平昌オリンピックは12日、スキージャンプ 女子ノーマルヒル個人を行い、メダルの期待がかかる高梨沙羅(21=クラレ)が登場し、銅メダルを獲得した。
4年前のソチ五輪では、「金メダル確実」と言われる中、弱冠17歳で出場した初オリンピックの緊張と重圧から4位と悔しい結果になった。その悔しい想いとリベンジを胸に4年間闘ってきた。今回は、自ら「金メダルを獲る」と、口にするなど、その想いもひとしお。
風に悩まされるコンディションの中、高梨選手は1回目のジャンプで103.5メートルを飛び3位につけると、2回目も103.5メートルを飛び、3位に。銅メダルを獲得した。
高梨沙羅選手
1回目
103.5m
120.3
2回目
103.5m
123.5(合計243.8)
高梨「目標にしていた金メダルには届かなかったんですけど、最後の最後で、ここに来て一番いいジャンプが飛べましたし、なにより日本チームのみんなが下で待っててくれたのが、すごくうれしくて。結果的には金メダルを獲るということはできなかったんですけど、すごく自分の中でも記憶に残る。そして、競技人生につながる糧になる貴重な経験をさせていただいたと思います。
(2回目のジャンプの後、素晴らしい笑顔が出ましたね)最後にいいジャンプが出たのでホッとして、気が緩んでしまいました。
(他のチームメイトの選手からはどんな声をかけてもらったんですか?)『お疲れさま~。すごいね』って。抱き寄せてもらえたときにすごくホッとして涙が止まらなくて、日本チームとしてこの場に来れて、よかったなと思いました。
(世界中の選手が高梨選手を目標としていく中で、プレッシャーも大きかったと思います。その中で、この4年間、あらためて振り返っていかがですか?)ソチオリンピックからのこの4年間、ずっと悔しい想いをバネにここまで来たつもりで入るんですけど、やはりまだ、自分は金メダルを獲る器ではないということがわかりましたし、まだまだ競技者として勉強していかなければいけない部分もたくさんあるので、周りの先輩たちから、いろんな部分を学んで成長していきたいと思います」