていきたいなと思いますし、まだ、大会は終わってないので、1000mとパシュートではいま以上のレースができるように準備していきたいなと思います」
スピードスケート女子1500mでのメダルは、公益財団法人日本スケート連盟会長で、橋本聖子自由民主党参議院議員(4期)が、1992年2月に行われたフランスのアルベールビル冬季オリンピックのスピードスケート女子1500mで銅メダルを獲得して以来、26年ぶりの表彰台。銀メダルは、史上最高位のメダルのとなった。