平昌オリンピックは19日、スピードスケート 女子チームパシュート・準々決勝が行われ、金メダルの期待がかかる日本チームの高木菜那選手(25=日本電産サンキョー)、高木美帆選手(23=日体大助手)、佐藤綾乃選手(21=高崎健康福祉大)が出場。
3人が同時に滑りながら400mを6周するチームパシュート。日本はW杯で世界新記録を連発し、今季3戦全勝。金メダルの大本命だ。
8チームのうちタイム順に上位4チームが21日の準決勝に進出。5位と6位、7位と8位がそれぞれ順位決定戦で対戦する。準決勝で勝ったチームが決勝へ、負けたチームは3位決定戦へ進む。
スタートして、すぐに先頭を走っていた高木美帆選手が後ろを振り返る。「フライングと思ったのか?」「何かトラブル発生か?」一瞬ヒヤッとしたが、その後は何事もなかったように滑り、フィニッシュタイムは2分56秒09。首位のオランダチームについて2位で準決勝へ。
スタート直後に高木選手が後ろを振り返ったシーン。ビデオで見返すと、後ろの2人のどちらかが、「待って、待って、待って」との声が聴こえる。さらに、佐藤選手が「スタートを失敗してしまい」とのコメントを踏まえて見返すと、スタートして佐藤選手が手を氷につけているようなシーンが!その後に、「待って、待って、待って」の声。
【準々決勝のタイムと順位】
オランダ2:55.61
日本2:56.09
カナダ2:59.02
アメリカ2:59.75
中国は3:00.01
ドイツは3:02.65
韓国は3:03.76
ポーランド3:04.80
高木(美)選手は、「自分が一番感じたのは、スタートのミスとかあったんですけど、他国の選手も調子上げてきているなと感じたので、ワールドカップで3つとも世界新を出したからといって、気を緩めたり、余裕を持てるような位置関係ではないなと、あらためて強く思ったので、ミスが出たということも踏まえて、しっかりと引き締めて準決勝に挑みたいなと思いました。
(スタートの部分はちょっとあわなかったところありましたか?)最初の号令に合わせにくかったのかなと感じているので、つぎにいかせるところかなと思っています。
佐藤選手は、「(そのあたり、佐藤選手、動揺はなかったですか?)スタートの長さを感じてしまって、長かったからという理由ではないんですけど、最初のスタートで2、3歩抜けてしまったので、今日のレースではしてしまったんですけど、セミファイナル、ファイナルとあるので、今回のような大きなミスをしたくないので、気を引き締めて、もう一度、頑張っていきたいと思います」
高木(菜)選手は、「(後半の強さ、日本の強みも出たかと思いますが?)最後まで28秒でキープ出来たというところは日本の強みだと思うので、最初のミスがあったところで焦らずに、ちゃんとスピードを作ってもらえたので、そのあとも焦らずにキープできたというところは、次につなげられるかなと思うので、あと2本ありますけど、2本とも焦らずにキープして勝手いきたいなぁと思います」
高木(美)選手は、「(このあとの準決勝、決勝に向けて意気込みをお願いします)それでも自分たちはソチオリンピックが終わってからチームパシュートにかけてきた時間は、どの国よりも多いと思っているので、そこは自信を持って、過信にはならずに自信として自分たちのよさを発揮できるように行くだけなので、頑張りたいと思います」