平昌オリンピックは23日、フィギュアスケート 女子シングルFS(フリースタイル)を行い、宮原知子選手(19=関大)が登場。ショートに続き自己ベストを更新する滑りで得点146.44点(合計222.38点)も、4位と惜しくもメダルには届かなかった。
曲は『蝶々夫人』。冒頭のトリプルループを成功させると、いわくつきのトリプルルッツ+トリプルトウループのコンビネーションジャンプへ。流れでは成功したように見えたが、審議の黄色いランプが就くも、後に加点評価の緑のランプに変わる。トリプルフリップもきれいに着氷させ、前半のジャンプを全て成功させる。
フライングキャメルスピン、チェンジフットコンビネーションスピン、ステップシークエンスでつなぎ、後半のジャンプへ。トリプルルッツ+ダブルトウループ+ダブルループの3連続コンビネーションジャンプも危なげなく着氷。続く、ダブルアクセル+トリプルアクセルも成功。トリプルサルコウを着氷させ、流れるようにコレオシークエンスから、最後のジャンプとなるダブルアクセルも決める。最後はレイバックスピンからビールマンスピンでまとめてフィニッシュ。
演技を終えた瞬間、「やったー!」と、頭の上に腕をもっていき、笑顔で何度もガッツポーズがでるほどの会心の演技。得点は146.44点(合計222.38点)の自己ベスト更新で驚きとともに満面の笑顔で、観客の声援に手を振って答えた。
宮原選手は、「(ハイレベルな戦いで宮原さんにとっては残念な結果ではありますけど、いかがですか?)自分のやれることは全てできたと思うので、この場に来れたことが本当に光栄に思ってますし、すごく感謝しています。
(振り返れば、フリーも自己ベスト。一昨日のショートも自己ベスト。最後はガッツポーズも見せましたけど、どんな思いだったんですか?)ここまで来たからにはやってきたことを全て出したいと思って滑りました。
(そのやってきたこと。この1年を振り返ると、ケガもあって思うように練習ができないときもあったと思うんですけど、ここに立てたこと。それはどう思ってますか?)周りのサポートがなければここまで来ることできなかったと思うので、結果は悔しいですけど、やれることは全てやったので、次に繋がると思います。
(本当に人の心を動かす素晴らしい演技だったと思います)ありがとうございます。まだまだ課題はたくさんあるんですけど、それを見直して、また次につなげたいです。
(初めてのオリンピックの舞台、どんな舞台でしたか?)想像以上に夢の世界というか、思う存分楽しめたと思うので、また、自分のスケートを見直して、がんばりたいです。
(日本のエースとして、この舞台を経験して、ますます活躍を期待するファンは多いと思います)まだまだ自分がやらなければいけないこととか、出来ることはたくさんあると思うので年をもっと上を目指して、海外の選手にもどんどん食い込めるようにがんばりたいです。
(最後に、日本のファンにひとことお願いします)この五輪まで本当にたくさんの応援をしていただいて、言葉では言い表せないぐらいの感謝の気持ちでいっぱいなので、本当にありがとうございましたと、お伝えしたいです」